冬の寒い時期になると、頭痛で悩む人が増えるそうです。
また、中には夏の暑い時期のクーラーの冷えが影響して、頭痛が起こる人もいますよね。
寒いということが頭痛の原因になるのでしょうか?
この記事では、寒さで頭痛が起きるメカニズムとその対策、また、「暑い」「寒い」の温度差と、頭痛の関係性などについても解説しています。
監修者
経歴
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
冬の寒さと頭痛の関係は?
寒さが原因で起こる「筋緊張性頭痛」と「片頭痛」
寒さで体の血流が悪くなることで「筋緊張性頭痛」を引き起こしやすくなります。
また、寒さがストレスとなり「片頭痛」が起こることがあります。
緊張性頭痛|ひどいと吐き気も伴う
肩こりは、頭や首の神経も緊張させています。
肩こりがひどくなればなるほど、頭と首も緊張して「筋緊張性頭痛」を引き起こし、ひどくなると吐き気まで訴えることもあります。
特に原因となりやすいのが、首回りの冷えや、冷えによって起こる肩こりです。
寒い季節や夏場のエアコンの効いた部屋に首回りの開いた服装でいたり、長時間のデスクワークをしたりすると首回りがこり固まってしまいます。
その影響で、肩こりを発生させる人も多くいるのです。
片頭痛|こめかみがズキズキ痛む
寒さがストレスとなり「片頭痛」が起こることがあります。
症状は、頭の片側、ときにはこめかみあたり、また両方にズキズキとした頭痛が数分から数時間続くことがあります。
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片頭痛ってどんな痛み?
セルフケアで対処できる?
片頭痛について、分かりやすくまとめました。
効果的な市販薬や病院に行く目安なども紹介するので、片頭痛を治したい人は必読です。
片頭痛とは
片頭痛は、20~50歳代の若い方、特に女性に多くみられる病気です。
病名に「片」が入っているため、頭の片側のみが痛くなる病気だと勘違いされることがありますが、両側に痛みが生じるケースもあります。
日本で片頭痛がある人は、10~20人に1人といわれています。
片頭痛の症状をチェック
月に1~2回程度の頻度で発生する
「ズキンズキン」と脈打つような痛みや「ガンガン」と響くような痛みがこめかみや目の奥に生じる
痛みが4時間~72時間(3日間)ほど続く
痛みがひどいと「吐き気」「光や音に敏感になる」などの症状が出現する
痛みが始まる2~3時間ほど前に、生あくび・イライラ感・眠気・むくみ・空腹感などがある
痛みが起こる15~30分ほど前に、視野の一部がキラキラと輝くような症状(閃輝暗点)や、手足のしびれ・麻痺が出現する
上記に該当する人は、片頭痛の疑いがあると考えられます。
片頭痛の原因
ストレス
水分不足
寝すぎ・寝不足などの生活リズムの乱れ
飲酒習慣
月経などの女性ホルモンの影響
気候や気圧の変化
片頭痛が起こる仕組み
片頭痛の詳しいしくみは明らかになっていませんが、脳の血管を取り巻いている「三叉神経」の炎症が影響していると考えられています。
性格・生活習慣・環境・遺伝・女性ホルモンなど、さまざまな要因で片頭痛があらわれるといわれています。
片頭痛が起こるきっかけ
天気・気圧・温度・湿度の変化
周囲の環境(大きい音・強い光・強い匂いなど)
運動
喫煙
出産・月経・更年期(ホルモンバランスの変化)
片頭痛になりやすい人
神経質・完璧主義・努力家
ストレスがたまっている
疲労がたまっている
肩こりがある
睡眠不足・寝過ぎ
親族に片頭痛持ちの人がいる(遺伝的要因)
20~40代の女性
片頭痛になりやすい人は「脳のセンサーが敏感」なせいで、脳が過剰に機能して頭痛等が生じやすくなるとの指摘があります。
片頭痛が起きたときの対処法
片頭痛がつらいときは、
目をつぶる
仮眠をとる
静かな場所でゆっくりする
などの対処をしましょう。
椅子に座ったままでも構わないので、目をつぶったり眠ったりしましょう。
仮眠をとることで、すっきりと痛みがおさまることもあります。
また、片頭痛があるときは、音や光に敏感になりやすいです。薄暗い静かな場所で休むようにしましょう。
痛みを抑えるための応急処置
痛みを感じる部分に保冷剤や冷却シートなどを当てて、冷やすとよいでしょう。
血管の拡張を抑えることで、片頭痛が緩和することがあります。
片頭痛に使える市販薬は?
以下の成分が配合されたものを選ぶといいでしょう。
ロキソプロフェン
アセトアミノフェン
アスピリン
イブプロフェン
市販の鎮痛剤を使うことで、痛みの緩和が期待できます。
ロキソプロフェン
ロキソニンS
エキセドリンLOX など
アセトアミノフェン
タイレノールA など
アスピリン
バファリンA
バファリンライト など
イブプロフェン
ナロンメディカル など
市販薬の上手な飲み方
鎮痛剤は、痛みが軽いうちに飲むか、痛みが起きてから1時間以内に飲むとよいでしょう。
我慢できないほどの痛みがある場合や、「これから片頭痛が起きそう」という予兆症状があらわれたときに飲むと、痛みを十分におさえられない可能性があります。
市販薬を飲む上での注意点
痛み止めの使用頻度は、月に10日程度におさえるようにしてください。
なお、1日に複数回痛み止めを使用した場合も、「1日」と数えます。
痛み止めを頻繁に使うと、脳が痛みに敏感になり、頭痛の回数が増えて、薬が効きにくくなる恐れがあります。この症状は「薬物乱用頭痛」と呼ばれています。
薬物乱用頭痛になると、毎日のように頭痛があらわれることもあります。
片頭痛で病院に行く目安
片頭痛が4~5日間程度続いている場合は、一度病院で相談しましょう。
特に、以下に当てはまる場合は、病院で診察を受けることをおすすめします。
50歳を過ぎてから、初めて頭痛が起きた
頭痛の頻度や症状が悪化している
発熱している
首のこわばりがある
病院は何科?
病院は、「内科」または「脳神経外科」で相談するとよいでしょう。
まずは「かかりつけ医」に相談して、適切な診療科を紹介してもらうという方法もあります。
内科を探す
脳神経外科を探す
医師にどんなこと伝えるといいか
頭痛が起きるタイミング・頻度・時間
どのあたりがどう痛むのか
頭痛以外の症状
頭痛が起きるきっかけ
最初に発症したタイミング
これまでの頭痛との違い
常用している薬
過去に患った病気・現在治療中の病気
家族に頭痛持ちの人がいるか
最近、頭にケガをしたかどうか
片頭痛の治療法
片頭痛の治療は薬物療法が基本です。
鎮痛剤の処方を行いますが、吐き気が強く出ていて薬が飲めない場合は、点鼻薬や皮下注射などを用いることもあります。
また、頭痛の回数が多く、その都度の対処が難しい人には、予防薬(院内処方)が処方されるケースもあります。
診察時には、「片頭痛以外の病気の可能性はないか」「他に併発している症状はないか」なども診て、総合的に診断を行います。
薬の処方後は、薬の量はあっているか、頭痛が良くなっているか、薬を変える必要があるかなどを医師が確認します。
温度差が頭痛を引き起こす
寒さ、暑さなどの寒暖差の変化は、血管の収縮と拡張が関係しており、そのことで頭痛が起こります。
「寒い」→「暑い」で起こる頭痛
涼しい場所や体が冷えた状態から、一気に暖かい場所や体を動かしとたことで、血管が拡張して血流が激しくなると、血管が周りの神経を圧迫してズキンズキンと脈を打つような頭痛 (片頭痛)を発症する場合があります。
この場合は、血流が良くなりすぎていることが原因なので、温めずに頭回りを少し冷やしてあげましょう。
片頭痛を発症したら、暑い場所にいるよりも涼しい場所に移って、安静にする必要があります。
「暑い」→「寒い」で起こる頭痛
急激に寒くなると血管が収縮し、その際にもやはり神経を刺激することがあり頭痛となります。
前述したように、血管収縮が起こると血行不良にもなり、首回りや頭の周囲の筋肉が緊張して、頭痛を引き起こすこともあります。
また、収縮したその後拡張してきたときに、神経を圧迫して痛みが起こることがあります。
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なぜか頭痛が一週間続いている…。
目の奥やこめかみも痛むけど、これってストレス?
一週間頭痛が続いている時の原因を、お医者さんに聞いてみました。
目の奥やこめかみも痛む場合に、要注意な病気についても紹介します。
一週間も頭痛が続く…原因はストレス?
頭痛と吐き気がある
他に目立った症状がみられない
目の奥・こめかみ・後頭部が痛い
上記のような頭痛が一週間続く場合は、ストレスが原因となっている可能性があります。
ストレスによって自律神経の乱れや脳の機能低下が生じると、緊張型頭痛や片頭痛、群発頭痛などの「一次性頭痛」があらわれることがあります。
一次性頭痛は脳に異常があるわけではなく、命に関わることもないため、「怖くない頭痛」とされています。
ただし…
突然の激しい頭痛
今まで感じたことのない頭痛を自覚している
嘔気や嘔吐症状を伴い意識レベルが悪化している
言語障害
半身麻痺症状が出現している
という場合には生命に危険を及ぼす疾患が関係しているおそれがあります。
早急に脳神経内科で適切な検査を受けるようにしてください。
脳神経内科を探す
ストレスによる頭痛① 緊張型頭痛(締め付けられる痛み)
緊張型頭痛とは、首や肩の筋肉が緊張して凝り固まることにより生じる頭痛です。
頭が締め付けられるような痛みを感じます。
緊張型頭痛になりやすい要因
長時間のデスクワーク
睡眠中の姿勢の悪さ
枕の高さが合っていない
慢性的な首のこりや痛み
緊張型頭痛のセルフケア方法は?
普段から首周りの筋肉を強く緊張させない、あるいはなるべく同じ姿勢を続けたりしないように意識しましょう。
ストレスによる頭痛② 片頭痛(こめかみのズキズキ痛)
片頭痛とは、目の奥からこめかみにかけて、発作的に生じる頭痛です。ズキズキと脈打つような痛みを感じます。
片頭痛は起床時にあらわれることが多いです。就寝中は穏やかだった血流が、起床時に勢いよく巡ることにより、痛みが生じると考えられます。
血流の変動が大きくなるため、睡眠時間が長ければ長いほど、起床時に痛みが起こりやすいです。
片頭痛になりやすい要因
水分不足
寝すぎ・寝不足などの生活リズムの乱れ
飲酒習慣
月経などの女性ホルモンの影響
気候や気圧の変化を
片頭痛のセルフケア方法
片頭痛がある場合は、無理せず休息をとりましょう。
安静にして、痛む部位をアイスパックや氷枕で冷やすと、改善が期待できます。
また、趣味の時間や運動習慣を取り入れて、なるべくストレス解消を図りましょう。
一般的に、片頭痛が自然治癒するには、おおむね1週間から2週間程度の期間を要します。
ストレスによる頭痛③ 群発頭痛(目の奥や後頭部の頭痛)
群発頭痛は、頭の片側や後頭部、特に目の奥に激痛が起こる症状です。
群発期と呼ばれる特定の1~2か月間の間、毎日ほぼ同じ時間に起こります。
主に男性に罹患率が高いことが特徴的です。
群発頭痛になりやすい要因
原因は明らかにされていませんが、アルコールの摂取や喫煙習慣がある人は、発症しやすいと考えられています。
群発頭痛のセルフケア方法
群発頭痛の原因は明確に判明していないため、確立された予防法はありません。
ただし、アルコールや喫煙によって頭痛が起きるとする見解もあるため、少なくとも禁酒や禁煙を徹底してください。
また、頭痛が起きる特定の期間が過ぎても頭痛を繰り返す場合や、日常生活に支障が出る場合は、専門の医療機関を受診しましょう。一般的に、数週間前後で改善が期待できるので、焦らずに治療を受けましょう。
頭痛で病院に行く目安
セルフケアを行った上で、一週間以上経っても症状が改善しない、あるいは日常生活に支障が出ている場合には病院に行きましょう。
脳神経内科や脳神経外科などで相談しましょう。
脳神経内科を探す
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』HP:頭痛
この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。
寒さで頭痛が起こりやすい人の特徴
寒さによって頭痛を覚えるという人は、体が冷えている人や体を動かす習慣があまりない人、肩こりが慢性的にある人に多いでしょう。
寒さからくる頭痛対策
寒さからくる頭痛持ちの方は以下のことを実践してみましょう。
体を動かす
座りっぱなしの仕事の人は、数十分おきに立ち上がり、肩や肩甲骨を中心に体を動かします。ポカポカしてきたら、頭痛もやわらぎやすくなります。
ストレッチやマッサージを行ったりするのもおすすめです。
肩や首回りを暖かくする
ストールやマフラーを活用し、暖めることで冷えによる頭痛やこりを軽減できます。
入浴・蒸しタオルなどで温める
筋肉の緊張をほぐすために、入浴や蒸しタオルなどで温めましょう。
急激な温度変化は頭痛を助長させるため、痛い箇所を“ゆっくり”と温めてください。
1日の終わりには湯船につかり、全身を温めることで血流を良くすることができます。
体を温める作用を持つ食事を摂る
生姜や根菜・発酵食品など、血行促進になるので緊張性頭痛に特におすすめです。
その他、質の良い睡眠やストレスを溜めない生活も肩こり・冷えをなくすのに役立ちます。
高熱・吐き気・喉の痛みが出たら?
「体が冷えているな」という自覚があり、頭痛、吐き気、喉の痛みや熱が出てきた場合は、すでに寒さが原因の頭痛ではなく、何らかのウイルスや細菌に感染している可能性が高いです。
風邪やインフルエンザ、吐き気や下痢などがあれば、感染性胃腸炎かもしれません。
早めに病院を受診しましょう。
内科を探す
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「頭痛が治らない…」
「頭痛は何科に行けばいいの?」
頭痛のタイプ別に何科を受診すればいいのか、医師が詳しく解説します。
頭痛で病院に行くなら、まずは何科?
頭痛そのものに悩んでいて、自分では原因が判断できない場合は、まずは頭痛に特化した病院を受診しましょう。
ここからは、よくある頭痛の種類別に、何科の病院を受診すべきかを解説していきます。
\注意!/
激しい激痛が続く
吐き気や意識障害がある
といった症状もある場合には、脳血管障害などによる頭痛も疑われます。脳神経外科などを受診するとよいでしょう。
脳神経外科を探す
「緊張型頭痛(ストレス性頭痛)」は何科?
緊張型頭痛の場合は、「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのがよいでしょう。
かかりつけの医師がいる場合は、相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。
緊張型頭痛頭痛とは
毎日~週に2・3回の頻度で出現し、“慢性頭痛”と呼ばれる分類に入ります。
肩こりや目の疲れ、ストレス等が原因となり、筋肉が硬直していると起こりやすい頭痛です。
▼緊張型頭痛の特徴
重く締め付けられるような痛み
ぎゅーっと圧迫されるような痛み
軽度あるいは中等度の痛み
▼緊張型頭痛がおきやすい場所
後頭部の両側
目の奥 など
▼緊張型頭痛の症状
肩こりや首こり
光や音どちらかに敏感になる
発症しやすい人の特徴
デスクワークが中心の方
パソコンやスマートフォンを長時間見続けている方
ストレスに弱い方
メガネが合っていない方
内科を探す
脳神経内科を探す
「片頭痛」は何科?
「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」などを受診すると的確な検査を受けることができます。
自分では片頭痛だと思っていても、その判断が間違っていたり、重要な病気が隠れていることもあるため、緊張型頭痛と同様に、頭痛専門医が望ましいです。
片頭痛とは
月に1〜2回から数ヶ月に1回の頻度で起こり、1日に1時間、長いときは3日間続くこともある頭痛です。
女性に圧倒的に多い頭痛の一つです。片頭痛は頭部の血管が何らかの要因により拡張することで、血液の流入量が増えること、あるいは血管周辺の炎症によるものと考えられています。気圧の変化や天気によって頭痛が起こるという方もいます。
食べ物・運動・光や音などの刺激・月経前後・睡眠・ストレスなど様々な要因が考えられます。これは月経やホルモンバランスの乱れも関係してくると考えられます。
▼片頭痛の特徴
ズキンズキンと脈打つような痛み
頭の片側が脈打つように痛み
生活に支障が出るほどの痛み
▼片頭痛がおきやすい場所
片側、あるいは両側
▼片頭痛の症状
吐き気
光に過敏になる
発症しやすい人の特徴
女性に多い
身体や環境の変化に敏感な方
ストレスや気候の変化を受けやすい方
内科を探す
脳神経内科を探す
「群発頭痛」は何科?
「群発頭痛」は、「脳神経内科」「脳神経外科」を受診すると検査を受けることができます。また、「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのもよいでしょう。
他の頭痛と同様に、まずはかかりつけ医に相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。
群発頭痛とは
頭痛の中でも最も痛いといわれている頭痛の一つです。
目の奥の方をえぐられるような激しい痛みが、毎年決まった時期、決まった期間に集中して起こります。男性に多いです。
頭部の血管が拡張することで起こると言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。体内時計の不調が関わっているという説もあります。発作が起こる期間に少量のアルコールを摂取するだけで頭痛が起きてしまうので注意が必要です。
▼群発頭痛の特徴
目の奥の方をえぐられるような激しい痛み
一度発作が起こると1〜2ヶ月にわたって、同じ時間帯に毎日のように起こる
▼群発頭痛がおきやすい場所
片方の目の奥
▼群発頭痛の症状
流涙
発汗
目の充血
鼻詰まり
まぶたが下がる
発症しやすい人の特徴
男性に多い
内科を探す
脳神経内科を探す
「自律神経失調症」は何科?
「自律神経失調症」は、かかりつけ医や「内科」を受診しましょう。
そこで原因がわからない場合や、検査で異常が見られない場合は、「心療内科」や「ペインクリニック内科」を受診するとよいでしょう。
自律神経失調症とは
ストレスなどにより、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こる症状の総称です。
身体的な症状と精神的な症状のどちらも現れることがあります。精神的・肉体的ストレス、環境の変化が原因と言えるでしょう。
▼自律神経失調症による頭痛の特徴
ズキンズキンと脈打つような痛み
頭が重いような感覚
▼自律神経失調症による頭痛がおきやすい場所
こめかみのあたり
後頭部 など
▼自律神経失調症の症状
倦怠感
低体温
慢性的な微熱
不眠
うつ
胸痛
動悸
窒息感
息切れ
発汗
不安
頻尿
肩こり
めまい
吐き気
手足の痺れ
皮膚の痒み など
発症しやすい人の特徴
虚弱体質の方
低血圧の方
片頭痛持ちの方
ストレスに敏感
几帳面・完璧主義の方
くよくよしがちな神経過敏の方
内科を探す
「事故や転倒後の頭痛」は何科?
事故や転倒後の頭痛は、「整形外科」や「脳神経外科」、「ペインクリニック内科」で痛みの原因を調べるのが的確です。
事故や転倒後の頭痛とは
交通事故や転倒による頭の外傷によって、頭痛が引き起こされることもあります。脳のダメージによっては命に関わる場合もあります。
※このような、事故や転倒による怪我などが原因となる頭痛を二次性頭痛と言います。
▼事故や転倒後の頭痛の特徴
ズキンズキンと脈打つような痛み
▼事故や転倒後の頭痛がおきやすい場所
外傷を受けた部位
頭頂部
側頭部
前頭部の片側、あるいは両方
▼事故や転倒後の頭痛の症状
ぼんやりする
物忘れ
尿失禁
吐き気
意識混濁
手足の痺れ
鼻血や耳から出血
記憶喪失 など
発症しやすい人の特徴
交通事故にあった方
ラグビーやサッカーなど、怪我の多いスポーツをする方
慢性硬膜下血腫(※)の場合は高齢者に多い
※慢性硬膜下血腫…軽い頭部への外傷などにより、ゆっくり1〜2ヶ月ほどかけて、頭蓋骨の下にある脳を包む膜と、脳の表面との間に血液が溜まる状態。認知症と間違われやすい。
整形外科を探す
脳神経外科を探す
頭痛で…病院行くべき?受診の目安は?
頭痛が慢性的に起こるという方は、早期に受診をおすすめします。
なぜなら、受診することで頭痛の原因や頭痛の種類などがわかり、対処ができるようになるからです。
自己流で市販薬に頼っていても、原因を排除しない限りは頭痛なくなりません。
間違った対処法を続けていると、かえって症状を悪化させてしまったり、治りにくくなってしまう可能性があります。
我慢せずに病院を受診することをお勧めします。
「たかが頭痛」放置するリスク
よくある症状だから…と言って頭痛を放置するのはやめましょう。
放置していると、次のリスクが生じる可能性があります。
痛みが増して、日常生活が難しくなる
命に関わるような深刻な病気を見逃す
症状や病気が悪化する
頭痛薬を必要以上に服用し続ける事で起こる薬物乱用頭痛につながる
診察時の「症状の伝え方」
事前に症状チェックシートや頭痛ダイアリーを書き込んでおき、受診の際に渡しておくとよいでしょう。
具体的には以下の内容を伝えましょう。
初めて頭痛が起きたのはいつ頃か
頭のどの辺りが痛いか
痛みはどのくらいの時間続くか
痛みの頻度(1日/週に何回等)
どのような痛みか(ズキンズキンと脈打つ/締め付けられるような痛み等)
痛みの程度、度合い
頭痛の他の症状(吐き気/嘔吐/前兆など)
どういう状況で、痛みが起きたか
生活へどのくらい影響が出たか
市販の頭痛薬は効果を感じられるか
頭痛に特化した病院の問診票では、おおよそこれらの質問が書かれています。
慢性頭痛の方は、頭痛が起きたときに、「続いている期間」に記録をしておくと受診の際にスムーズに伝えることができるでしょう。
救急診療に行くべき目安
救急の判断基準としては「今までに経験したことのない痛み」です。
慢性頭痛を持っている方でも、そうでない方でも、今までに経験したことのないほどの激しい痛みがある場合は、救急診療を受診しましょう。
頭痛に伴う症状がいつもと違っていたり、痛む位置や痛み方が違っていたりすると、それは別の原因による痛みだと考えられます。
命にかかわる頭痛も
頭痛が命に関わる病気に繋がっている可能性もあります。
<くも膜下出血>
脳にある血管が何らかの理由で突然破裂し、脳を覆うくも膜に血がたまることです。ガーンと頭が割れるような激痛が起きます。発作が起きる数日から数週間前に軽度の頭痛が前兆として起こることがあります。吐き気や嘔吐、意識低下などが併発します。
<脳腫瘍>
脳にできた腫瘍が大きくなるにつれて、頭痛の程度も増してくるのが特徴です。腫瘍の部位によっては手足の痺れや言語障害・視覚障害などの症状が併発します。脳に水がたまる場合もあります。
<脳出血>
高血圧により脳血管から出血し、急に頭痛が起こります。短時間で痛みはピークに達しますが、頭痛そのものは軽度のことが多いようです。吐き気、めまい、手足の痺れ、言葉のもつれなどを併発します。
<脳炎(髄膜炎)>
ウイルスや細菌に感染した際に、髄膜にまで感染が広がり、高熱と共にズキンズキンと激しい頭痛が引き起こされます。首の後ろが硬くなるのが特徴的です。麻痺や意識障害が併発します。
▼参考
痛み・鎮痛の基本としくみ 第2版:伊藤和憲著(株式会社秀和システム)
精神疾患の理解と精神科作業療法第3版:堀田英樹編著(中央法規出版株式会社)
一般社団法人 日本頭痛学会
頭痛online
厚生労働省 e-ヘルスネット
自律神経失調症を乗り切ろう!
困った頭痛・危ない頭痛 - 総合南東北病院
まとめ
寒さから頭痛を感じやすい人は、冷えが慢性的にある場合が多いです。
このような方は、体を動かし、血流を良くするように心がけましょう。
また、冷えがある方は免疫力が低下しやすい傾向にあり、病気にかからないようにするためにも、体を温めるように生活を変えていきましょう。