虫歯の口臭ってどんなにおい？セルフチェックの方法＆体験談も

「口臭が気になる…」
「虫歯が原因だと、どんなにおいがする？」

虫歯が原因の口臭について、歯医者さんに詳しく聞きました。

「なぜ発生するのか」「治療したらにおいが消えるのか」といった疑問にもお答えします。
気になるにおいは、虫歯の悪化のサインである疑いがあるため放置はNGです。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

虫歯の口臭ってどんなにおい？

虫歯が原因の口臭は「生臭い」「ドブのようなにおい」と例えられることが多いです。

マスクをしている時など、口周りがこもった状態の時に生ゴミのような臭いがします。
（30代女性）

牛乳が腐ったようなウッとする臭いを感じることがありました。
（40代女性）

虫歯でにおいが発生する「メカニズム」

虫歯によって歯が溶けると、空いた穴の中に歯垢が溜まります。
歯垢に含まれる「細菌」は、メチルメルカプタンや硫化水素などの“においの強いガス”を作るため、それが口臭となって拡がります。

また、虫歯が重症化して歯の神経が腐っている場合、強いにおいを発するケースがあります。

【体験談】虫歯の口臭に気づいた瞬間

長時間していたマスクをはずして、再度つけたとき。
また、皮膚を舐めた後、乾いたときにも口臭を感じる。
（40代男性）

食後に、爪楊枝やデンタルフロスなどを使って食べカスを取っているときに、口臭を感じました。
（40代女性）

寝起きとか、長時間口を閉じていたときとか、口が渇いているときに、下水のようなにおいを感じた。歯磨きしているときにも感じたことがある。
（40代女性）

口臭のセルフチェック方法

口臭を自分でチェックするには、

1. コップやビニールを使う
2. フロスやコットンパフなどを使う
3. 市販の口臭チェッカーを使用する

といった方法があります。

チェック方法①　コップやビニール袋を使う

コップやビニール袋に自分の息を吹き込んで、中のにおいを嗅いでみましょう。

チェック方法②　フロスやコットンパフを使う

デンタルフロスやコットンパフなどで舌の上を拭き取って、においを嗅いでみましょう。

チェック方法③　口臭チェッカーを使う

市販の口臭チェッカーを使用すると、息を吹きかけるだけで測定ができます。

ただし市販の口臭チェッカーは、医療機関で使用されるものに比べて精度が落ちるため、参考程度に使用しましょう。

口臭がでるほどの虫歯は…症状の悪化のサイン

虫歯で口臭が出ている場合、悪化によって「歯に穴が空いている」ケースが多いです。

そのまま放置するとさらに進行し、歯の神経が炎症を起こして強い痛みが出てきます。
末期になると抜歯が必要になってしまうので、早めの治療が大切です。

口臭を消すには？虫歯が治れば改善される？

虫歯治療を受け、「歯の穴の修復」「腐った歯の神経の除去」を行うと、口臭が改善される可能性があります。

また、口臭には歯垢の蓄積が関係しています。
口臭をしっかりと予防したいのであれば、虫歯治療を受けた後も「歯磨き」「デンタルフロス」等でのケアを欠かさないようにしましょう。

歯医者を探す

虫歯治療の流れ

※上記は一般的な虫歯治療の例です。

通院回数は何回？

口臭が発生しているレベルの虫歯は、進行した虫歯であるケースが多いです。
そのため、1〜6回程度の通院が必要になります。

歯の状態・治療内容などによって通院回数は幅がありますので、詳しくは治療を受ける歯医者に確認しましょう。

治療費はいくら？保険適用になる？

虫歯治療は保険適用になり、1,000〜7,000円程度かかります。

また、被せ物をする場合にはさらに費用がかかります。
歯の状態や被せ物の内容によって、費用は幅がありますので、こちらも詳しくは治療を受ける歯医者に確認しましょう。

早めの受診が費用・時間共にメリット大です

早期に治療することで、歯を削る、神経や歯を抜くなど、時間のかかる治療をしなくて済む可能性が高くなります。
費用面の負担軽減にもつながるため、早めの受診をおすすめします。

虫歯を放置して悪化してしまうと、口臭が強くなるだけでなく、最終的に抜歯が必要になる恐れもあります。
心配な症状があれば、放置せず診察を受けるようにしましょう。