神経を抜いた歯が変色するのはいつから?白く戻す方法は?治療方法は?

更新日:2023-08-31 | 公開日:2021-12-20
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神経を抜いた歯が変色するのはいつから?白く戻す方法は?治療方法は?

「神経を抜いた歯は、いつから変色する?」

神経を抜いた歯が変色するのはいつからか、歯医者さんに聞いてみました。
変色した歯の治療方法、治療費の目安も併せて解説します。

監修者
菊地 由利佳 先生


歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

神経を抜いた歯が変色するのはいつから?

医師女性
治療後から数年後に色が変色し始めて、徐々に色が変化していくケースが多いです。

神経を抜いた歯は、白色→茶色→黒色という流れで次第に変色していきます。

神経を抜くと歯が変色するしくみ

医師女性
神経を抜くと歯の中の血流が途絶えて、歯に栄養が行き届かなくなります。
これにより、歯の内側の象牙質に存在する「コラーゲン」が変性すると、黒っぽく見えるようになります。

神経を抜いた歯の寿命

▼寿命

個人差が大きく、5~30年程度と言われています。通常の歯よりも10年ほど短くなります。

神経を抜いた歯は、強度が低くなり、割れやすくなります

 

▼長く保つために注意したいこと

正しい歯磨きで口の中を清潔に保ち、定期的に歯医者で検診を受けましょう。

神経を抜いた歯は痛みを感じないため、虫歯が進行しやすいです。

歯を“変色させない方法”はある?

医師女性
残念ながら、歯を変色させないために患者さん自身でできる方法はありません
歯科では、ウォーキングブリーチ(歯の中に漂白剤をつめて漂白する治療)、ラミネートベニア(変色している歯を薄く削り、セラミックを貼りつけて白く見せる)などがあります。

変色してしまったら、どうすればいい?

医師女性
歯医者で治療を受けると、変色した歯をある程度元に戻すことができます

「歯の変色で見た目が気になる…」という場合は、一度歯医者で相談してみると良いでしょう。

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歯医者さんで受けられる歯を白く戻す治療

医師女性

変色した歯を白い色に戻したい場合、

  • オフィスホワイトニング
  • ウォーキングブリーチ
  • インターナルブリーチ
  • 歯のマニキュア
  • かぶせ物(セラミック)

などの治療が検討されます。

治療法

費用の目安

オフィスホワイトニング

30,000〜50,000円

ウォーキングブリーチ

3,000~2,0000円

インターナルブリーチ

5,000〜15,000円

歯のマニキュア

10,000~50,000円

かぶせ物(セラミック)

8,000~150,000円

治療法① オフィスホワイトニング

医師女性
歯医者で行うホワイトニングです。

過酸化水素を含む「漂白剤のペースト」を歯の表面に塗って、光を当てる方法です。

治療が適している歯

  • 歯の変色が強くない

メリットとデメリット

▼メリット

  • 一回の施術で、歯の色が明るくなりやすい

※神経が死んでしまっている歯は、効果が出にくい場合があります。

 

▼デメリット

  • 色戻りしやすい
  • 光をあてられない奥歯は施術ができない

費用の目安

医師女性
医院にもよりますが、1回30,000〜50,000円程度です。

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治療法② ウォーキングブリーチ

医師女性
神経を抜いた歯の中に専用の薬剤を入れて、歯を白くする治療方法です。

薬剤は1週間に1回入れ、その治療を2〜3週間繰り返します。
歯の色が白くなったら、中の薬剤を取り除いて歯に蓋をします。

薬剤は、過ホウ酸ナトリウムと過酸化水素水を混ぜたものが主流です。

治療が適している歯

  • 強度が残っている歯
  • 薬剤や圧に耐えられる歯

などの場合に適しています。

※「脆くなってしまった歯」や「薬剤による圧に耐えられないと判断した歯」は、ウォーキングブリーチを行うことはできません。
※色を細かく調節したいのであれば、他の治療方法がおすすめです。

メリットとデメリット

▼メリット

  • 一本だけピンポイントで白くすることができる

 

▼デメリット

  • すぐに治療を開始できない
  • 歯の色を細かく調整できない
  • 痛みを感じることがある

すぐに治療を開始できないのは、歯の内部を調べる必要があるためです(細菌感染の有無など)。
また、色を細かく調整できないため、神経を抜いていない歯の色と全く同じにできないこともあります。

費用の目安

医師女性
医院にもよりますが、薬剤を交換するたびに1回3,000~7,000円かかる場合もあれば、固定料金で15,000円~20,000円で行っている場合もあります。

治療を受ける歯医者で、事前に確認するといいでしょう。

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治療法③ インターナルブリーチ

医師女性
神経を抜いた歯の中に、専用の薬剤を入れて歯を白くする治療方法です。

ウォーキングブリーチと違って、歯医者にいる間だけ薬剤を歯の中に入れます。

治療が適している歯

  • 神経の治療が完全に終わっている歯

のみ施術できます。

メリットとデメリット

▼メリット

  • ウォーキングブリーチよりも、短期間で歯を白くすることができる

 

▼デメリット

  • ウォーキングブリーチよりも、ホワイトニングの効果が小さい

費用の目安

医師女性
  • 1回目:15,000円程度
  • 2回目以降:5,000円程度

かかります。

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治療法⑤ 歯のマニキュア

医師女性
白い材料を歯の表面に塗布する治療方法です。

市販で売られている商品もあります。

治療が適している歯

  • 虫歯ではない歯

などの場合に適しています。

※虫歯治療が終了した段階で、施術が可能となります。

メリットとデメリット

▼メリット

  • 妊娠中でも治療が可能(有害成分が含まれていないため)
  • 30分程度で終わる
  • 痛みが無い
  • 色合いが豊富で理想の色に近づけられる
  • 銀歯・差し歯なども白くできる

 

▼デメリット

  • 歯医者で行う場合、歯の本数に制限がある
  • 歯が噛み合わせる部分は塗れない(歯の高さが変わるため)
  • 塗料が剥がれることがある
  • 1~3ヶ月程度しか持たないため、塗り直しが必要

費用の目安

医師女性
10,000円~50,000円程度かかります。

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治療法⑥ かぶせ物(セラミック)

医師女性
歯を削って、セラミックなどの白い素材で被せ物をします。

治療が適している歯

どんな歯でも白くできます。

メリットとデメリット

▼メリット

  • 理想に近い歯の色を再現できる
  • 長さや大きさ・形なども好みにできる

 

▼デメリット

  • 歯を大きく削る必要がある
  • 被せた歯が外れたり、欠けたりすることがある
  • 完成までに時間がかかる

費用の目安

医師女性
1本あたり8,000円~150,000円程度かかります。

※保険適用と保険適用外、被せものの材質によって値段が大きく異なります。

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どんな歯医者に行けばいい?

医師女性
一般歯科で対応可能です。
ホワイトニング専門の歯医者で対応しきれないケースもありますので、まずは一般歯科での相談をおすすめします。

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