差し歯で歯茎が黒い…！治す費用はどれくらい？安くできる方法は？

「差し歯で歯茎が黒い…！」
「なぜ？どう対処すればいい？」

差し歯で歯茎が黒くなる原因や、治療法、治す費用について、歯医者さんに聞いてみました。

また「治療のメリット・デメリット」や「コスパがよい治療方法」も詳しく解説していきます。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

なぜ？「差し歯で歯茎が黒くなる」原因

かぶせ物や土台に使われている金属が溶け出すことによって歯茎が黒くなります。
「メタルタトゥー」とも呼ばれることがあります。

黒い歯茎は、そのまま放置して治ることは通常ありません。
また、長い時間かけて金属が溶け出すことで金属アレルギーを発症してしまう人もいます。

黒い歯茎を治したい…費用はどれくらい？

どんな治療を選択するかによって、費用は大きく異なります。
治療法としては

• レーザー治療
• かぶせ物の交換
• 歯の根の土台部分の交換

が選択されます。

治療法①　レーザー治療

長い期間かけて差し歯などの金属が流れ出して黒ずんだ歯茎は、金属を取り除く治療を行ってもすぐに白くは戻りません。その場合は、歯科用のレーザー機器を歯茎に当てて色素を取り除いていきます。

レーザーは、黒いものに反応するので照射すると歯茎の黒ずみがなくなります。
差し歯の金属を取り除いても、黒ずみが思うように消えない場合に使用します。

メリット・デメリット

痛みも少なく受けられる治療方法です。治療後は数日間歯茎が変色しますが、その後に綺麗な色に戻ります。塩辛いものがしみてしまう人もいるので、医師の指導に従いそれらのものはしばらく避けてください。

治療費用・回数の目安

保険は適用されません。だいたい5,000〜10,000円程度です。
治療回数は、基本的に1回です。

※照射範囲・医療機関によって異なります。
※1回の照射で足りない場合は、2回以上通院いただくこともあります。

治療法②　かぶせ物の交換

金属を使用している被せ物をしていると、その部分の歯茎が黒ずんでしまうので、被せ物をメタルフリーのものに交換する治療です。

被せ物の金属（銀歯など）が原因で、歯茎が黒ずんでいると考えられる場合に行います。

メリット・デメリット

金属を使用しないものに交換するので、歯茎への負担と金属アレルギーのリスクが軽減されます。
ただし、保険適用外となり費用負担が増えます。

治療費用・回数の目安

審美治療は、保険は適用されません。

費用目安は、

• オールセラミック：8万円〜
• ハイブリッドセラミック：4万円〜
• ジルコニアセラミック：10万円〜

程度です。

保険適用のものには、硬質レジンジャケット冠という3,000〜7,000円程度のものがありますが、変色を起こしやすいというデメリットもあります。

治療回数は、2～3回で、期間は1ヶ月程度かかります。

治療法③　土台部分を交換

歯の根っこの土台に金属が使用されていると、その金属が流れ出して歯茎を黒くすることがあるので、土台を金属フリー（ファイバーポスト）のものに変更する治療です。

歯茎の黒ずみ、金属アレルギーを発症したなどの場合に行われます。

メリット・デメリット

金属アレルギーのリスクがなくなり、歯茎の黒ずみも引き起こしません。
また、歯根が折れてしまうというリスクも低くなります。

しかし、金属よりも強度が低くなります。また、保険適用のものと保険適用外があり、費用がかかります。

治療費用・回数の目安

ファイバーポストは保険適用だと2,000円程度、保険適用外だと。1本25,000円程度です。
治療回数は、2～3回で、期間は1ヶ月程度かかります。

できるだけ費用を抑えたい…！

保険適用の素材を選択すれば、費用は抑えられます。

ファイバーポスト（保険適用の歯の土台の素材）や硬質レジンジャケット冠（保険適用の差し歯の素材）などが費用を抑えられます。

ただし、デメリットもあり

• ファイバーポスト→金属よりも強度は低い
  
• 硬質レジンジャケット冠→変色しやすい

という特徴があります。

長期的にみると、かえって費用がかさんでしまうこともあります。

まずは、一度歯科に相談してみましょう。
医師には、かけられる費用の予算や仕上がりのご希望を伝えてみましょう。

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