なぜ？歯の隙間から臭い汁が出る…対策は？歯医者行くべき？

2「歯の隙間から臭い汁が出てきた…」
「この原因はなに？」

歯の隙間の臭い汁の正体を、歯医者さんが解説します。
虫歯・歯周病が進行している可能性がありますので、放置しないようにしましょう。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

歯の隙間から臭い汁が出る…これはなぜ？

歯の隙間から出る臭い汁の正体は、「膿」の可能性が高いです。

また、膿は歯茎の炎症・歯の組織の腐敗によって生じるため、歯垢の蓄積、虫歯・歯周病の進行などが疑われます。

セルフケアで治せる？歯医者行くべき？

歯垢の蓄積による一時的な炎症など、軽度の症状であれば、セルフケアで改善できる場合もあります。

ただし、臭い汁が出ている場合、虫歯・歯周病の悪化も考えられます。
虫歯・歯周病はご自身では治せないので、念のため歯医者で診察を受けることをおすすめします。

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歯医者さんに聞く！正しいセルフケア方法

正しいセルフケアを行うことで、症状の悪化防止が期待できます。

• 食後の歯磨きを欠かさない
• 歯だけではなく、歯茎と歯の間も磨く
• フロスや歯間ブラシも使う

といった点を心掛けるようにしましょう。

なお、フロスの動きがスムーズに行かない、つまるなどする部分は、歯石や虫歯が隠れている可能性があるため要注意です。

教えて！「正しい歯磨きの方法」

「歯磨き粉」は何を使えばいい？

市販のものであれば

• ガム・デンタルペーストAC薬用（サンスター）
• 薬用ディープクリーン（花王）

などがおすすめです。

これらは、歯質の強化や抗炎症、殺菌、血行促進、組織修復などに働きかける効果が期待できます。

ただし歯磨き粉では、歯周病や虫歯は治せません。
あくまでも「悪化予防のためのケア」と考えておき、不調が改善しないときは歯医者で相談してください。

「臭いが気になる」ならフロスの活用がおすすめ！

歯の隙間に溜まった「歯垢」が臭いを発していることもあります。
1日に1回程度フロスを使用し、改善するか様子を見てみるのも良いでしょう。

治らない場合は早めに歯医者へ

1週間程度セルフケアを行なっても改善しない場合は、歯周病・虫歯の進行が疑われます。
できるだけ早く歯医者での診察を受けるようにしましょう。

歯周病を放置すると、進行して歯茎の腫れや出血を引き起こしたり、最終的には歯が抜け落ちてしまったりする恐れもあります。
虫歯を放置すると、さらに進行して神経を取るなどの治療が必要になったり、抜歯が必要になったりする恐れもあります。

臭い汁が出ている場合、いずれも悪化している状態が考えられるので要注意です。

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歯の隙間から臭い汁が出る2つの原因

歯の隙間から臭い汁が出る場合、

1. 歯周病
2. 虫歯

といった原因が考えられます。

その①　歯周病

歯周病とは、歯茎の内部に細菌が溜まっている状態です。
炎症、化膿を起こして臭い汁が出ることがあります。

歯周病は、初期は歯の根元に歯石が溜まりますが、進行すると歯茎の中にまで歯石が溜まってしまいます。
歯茎やその周りの細胞を破壊して骨を溶かしていくと、最終的には歯が抜け落ちます。

歯周病の主な症状

どんな治療を受けるの？

歯石除去の治療とブラッシング改善の指導が必要になります。
歯石除去の治療は、専用の器具や超音波の機器を使って歯石を取り除きます。

重度の場合は、歯茎を切開して内部の歯石を取り除き、また歯茎を縫い合わせる外科治療が必要です。

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その②　虫歯

虫歯の場合、歯の中の神経にまで感染していると考えられます。
歯の内部で腐敗した組織が膿になると、歯の隙間から臭い汁が出ます。

虫歯の主な症状

どんな治療を受けるの？

虫歯の部分を削り、内部にある膿や残った組織をきれいに掃除します。

なお、あまりにも根元から虫歯で溶けていると、歯を残す事ができず、抜歯が必要になる場合もあります。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。