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秋になると眠い、だるい、といった症状があらわれるのはなぜなのか、お医者さんに聞いてみました。
季節の変わり目の体調不良には理由があります。
眠気やだるさの原因を知って、季節の変わり目の体調不良を乗り切りましょう。
荒牧内科
院長
荒牧 竜太郎先生
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
自律神経は、季節の変わり目に影響を受けやすいと言われています。
朝晩の気温の差が激しい季節の変わり目に、衣類の調節等をしないまま過ごしていると、無自覚のうちに体が体温を調節しようと急激に働き、自律神経のバランスが崩れ始めます。
その結果、通常寝るときは体温が下がって眠りやすくするところが、夜になっても体温が下がらず、眠れなくなるという悪影響が生じてしまい、結局睡眠不足に陥ることになります。
秋に起こる我慢できないほどの眠気の原因は「秋うつ」の可能性もあります。
秋になると日照時間が減少します。
すると、セロトニンという脳内の神経伝達物質(平常心や安定感をもたらす物質)が不足します。
セロトニン不足は、うつや不安障害をもたらす原因になると言われています。
秋うつが疑われる症状としては、異常な眠気に襲われる、過食傾向になる、倦怠感、糖分を欲する等が挙げられます。
夏から秋へと季節が変わるときの気温や気圧の変化に身体が追い付かず、起きる現象です。
日中と夜の気温差が大きくなると、体内の体温調節のバランスが崩れてしまい、徐々に疲労が蓄積されていきます。
その結果、その調節をしてくれている自律神経のバランスも崩れてしまい、寒暖差疲労が生じると考えられています。
寒暖差疲労を放置すると、倦怠感や眠気が強くなり、慢性的な疲労へと症状が悪化してしまうケースもあります。
夏から秋に変わる時期、日中はまだ少し暑いけれど、朝晩は涼しくなってきます。
しかし、まだ暑いからと油断して、夏と同じパジャマで寝ていたり、毛布も薄いままにしていたりすると、体が冷えてしまいます。
体に温度差が生じると、自律神経が乱されて、最終的には睡眠のリズムも乱れます。
寒暖差疲労を予防するためにも、身体を冷やさないように注意してください。
身体を温める食べ物や飲み物を摂る(白湯、お茶、ホットミルク等の温かいものを眠りにつく前に飲む)、ゆっくりお風呂(38~40度程度のぬるめの湯)に入る、腹式呼吸で深い呼吸をする等がおすすめです。
日照時間が短くなると、セロトニンとメラトニンという脳内物質が減少します。
セロトニンが減少すると、脳の活動が低下し眠気が生じます。
メラトニンは、睡眠と深い関わりがある物質です。
この二つが減少すると、体内時計が狂い、眠くなってしまいます。
その状態を予防するためにも、できるだけ昼間に日光を浴びるようにしてください。
体内で筋肉量が多い部分は、おなか、二の腕、太もも等です。
筋肉量が多い部分は血液の流れも多いため、上記の部分を温めると効率的に体を温めることができ、冷えからくる体調不良の改善に繋がります。
カイロや腹巻などを活用しましょう。
日常的な行動に少し負荷を掛けるだけで、手軽な運動になります。
上記以外にも、起床時に布団の上で、足首をぐるぐる回す、下半身をゆっくりひねる等を深い呼吸をしながら行うと、身体の目覚めがよくなります。
下記の食事を積極的に取り入れてみてください。
体を温めて、適度な運動を楽しみながら、秋を健康に満喫しましょう!
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