「動悸が止まらない…」
「息が苦しいのはなぜ…?」
その原因と対処法、考えられる病気の可能性まで、お医者さんに聞きました。
「病院に行く目安」や「何科を受診すればいいのか」についても解説しています。
監修者
経歴
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
自分でできる「5つの対処法」
- ベルトやボタンを緩める
- 楽な姿勢で安静にする
- 深呼吸をする
- 吸うより吐くことに意識を集中する
- 口を閉じて息を止め、お腹に力を入れた状態を10~20秒間維持する
動悸や息苦しさを感じたときは、上記5つの対処法を実践しましょう。
動悸と息苦しさの「3つの原因」
- ストレス性の疾患
- 女性ホルモンの影響
- 食事などの生活習慣
主に上記の3つの原因が考えられます。
動悸や息苦しさの他にも、喉が詰まる感じがあったり、背中が痛いこともあります。
3つの原因について詳しく解説します。
原因①「ストレス性の疾患」
- パニック障害
- 過換気症候群
- 心臓神経症
- 自律神経失調症
などが動悸や息苦しさを伴う「ストレス性の疾患」です。
これらの場合は、心療内科を受診しましょう。
パニック障害
極度の緊張により症状が出現すると考えられています。脳内の神経伝達物質系の異常が原因で生じるといわれています。
<主な症状>
めまい/ふらつき 等
過換気症候群
精神的ストレスや不安感が原因で発症するケースが多いと考えられています。検査をしても何も異常がないのに、過換気(発作的に息苦しくなり呼吸が速くなる)を起こします。
<主な症状>
胸痛/失神/めまい/しびれ/硬直 等
心臓神経症
心臓疾患がないのに、動悸・息切れなど、胸のあたりに不調が生じます。ストレス過多など精神的不安がある場合に起こるケースが多いです。
<主な症状>
胸の痛み(チクチク感)/立ちくらみ 等
自律神経失調症
人間関係・仕事・学校・家庭・不規則な生活習慣・環境変化等、精神的ストレスや社会的ストレスが原因で起こるケース多いです。
<主な症状>
倦怠感/ふらつき感/ほてり/頭痛/めまい 等
これらの場合は、心療内科を受診しましょう。
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原因②「女性ホルモンの影響」
などでは、女性はホルモンバランスの変動によって、動悸や息苦しいといった症状が現れることもあります。
この場合は、婦人科を受診しましょう。
更年期障害
卵巣機能低下により、卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が低下・消失することで起こる状態です。
<主な症状>
疲労感/ほてり/冷え/頭痛/不安感 等
妊娠
妊娠すると、女性ホルモンが多く分泌され、自律神経が乱れます。また、貧血になりやすくなったり、甲状腺機能が亢進しやすくなるためでもあります。
<主な症状>
胸の不快感/便秘/吐き気/嘔吐 等
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原因③「食事などの生活習慣」
食事や嗜好品など、生活習慣によって引き起こされる
- 貧血(鉄欠乏性貧血)
- カフェイン・アルコール・たばこの過剰摂取
- 低血糖症
- 高血圧症
- 不整脈
により、動悸や息苦しさが生じる可能性があります。
この場合は、内科を受診しましょう。
貧血(鉄欠乏性貧血)
鉄分の摂取不足や、月経や出産等により体外へ鉄分が排泄されることが原因で起こります。
<主な症状>
倦怠感/めまい/冷え 等
カフェイン・アルコール・たばこの過剰摂取
カフェイン・アルコール・ニコチンには自律神経を刺激して、血圧に影響を与え、脈拍や呼吸を速くする作用があります。
<主な症状>
動悸/胸の苦しさ 等
低血糖症
栄養不足・空腹での運動・過度の飲酒・インスリンの不適切な使用や経口血糖値降下薬の使用過多が原因で、血糖値が低下することで、低血糖症が起こると考えられています。
<主な症状>
手足の震え/脱力感、めまい 等
高血圧症
塩分の過剰摂取・肥満・加齢・遺伝的要因等数多くの原因で発症すると考えられています。
<主な症状>
頭重感/倦怠感/肩こり/めまい 等
不整脈
疲労過多・喫煙習慣・加齢・心臓疾患等が原因で起こりやすくなります。
<主な症状>
めまい/胸部の不快感 等
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【要注意チェック】重い病気の可能性も
動悸や息苦しいといった症状は、
- 甲状腺機能亢進症
- 心筋症
- 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
- 肺血栓塞栓症
という重篤な疾患の場合もあります。
病院に行くべき命に関わる病気の可能性もあります。
当てはまる症状がでていないか、しっかり確認してください。
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが過剰分泌されることで発症します。内科、内分泌内科を受診しましょう。
<主な症状>
安静状態でも動悸がある/手足の震え/眼球が出てくる/脱力感/発汗過多/痩せる 等
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心筋症
心筋(心臓を動かしている筋肉)に炎症が生じて、心機能が低下する状態です。ウイルス感染などにより発症することがあります。
<主な症状>
発熱/頭痛/倦怠感/浮腫み 等
循環器内科を探す
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
狭心症は、動脈硬化等により心臓に必要な酸素が不足して起こります。
心筋梗塞は、心臓の血管が詰まって心臓の一部が機能しなくなることで発症します。
<主な症状>
胸痛/胸の違和感 等
循環器内科を探す
肺血栓塞栓症
足の静脈に生じた血栓が肺に達し、肺動脈で詰まる病気です。
妊産婦・肥満の方・経口避妊薬の使用中の方・長期間ベッドで生活している方などに多くみられます。
<主な症状>
突然の息切れ/呼吸が速くなる/胸痛/発熱/咳 等
呼吸器内科を探す
病院を受診する目安
- 激しい動悸、息切れ
- 呼吸困難
- 緊張する状況にないのに動悸や息苦しさが頻発する
- 胸の痛み、圧迫感を伴う
- 発熱を伴う
- 吐き気、嘔吐を伴う
- めまい、立ちくらみを伴う
- 意識が朦朧とする(失神)
- 不安感
- 脈がどんどん速くなる
- 体に浮腫みが生じる
- 動悸に伴い、突然、背中の張り感、手足の発汗、血圧上昇が起きた
- 運動をしていないのに息切れが起こる
- 尿量の減少
上記の症状が現れている場合、できる限り早く病院に行きましょう。
内科を探す
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2021-01-27
動悸がする…。
まさか、不整脈…?
その原因と対処法を、お医者さんに聞きました。
病院に行く目安や受診する診療科も解説します。
危険な動悸の見分け方
ドクンドクンと鼓動が大きい動悸や、一瞬脈が飛ぶような動悸は、あまり心配しなくても大丈夫です。
こんな症状はすぐに病院へ
次の症状がある場合は、重い病気が原因かもしれないので、病院を受診してください。
日常生活に支障をきたしている
動悸が繰り返し起こる
数分以上も動悸が続く
胸痛
息切れ
めまい
倦怠感
呼吸困難
意識を失う
病院は何科?
内科や循環器内科を受診してください。
内科を探す
動悸が起こる病気
動悸を感じる場合、次の病気が考えられます。それぞれ詳しく解説していきます。
不整脈
ストレス性疾患(パニック障害、全般性不安障害等)
貧血
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
病気① 不整脈
不整脈にはいろいろな種類があり、それぞれの動悸に特徴があります。
タイプ① 期外収縮(脈が飛ぶ)
一定リズムの脈拍以外の脈拍が起こります(脈が飛ぶといいます)。一分間の脈拍数が120回以下のときに起こることが多く、脈が飛んだ後も、一定のリズムで脈を打ちます。
胸がドキドキするような動悸が起こることが多いです。
タイプ② 徐脈
一分間の脈拍数が50回未満の脈拍が遅くなる不整脈のことです。
息切れ・倦怠感・めまい・意識を失う等の症状を伴うことがあります。
タイプ③ 頻脈
脈拍が速くなり、1分間に100回以上の脈が起こる不整脈です。
胸の痛み・意識を失う等の症状を伴うケースがあります。
不整脈の原因
加齢
肥満
高血圧
疲労過多
ストレス過多
アルコールやカフェインの過剰摂取
睡眠不足
運動不足
運動のやりすぎ
自律神経の乱れ
喫煙 など
自分でできる改善方法
不整脈のタイプによっては、生活習慣を改めることで、症状が改善する場合があります。
次の4点を意識して生活しましょう。
十分な睡眠時間を確保する
栄養バランスのよい食事を摂る
暴飲暴食しない
ウォーキング等の軽い運動を継続する
病気② ストレス性疾患(パニック障害、全般性不安障害等)
息ができないほどの激しい動悸が起こることがあります。動悸とともに、めまいや息切れが起こることも多いです。
ストレス性疾患の原因
過剰な精神的ストレス
疲労の蓄積
睡眠不足
過度な緊張
過度な不安感 など
自分でできる改善方法
深呼吸をし、気持ちを落ち着けましょう。
リラックスして過ごす、ゆっくり休む、軽い運動を行うこともおすすめです。
病気③ 貧血
ドクドク、ドキドキするような動悸が起こることがあります。息苦しい感じ、倦怠感、頭痛、めまい等を伴うケースもあります。
貧血の原因
体内の鉄分が不足することで、貧血が起こります。
過度のダイエットによる栄養不足
生理
偏食
胃腸系疾患
多くの場合、以上が貧血の原因と考えられています。また、知らないうちに発症した消化管出血などが原因になることもあります。
自分でできる改善方法
鉄分、ビタミンC、タンパク質をバランスよく摂りましょう。
鉄分(小松菜、ほうれん草、切り干し大根、豆乳、レバー等)
ビタミンC(果物、緑黄色野菜等)
タンパク質(肉類、魚介類、乳製品、卵、大豆製品等)
ただ、食事だけで鉄分不足による貧血を改善するのは難しいです。
内科へ行くことをおすすめします。
内科を探す
病気④ 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
甲状腺機能亢進症によって脈が速くなると、ドキドキするような動悸が起こることがあります。
甲状腺機能亢進症の原因
全身の代謝を調節する甲状腺ホルモンが、過剰に分泌されることが原因と考えられています。
自分でできる改善方法
楽な姿勢で安静にして、深呼吸を繰り返し行い、気持ちを落ち着けてください。両目をゆっくり動かし、首の動脈を優しく押しましょう。
ただし、甲状腺機能亢進症は病院での治療が必要となる病気です。内分泌・代謝内科、または耳鼻いんこう科を受診しましょう。
耳鼻いんこう科を探す
放置すると…深刻なリスクも
不整脈で心臓内の血流が乱れて血栓が生じると、脳梗塞を起こすことがあります。
また、不整脈によって全身に血液が行き渡らず、脳や冠動脈(※)等で血液が不足すると、失神したり、命を落としたりする恐れがあります。
※冠動脈:心臓へ酸素や栄養分などを供給する血管のこと。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
日本医師会 危険な不整脈
厚生労働省 みんなのメンタルヘルス 動悸・めまい
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2021-01-27
一日中動悸がする…。これって大丈夫…?
症状の原因と対処法を、お医者さんに聞きました。
病院に行く目安や「何科を受診すればいいのか」についても解説します。
一日中動悸…私大丈夫?
安静にしていても、一日中動悸を感じます。大丈夫でしょうか?
寝不足が続いている
休みなく働いている
もともと不安を感じやすい
といった”心当たり”がある場合は、一旦様子を見ても大丈夫です。
動悸の原因には、ストレスや疲労過多による自律神経の乱れ、心臓の病気などが考えられます。
「十分な睡眠やストレス緩和をおこなっても、症状が続く」のであれば、心臓の病気を疑う必要があります。
動悸・息切れの対処法
まずは、大きく深呼吸してください。
心を落ち着かせることが重要です。
パニックになると症状が悪化するため、落ちついた行動を意識してください。
こんな症状は病院へ!
動悸が1、2時間続いている
息が苦しい
胸の痛み
胸の圧迫感
めまい
体のむくみ
上記のような症状がある場合は、早急に病院を受診してください。
また、「いつもと何か違う…」と感じる場合にも、受診をおすすめします。
受診するのは何科?
内科、循環器内科、呼吸器内科のいずれかを受診してください。
内科を探す
動悸が一日中続く原因は?
一日中動悸がする場合、
不整脈
パニック障害
心臓弁膜症
の可能性があります。
原因① 不整脈
不整脈は、心臓を動かす電気信号に異常が起こると発症します。
発作の特徴
安静時に突然動悸が始まります。
脈を打つリズムが乱れる、ドキドキと心拍が速くなる、といった症状が5分~2時間、長いと1日続くことがあります。
動悸以外の症状
息切れ、息苦しさ
胸の痛み
めまい
ふらつき
吐き気
意識障害(失神)
不整脈の原因
身近な原因には、
ストレスや疲労の溜めすぎ
睡眠不足
アルコールやカフェインの過剰摂取
喫煙
運動不足、または過剰な運動
などが挙げられます。
ただし、心臓の病気が隠れているケースもあります。
不整脈かも…どうすればいい?
不整脈に心当たりがある場合は、早めに受診してください。
特に、動悸が頻繁に起こる、息苦しさがあるといった場合は要注意です。
不整脈は何科?
内科、循環器内科、呼吸器内科を受診してください。
内科を探す
原因② パニック障害
脳の機能に異常が起こって、過度の緊張状態になってしまう病気です。
アドレナリン(※)などが過剰に作用し、不安・恐怖の感情を引き起こします。
女性に発症しやすいのも特徴の一つです。
※アドレナリン…心拍数や血圧を上昇させるなど、興奮した状態を起こすホルモン。
発作の特徴
何の前触れもなく突然強い不安や恐怖を感じ、激しい動悸が起こります。
発作は10~30分続くことがあります。
閉ざされた空間に入ったときに、発作が起こりやすいと考えられています。
動悸以外の症状発汗
息苦しい
胸が苦しい
吐き気
冷感、またはほてり感
めまい、体のふらつき
手足の震え、しびれ
パニック障害の原因
過労、睡眠不足
ストレス など
が挙げられます。
特に家族にパニック障害の患者いる方は、発症リスクが高まります。
パニック障害かも…どうすればいい?
パニック障害を疑う場合は、早めに病院を受診してください。
徐々に症状が悪化していくケースが多いため、放置は禁物です。
また、
アルコールの摂取控える
十分な睡眠時間を確保する
禁煙する
といった生活習慣の改善も大切です。
パニック障害は何科?
内科、心療内科、精神科を受診してください。
内科を探す
原因③ 心臓弁膜症
心臓のポンプ機能に異常がある状態です。
なんらかの原因で心臓の弁が傷付いたり、すり減ったりすると発症します。
発作の特徴
ドキドキするような動悸を感じます。
階段を上るときなど、運動時に発作が起こりやすいです。
動悸以外の症状息切れ
胸の痛み
顔、足のむくみ
めまい
体重の増加
腹部の膨らみ
呼吸困難
意識障害(失神)
心臓弁膜症の原因
バランスの悪い食生活
肥満
喫煙
加齢による変化
先天的な異常 など
が原因に挙げられます。
心臓弁膜症かも…どうすればいい?
心臓弁膜症が疑われる場合は、すぐに病院を受診してください。
放置すると命に関わる恐れがあります。
また、アルコールの過剰摂取、喫煙、激しい運動は禁物です。
心臓弁膜症は何科?
内科、循環器内科、心臓血管外科を受診してください。
内科を探す
▼参考
厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」
一般社団法人 大阪府医師会 不整脈
一般社団法人 杉並区医師会 動悸について
国立研究開発法人国立循環器病研究センター 怖い不整脈と怖くない不整脈
公益社団法人 富山県医師会 「パニック障害」ってどんな病気?
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2020-05-21
初めて心療内科に行くけど…実際には何を話すの?
心療内科で初診を受ける際の流れについて、お医者さんに聞きました。
当日準備していくことをはじめ、初診でかかる料金、診断書はもらえるのかどうかも解説します。
心療内科の初診の流れ
初めてで緊張する方もいらっしゃるかと思いますが、基本は一般の内科などと変わりません。
問診→診察という通常の病院受診と同じ流れで行われます。
<治療開始までの流れ(一例)>
電話やウェブで予約
来院、問診表を書く
診察を受ける
必要であれば検査
治療の開始
心療内科の予約のしかた
電話予約が一般的かと思われますが、最近ではウェブ予約ができるところも増えてきています。
時間がなくて電話ができない、電話が苦手という方でも予約することができます。初診は日時が決まっているところが多いため、調べてから行くのがよいでしょう。
心療内科を探す
受診前に準備しておいたほうがいいことはある?
次のことが伝えられるように準備しておくと良いでしょう。
今、何に困っているのか
受診に至った経緯
いつから困っているのか
どのようなときに、どのような症状がでるか
思い当たるストレス要因 等
初診で聞かれること
(症状や状態にもよりますが)ストレス要因に関連するような質問をされる可能性があります。
例えば、家族との関係や本人の職業・仕事内容、交友関係や休日の過ごし方、趣味などの話です。あくまで関連のある事柄に対してなので、あまり言いたくないことは言わなくても大丈夫です。
いずれにしても専門家がお話を聞くので、安心して相談してみてください。秘密は守られます。
初診で持っていくもの
心療内科の初診には、次のものを持参すると良いでしょう。
保険証
お薬手帳(あれば)
現状「困っていること」や「医師に相談したいこと」を受診の経緯をスムーズに話せるようにメモを持っていくのもよいでしょう。
初診の費用目安
自己負担3割の方で、初診時は約2,500円~3,000円、2回目以降は1,500円程度です。
薬を処方された場合、診察とは別に薬代が5000円前後かかります。
検査を行った場合には別途1,000~3,000円かかりますが、検査の種類にもよります。
こんなときは、悩まず心療内科に相談してください
「ストレスで胃が痛い」「悩み事があり夜眠れず、不眠気味だ」「ストレスが多く髪が抜ける」「イライラが収まらない」などの症状がある場合は、早めに専門医に相談してみましょう。
心配事や悩み事、ストレスがあり、気持ちや情緒が不安定で「いつもと違う」と感じられているのであれば、受診することをお勧めします。
辛い、苦しい、不安な状態を長く我慢してしまうと、症状がより重いものになる可能性もあります。
早期受診のメリット
早期に治療を始めることで、治療期間が短く済む、正常な状態に戻るのも早くなる、通院の回数や医療費も安く済むというメリットがあります。
ストレスが要因の病気は特に、放置し続けることで症状が悪化してしまうケースが多く、うつ病もそのうちの一つです。
何よりも、軽い症状のうちに治療を受けた方が心身の負担もあまりかからずに済みます。
心療内科を探す
はじめての心療内科「よくある質問」
「診断書はもらえるの?」「心療内科に行ってはいけないと言われるのはなぜ?」
心療内科に関するよくある質問にお答えします。
質問1.診断書が欲しいのですが…
休職等の申請に診断書が必要な場合、すぐにもらえるものなのでしょうか?
診断書は本来診断がついて初めて発行されるものです。しかし診断書は医師に申し出れば、比較的速やかに発行されるところも多いです。
休職や職場に提出が必要な書類として、すぐに必要な場面が多いためです。病院によっては別に窓口が設けられている場合もあるため、受診の際に確認すると良いでしょう。
質問2.よく「心療内科に行ってはいけない」と言われるけど…
「行ってはいけない」「行ったら最後」と言われているのは、なぜなのでしょうか?
「行ったら最後」ということはありません。
そう言われるのは、精神科や心療内科のお薬を服用すると、患者さん自身の判断で勝手にやめることができず、飲み続けなければならないことが要因となっている可能性があります。
もしくは、薬の副作用が強くて日常生活により支障が出るなどという想像での発言かもしれません。
また、精神科・心療内科に行って診断を受けた時に、自分が精神病患者なのだと認めてしまうのが怖いと思ったり、周りの目を不安に感じる方もいらっしゃいます。
精神科や心療内科は、重い精神疾患を持つ人が行く場所というネガティブなイメージが少なからずあるというのが背景にあるようです。
つらい時は我慢せずに病院に行った方が良いのでしょうか?
ネット上でも多くの情報が錯綜していますが、自分の体の声を聞き、本当に辛い、苦しいと感じていて、日常生活に支障が出ているのであれば、相談だけでもいいので受診してみてください。
実際に、精神的な症状や心身症が現れているにも関わらず、受診を躊躇している方が多くいらっしゃいます。
しかし、自己判断で市販の漢方薬などの薬を飲み続けていたとしても、根本的な治療にはなりません。その点、専門の医師に相談することで、症状の要因をふまえた治療を受けることができます。
一人で抱え込まずにまずは相談してみましょう。
心療内科を探す
参考URL
・心療内科で初診を受ける場合の流れを分かりやすく解説!/ひだまりこころクリニック栄院
https://hidamarikokoro.jp/sakae/blog/心療内科で初診を受ける場合の流れを分かりやす/
・精神科・心療内科の診察料金 | こころみ医学
https://cocoromi-cl.jp/knowledge/other/psychiatry/cost/
・診察にはどれくらいの費用がかかりますか? | 心療内科・精神科
https://namba-minato.com/faq/faq09/
・心療内科に行くべきかどうか迷う。受診すべき兆候とは?/神楽坂こころのクリニック
https://www.kagurazaka-mc.com/colum/psychosomatic-medicine/