肋骨骨折を放置しても大丈夫?痛みの特徴や危険な症状は?病院は何科?

更新日:2022-03-07 | 公開日:2021-02-04
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肋骨骨折を放置しても大丈夫?痛みの特徴や危険な症状は?病院は何科?

「肋骨の骨折は放置するとどうなる?」
「病院へ行った方がいい?」

骨折の治療を受けないことで生じるリスクを、お医者さんに聞きました。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

治療しないで放置すると…どうなる?

医師男性
肋骨の骨折を放置すると、折れた骨で周辺の臓器(腎臓や肝臓)などが傷つき、別の病気になるリスクがあります。

肋骨は、「ぶつけた」「転んで打った」以外にも、くしゃみが続いて疲労骨折することもあります。

肋骨骨折の痛みの特徴

  • 咳をすると痛い
  • 押したりすると痛い

肋骨骨折を放置するリスク

肋骨骨折を放置すると、内臓が損傷して、次の状態になるリスクがあります。

 

  • 肺挫傷…肺の組織が傷つき、腫れや出血を起こす
  • 気胸…胸壁(胸の臓器を覆う骨や筋肉など)と肺との間に空気が溜まる
  • 肝損傷…肝臓が傷つき、血液がたまったり、肝臓の奥まで大きく裂けたりする
  • 脾損傷…脾臓を覆う膜や内部の組織が裂けて出血する

 

折れた肋骨の数が多いほど、肺や他の臓器を損傷する確率が高まります。

「これくらいの痛みなら大丈夫」と思っている人は注意!

医師男性
たしかに、助骨の骨折は痛みが少なく、自然治癒するケースがあります。
しかし、周辺の臓器に傷がついて、後に合併症を発症することもあります。

「これくらい大丈夫」と思っていても、後から症状がひどくなったり、内臓が傷つけられて入院するレベルまで悪化したりすることも考えられます。

助骨の骨折が疑われる場合は病院を受診しましょう。

整形外科を探す

こんな場合は早く病院へ!

医師男性
次の項目に当てはまる場合は、大変危険な状態です。早急に病院へ行きましょう。
  • 骨折した場所が腫れている
  • 息を吸う、体を動かすたびに痛みが強くなる
  • 激痛で体を動かせない
  • 尿に血液が混じる

このような症状が出ている場合

  • 骨折がどんどん悪化している
  • 肋骨周辺の内臓が傷ついている

と考えられます。
さらに悪化すると、入院治療が必要になることがあります。
早めに病院を受診してください。

受診するのは何科?

肋骨骨折 放置

医師男性
すぐに、整形外科を受診しましょう。

医師の診察・レントゲン検査を受けるまでは、体を大きく動かす、胸部を圧迫しないでください。

整形外科を探す

どんな治療をするの?

医師男性
一般的に触診、問診、レントゲン検査、CT検査を行います。

臓器が傷ついている場合は、患部の固定、湿布薬などで治療します。痛みには、鎮痛剤が処方されます。

血尿が出た場合は尿検査、その他に血液検査や心電図などが行われる場合があります。
内臓の傷や外傷が大きい場合は、入院治療を行うのが一般的です。

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