「いびきを治したいけど、どうすればいいの?」
「トレーニングでいびきを治せるの?」
いびきは睡眠の質を低下させ、脳や体にさまざまな悪影響を及ぼします。自分だけでなく、近くで寝ている人のためにも適切なトレーニングを行いましょう。
いびきの治し方やトレーニング方法、受診すべき目安についても解説します。
監修者
経歴
福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業
まずは3ヶ月!トレーニングを続けてみよう
いびきを治すには、口元の筋肉を鍛えるトレーニングが効果的です。
特に、舌の筋肉を鍛えることで、空気の通り道である気道を確保できます。
日々トレーニングを続けることがいびき改善の近道です。
3ヶ月程度続けていくと、改善を実感できるようになってくるでしょう。
いびきを改善できれば…
いびきは睡眠の質を低下させるため、いびきを改善することで、体調不良の予防や改善にもつながります。
また、睡眠時無呼吸症候群による合併症の予防にもつながります。
今すぐできる!いびき改善おすすめトレーニング
いびきを改善するために、
をそれぞれ毎日3分行いましょう。
トレーニング①あいうべ体操
- 「あ~」「い~」「う~」「べ~」と1秒ずつ口・舌を大きく動かしましょう。声は出しても出さなくてもいいです。
- 口を大きく動かして、ゆっくりと行ってください
「あいうべ体操」は口元の筋肉を鍛えるトレーニングです。
1日あたり10回を目安に3セット行いましょう。入浴中や就寝前がおすすめです。
トレーニング②舌出し運動
- あかんべえをする感じで、舌を限界まで前に突き出します
- 15秒経ったら舌を喉の奥に戻してください
「舌出し運動」で舌の筋肉を鍛えます。
2回を1セットとして、2セット行いましょう。朝と夜の2回に分けて行うのがおすすめです。
「慢性的にいびきがひどい」ときは病院へ
いびきを習慣的にかいているのであれば、一度医療機関で相談してください。
習慣的にいびきをかいている人は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の疑いが十分考えられるため、早めの治療が必要です。
\こんないびきは「睡眠時無呼吸症候群」かも/
- いびきが止まったと思ったら、突然また大きないびきをかく
- 普段いびきをかかないのに、突然大きないびきをかくようになった
- 息を吸っているときも、吐いているときも、いびきの音がする
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の場合、睡眠時の無呼吸や低呼吸によって、脳も体も酸欠状態となります。
脳に十分な酸素が行き渡らず、「高血圧」や「脳梗塞」になる危険性が高まります。
また上記の②や③のいびきによって「脳卒中」などの意識障害を発症している疑いがあります。
早急に医療機関を受診しましょう。
病院は何科?
「睡眠時無呼吸症候群」や「肥満」によるいびきが疑われる場合は、呼吸器内科などに行きましょう。
「いびきで喉が腫れている」場合は、耳鼻いんこう科を受診しましょう。
呼吸器内科を探す
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2023-01-17
「明日も朝早いのに眠れない…」
「すぐに眠れる方法が知りたい!」
公認心理師・臨床心理士の赤田太郎先生が、スムーズな入眠をサポートする方法をご紹介。
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今すぐ寝たいときは「漸進的筋弛緩法」を試してみよう
最近寝つきが悪くて困っています。
明日も仕事で朝早いのに…。すぐに眠れる方法ってないのでしょうか?
眠れないときには、「漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)」がおすすめです。
意識的に筋肉の緊張と弛緩(緩める)を繰り返すことで、体と心の緊張をほぐしていきます。
体全体がリラックスするので、スムーズな入眠に繋がりますよ。
漸進的筋弛緩法のやり方
まずは楽な姿勢で座ります。
その後、体の各部位の「筋肉を緊張させる⇒脱力する」という行為を2回ずつ繰り返していきます。
手・腕
頭部(額・目・顎)
首肩まわり
上半身(胸・お腹)
足
の順に行いましょう。
大切なのは、緊張した筋肉が緩んでいく感覚を意識することです。
ここからは詳しい手順を解説していきますので、ぜひ実践してみてください。
※漸進的筋弛緩法の注意点※
漸進的筋弛緩法は、著しく体力が低下している方や治療中の疾患・ケガのある方が行うと、不快感が生じたり、症状が強くなったりする可能性があります。特に現在通院中の方は、必ずかかりつけ医に相談してから実践するようにしましょう。
1. 手・腕の筋弛緩
▼手の筋弛緩のやり方
椅子やベッドで楽な姿勢で座り、目を閉じる。
右の拳を、体を痛めない程度に、少し強めに握る。
指と腕の力を抜いていく。
①~③を2回繰り返す。
左手も同様に行う。
▼腕の筋弛緩のやり方
右腕の肘を曲げて力を入れる。
腕をゆっくり伸ばして、緊張を緩める。
緊張のある状態とない状態の違いを感じながら、リラックス感を深める。
①~③を2回繰り返す。
左腕も同様に行う。
目を閉じるのが不安な人は、開いたままでも構いません。
「力を入れたときの緊張」と「脱力するときの弛緩」の違いを味わうようにしましょう。
2. 頭部(額・目・顎)の筋弛緩
▼額の筋弛緩のやり方
額にシワを寄せるようにして力を入れる。さらに力を入れる。
だんだんと額の力を抜く。額全体のシワがなくなっていくことをイメージする。
①~②を2回繰り返す。
▼目の筋弛緩のやり方
目を強く閉じる。目やまぶた以外の部分に力が入らないようにする。
目を閉じたまま、力を抜いていく。
①~②を2回繰り返す。
▼顎の筋弛緩のやり方
歯を食いしばる。
顎を固めて、唇も強く閉じる。
だんだんと力を緩めて顎と口をリラックスさせる。
①~③を2回繰り返す。
額・目・顎の筋弛緩トレーニングを行うことで、顔全体が自然とゆったりして、表情がリセットされます。
顔の筋肉を滑らかにして、穏やかな気持ちを味わいましょう。
3. 首肩まわりの筋弛緩
▼首の筋弛緩のやり方
首をできるだけ後ろに曲げて、首の緊張を感じる。さらに強く緊張させる。
ゆっくりと首を楽な位置に戻す。
①~②を2回繰り返す。
▼肩の筋弛緩のやり方
肩をすくめて上にあげる。
さらに肩を上にあげながら、胸を開くように肩を開く。
ゆっくりと肩の緊張を緩める。
①~③を2回繰り返す。
リラックス感が、顔・腕・肩・背中に染み渡るのを感じましょう。
4. 上半身(胸・お腹)の筋弛緩
▼胸の筋弛緩のやり方
楽に呼吸を続ける。息を吐くとき、体全体が緩んでいくことを感じる。
深く息を吸う。
しばらく息を止めて緊張を感じる。
ゆっくりと胸の緊張を緩めて、息を吐きだす。
自然に呼吸しながら、体全体をゆったりさせる。
①~⑤を2回繰り返す。
▼お腹の筋弛緩のやり方
腹筋に力を入れてお腹を固くする。
力を抜いて腹筋を緩める。
①~②を2回繰り返す。
5. 足の筋弛緩
両足をつま先まで精いっぱい伸ばして、足を突っ張る。
同時に足全体とおしりにも力を入れる。
ゆっくりと自然に足の力を抜く。
①~③を2回繰り返す。
全部終わったら、大きく深呼吸をします。ゆっくりと長い深呼吸をして、リラックス感を味わいましょう。
最後にもう一度深呼吸をして、体全体の筋肉をゆったりさせます。
全身の筋肉が緩んだら、5~1までの数字を心の中で数えてください。1まで数えると、頭がすっきりして気分爽快になります。
眠気が強い方は、そのままお休みください。
毎日の習慣にすると効果的!
漸進的筋弛緩法は、初めてすぐには効果を実感しにくい可能性があります。
まずは1週間続けてみることをおすすめします。
効果を感じた場合もすぐにやめるのではなく、毎日の習慣にして、できるだけ長く続けるといいですよ。
▼動画による解説はこちら
≪チャンネル紹介≫
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公認心理師・臨床心理士の赤田太郎先生が、仕事や生活をよりよくするための心理学を、誰でもわかる易しい言葉で解説。
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