皮膚の茶色い斑点|カサカサのシミは「癜風」の可能性大。かゆいのは?放置するリスクは?

更新日:2023-04-24 | 公開日:2022-05-24
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皮膚の茶色い斑点|カサカサのシミは「癜風」の可能性大。かゆいのは?放置するリスクは?

「皮膚に茶色い斑点ができた…。」
「これって病気…?」

皮膚に茶色い斑点ができる原因を、お医者さんに聞いてみました。
急にできた斑点は「皮膚ガン」も疑われるので要注意です。
心当たりのある症状がないか確認してみましょう。

皮膚にできた茶色い斑点。これはシミ?それとも病気?

「シミ」の特徴

「皮膚病」の特徴

  • 斑点が広がらない
  • かゆみなどを伴わない
  • シミのような斑点が多数できる
  • 斑点が合わさって、大きくなる
  • 皮膚が剥けてカサカサする
  • かゆみを伴う
医師女性

茶色い斑点があるだけで他に症状がない場合は、シミの可能性が高いです。

一方、斑点が広がる・かゆみを伴うといった場合は、皮膚病が疑われます。

シミにもいろんな種類がある!

シミの種類

特徴

原因

日光黒子
(にっこうこくし)

  • 輪郭がはっきりしている
  • 顔・腕・背中にできやすい
  • 紫外線の影響
  • 皮膚の老化

肝斑
(かんぱん)

  • 左右対称に発生する
  • 薄い褐色でやや大きい
  • 妊娠
  • 経口避妊薬の服用
医師女性

大人になってからできるシミには、

  • 日光黒子(にっこうこくし)
  • 肝斑(かんぱん)

などの種類があります。

最も一般的なシミである「日光黒子」は、中年以降に多く発生します。
紫外線を浴びる部分にできやすく、顔・腕・背中等でよく見られます。

一方、妊娠を経験した方・ピルを服用する方に発生しやすいのが、「肝斑」です。
肝斑の場合、シミ取りのレーザー治療が逆効果になってしまうケースもあると考えられています。

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「シミが気になる…」 「皮膚科のシミ取りって保険適用になるの?」 皮膚科のシミ取りは保険が適用されるかどうか、お医者さんに聞きました。 「保険適用の条件となる病気」や、保険診療・自由診療の場合の「料金の目安」についても解説します。 皮膚科での「シミ取り」は保険適用になる?ならない? 保険が適用する 生まれつきのシミの一部 小さい頃からあるシミの一部 ケガによってできたシミの一部 病気によるシミ 保険が適用されない 「紫外線」で肌がダメージを受けてできたシミ 「加齢」に伴うシミ シミ取りの保険適用範囲は、上記のような基準で定められています。保険適用となる治療も限られています。 「美容目的」のシミ治療は、基本的に保険適用外となります。 保険が適用される病気・症状 太田母斑(青アザ) 扁平母斑(茶色いアザ) 異所性蒙古斑(お尻以外にできる蒙古斑) 外傷性色素沈着(傷が原因のシミ・アザ) 上記のケースでは、皮膚科でのシミ取り・アザの除去に保険が適用されることがあります。 この他、皮膚にできた悪性腫瘍(ガン)が疑われるシミを治療する場合も、保険が適用されます。 ※同じ疾患の治療でも、保険適応となるレーザー機器以外を使用する場合は、自由診療となります。 保険適用① 太田母斑(青アザ) 太田母斑(おおたぼはん)とは、額・目の周り・頬・鼻などにできる青アザのことです。 通常、顔の片側にできますが、両側にできることもあります。 この青アザは、メラニンという色素を作る「メラノサイト」が増えることで発生します。 生後半年以内にできることが多く、思春期頃に色が濃くなるケースもあります。 また、20〜40歳代で発症するケースもあります。 基本的に自然治癒はしません。 人体に影響することはありませんが、アザが濃く目立つため、見た目に影響を与えます。 太田母斑の治療方法   「レーザー治療」により、多くなったメラノサイトを壊します。 保険適用② 扁平母斑(茶色いアザ) 扁平母斑(へんぺいぼはん)とは、生まれつきある「茶色いアザ」を指します。 手のひら・足の裏以外、体中どこにでもできる可能性があります。 扁平母斑は、皮膚が“ほくろ”のように盛り上がりません。 放置しても、人体に悪影響を及ぼすことはありません。 扁平母斑の治療方法   見た目を綺麗にするために「レーザー治療」を行います。 再発した場合は、「ドライアイス治療」や「手術」を行うこともあります。   ※扁平母斑は再発率が高いアザです。 保険適用③ 異所性蒙古斑(お尻以外にできた蒙古斑) 異所性蒙古斑とは、お尻以外にできた「蒙古斑」のことです。 生まれたての赤ちゃんにあるお尻のアザを「蒙古斑」と呼びますが、お尻以外にできている場合は、異所性蒙古斑と呼ばれます。 お尻の蒙古斑は自然と消えますが、お尻以外にできたアザは消えずに残ることが多いです。 このシミは、人体に悪影響を与えないため、放置しても大丈夫だとされています。 異所性蒙古斑の治療方法   「レーザー治療」が基本となります。 保険適用④ 外傷性色素沈着(傷が原因のシミ・アザ) 外傷性色素沈着とは、ケガなどの傷が原因でできたシミやアザのことです。 傷口から入った異物が皮膚内に残り、色素沈着を起こしています。 よくあるキッカケとしては、 転んで砂が皮膚の中に入り込んでしまった 鉛筆の芯が刺さった などが挙げられます。 このシミは自然に消えることはありませんが、健康への悪影響もないと言われています。 外傷性色素沈着の治療方法   「レーザー治療」を行います。 飲み薬・塗り薬は基本的に使用しません。 皮膚科で行うシミ治療の種類 皮膚科では、 レーザー治療 飲み薬・塗り薬による治療 光治療 などの方法で、シミの改善を図ります。 その① レーザー治療(保険適用のケースあり) レーザーにより、皮膚の内側にある「メラニン色素」や「メラノサイト」を破壊します。 太田母斑・扁平母斑や、病気の治療を目的とした「レーザー治療」の場合のみ、保険が適用されます。 ただし、使用するレーザーの機器によっては、保険が適用されないこともあります。 レーザー治療には、赤み・色素沈着などの副作用のリスクがあります。 その② 飲み薬・塗り薬による治療(自由診療) ▼「飲み薬」 「メラニンの産生を抑える薬」を内服します。 体の内面からシミを薄くしたり、新たにシミができたりするのを防ぐ効果が期待できます。 吐き気・下痢などの副作用のリスクがあります。 ▼「塗り薬」 「ターンオーバーを促す薬」などを塗布し、皮膚の表面からシミを目立たない状態にします。 かゆみ・湿疹などの副作用のリスクがあります。 その③ 光治療(自由診療) 特殊な光をあてて、「メラニン色素」を破壊する治療法です。 保険適用外の治療となります。 光治療には、赤み・ほてりなどの副作用のリスクがあります。 シミ治療の料金目安 治療法 料金目安 レーザー治療 (保険診療) 1回6,000〜12,000円 ※部位の大きさによる レーザー治療 (自由診療) 2,000〜100,000円程度 ※部位の大きさや使用する機器、使用回数によって大きく異なる 「飲み薬」による治療 (自由診療) おおよそ1,500円〜 ※飲む量、飲む薬によって異なる 「塗り薬」による治療 (自由診療) おおおよそ3,000円〜 ※塗る量、塗る薬によって異なる 光治療 (自由診療) 1回15,000〜30,000円程度 上記の料金は、あくまで目安です。医療機関によって料金は異なります。 レーザー治療は、どの機械を使用するかで料金が大きく変わってきます。 納得のうえで治療を受けられるよう、費用について事前に確認をとることをおすすめします。 皮膚科を探す ▼参考 日本形成外科学会

茶色い斑点が出る「皮膚の病気」

医師女性

皮膚に茶色の斑点が出ている場合、

  • 母斑
  • 脂漏性角化症
  • 癜風(でんぷう)

などの病気も考えられます。

病名

症状の特徴

放置するとどうなる?

母斑

  • 生まれつきある
  • イボのように隆起することもある

放置しても問題ないが、取り除きたい場合は治療が必要

脂漏性角化症

  • 数mmから5cm程度の大きさ
  • イボのように盛り上がる
  • かゆみを伴うことがある

放置しても問題ないが、大きくなる場合がある。

癜風(でんぷう)

  • 斑点が多数あらわれる
  • 斑点が合わさって大きくなる
  • カサカサする

感染症によって斑点が広がっていく。

(広がった斑点は治るのに長期間かかる)

① 母斑(生まれつきある斑点)

母斑の特徴

  • 人によって色や形はさまざま
  • イボのように隆起することもある
  • 蒙古斑のように、自然に消えることもある
医師女性

母斑は、メラニン色素が増えることで発生する「生まれつきのあざ」です。

思春期から発生するケースもあります。

② 脂漏性角化症(イボのように盛り上がる/かゆみを伴う)

脂漏性角化症の特徴 

  • 円形や楕円形などさまざまな形をしている
  • 数mmから5cm程度の大きさをしている
  • ツルツルしているものもあれば、カサカサしているものもある
  • 隆起し、イボになる
  • かゆみを感じることもある
医師女性

脂漏性角化症は、紫外線の影響・皮膚の老化によってあらわれる茶色い斑点です。

手の平など、足の裏以外の皮膚であればどこにでもできます。

中高年以降の高齢の方に発症しやすく、早い人は20代から出始めます。

③ 癜風(斑点が広がる/カサカサする)

癜風の特徴

  • 淡い黄褐色・褐色・サーモン色・白色の斑点が多数あらわれる
  • 斑点が合わさって、大きくなる
  • 角質層が剥けてカサカサする
  • 首や胴体部分にできやすい(顔面にできることもある)

皮膚の色が薄い人は、比較的色の濃い斑点や薄い斑点があらわれる場合があります。

紫外線を浴びて周囲の皮膚が日に焼けると、斑点が目立って見えます。

医師女性

癜風(でんぷう)は、真菌に感染して発症する皮膚感染症です。

高温多湿の環境にいたり、免疫力が低下していると発症しやすくなります。

食事に偏りがある人・皮脂の分泌が多い人・汗っかきの人などは、発症リスクが高いと考えられています。

皮膚科に行ったほうがいい?

医師女性

癜風(でんぷう)を放置すると、斑点がさらに広がるリスクがあります。

一度斑点ができてしまうとなかなか消えないため、早めに皮膚科で受診したほうが良いでしょう。

 医療機関では、「抗真菌薬の飲み薬・塗り薬」や「高濃度の硫化セレンシャンプー」を使用して治療を行います。

皮膚を清潔にして、悪化を防ごう

 

癜風が疑われる方は、

  • 汗をかいたら濡れタオルで拭く
  • 汗をかいたらシャワーを浴びる
  • 通気性の良い服や下着などを身につける
  • 汗をたくさんかいたら、下着や服を変える

などを意識して、皮膚を清潔に保ちましょう。

皮膚が不潔な状態だと、感染が広がりやすくなります。

皮膚科を探す

 

【要注意!】皮膚ガンが疑われる症状

  • 形が左右非対称である
  • 輪郭がギザギザして整っていない
  • 色のにじみ出しがある
  • 長径が6mm以上ある
  • 大きくなっている
  • 色や形・症状が変化している
医師女性

上記症状があらわれている場合、皮膚ガンも疑われます。
皮膚ガンは命に関わる病気ですので、悪化させないことが重要です。

症状に心当たりがある方は、早急に皮膚科で診てもらいましょう。

皮膚科を探す

茶色い斑点が気になるときは、皮膚科で相談を

医師女性

皮膚の茶色い斑点は、シミではなく皮膚病も疑われる症状です。

特に「斑点が広がっている」「斑点が大きくなっている」といった場合は、早めに皮膚科で相談しましょう。

シミ・皮膚病のいずれの場合も、斑点が自然に消えることはほとんどありません。
シミ取りの場合は自由診療となりますが、気になるときは治療を受けてみることをおすすめします。

皮膚科を探す

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「お腹に茶色のシミがたくさんができた…」 「原因は何?」 お腹に茶色いシミができる原因をお医者さんに聞きました。 お腹に茶色のシミがたくさん…原因は? 腹部にできるシミは 服・下着との接触 皮膚の洗浄不足 皮膚の老化 などが原因となって発生することが多いです。 腹部はズボン・スカート・タイツ・下着などが接触する部分です。 「服を脱ぐとウエスト部分に跡が残っていた」という経験がある方も多いでしょう。 腹部はそれだけ刺激を受ける機会が多いため、シミができやすくなります。 また、洗浄不足で残った「酸化した皮脂」が刺激となり、シミを作ることもあります。 体を丁寧に洗わない人は、皮脂が原因となっている可能性も考えられます。 加齢によるシミは「40代から」現れてくる!   加齢によるシミは「脂漏性角化症」と呼ばれるもので、健康な人にも起こる皮膚の老化現象です。 一般的に40代頃から見られる傾向があり、早い人では30代から発生する人もいます。 お腹のシミを予防するために お腹のシミを予防するために 腹部をこする、締め付ける衣類を避ける 衣類は通気性の良いものを身につける  ことを普段から心がけましょう。 腹部のシミは、衣類の接触が原因で起きる場合があります。 ストッキング・タイツ・ベルトは締め付けが少ない物を使用してください。 帰宅したらすぐに「ゆるいラインの衣類」に着替えましょう。 特にかぶれやすい人は、ワンピースなどできるだけ腹部に刺激を与えない服装にしましょう。 汗をかいたら、シャワーを浴びよう!   「汗」や「酸化した皮脂」はシミを作る原因になります。 汗をかいたら衣類を変える・こまめにシャワーを浴びるなどの対策で、汗や皮脂が肌に触れている時間を短くしましょう。 お腹の大量のシミは、皮膚科に行くべき? 放っておくと、シミが徐々に色濃くなって目立ってくることもあります。 シミが自然に消えることほぼないので、気になる場合は皮膚科で治療を受けるとよいでしょう。 市販のクリーム等でセルフケアをするよりも、「専用の医療機器」で治療するほうがシミ取りに効果的です。 ただし、シミ治療は自由診療のケースが多いため、費用面で負担がかかりやすい点がデメリットといえます。 ※老化によるシミ(脂漏性角化症)の場合、保険適用になるケースもあります。 「急にシミが大きくなっている」は皮膚ガンの疑いも 急激にシミが大きくなる 湿疹のようなものが数ヶ月以上続く 形が変化している といった症状がある場合は、皮膚ガンの疑いがあります。 心当たりのある方は、早めに皮膚科で診てもらいましょう。 皮膚ガンの場合、進行すると体中にがん細胞が拡がっていきます。 命を守るためにも、早めの受診で早期発見につなげることが大切です。 皮膚科を探す 皮膚科ではどんな治療を受けるの? 皮膚科では 薬剤による治療 レーザー治療 凍結療法 などでシミの除去を図ります。 治療法 保険適用or自由診療 費用目安 薬剤による治療 自由診療 2,000~3,000円 レーザー治療 自由診療 ※脂漏性角化症には保険適用される場合もある 数千円〜数万円(自由診療) 2,000~3,000円(保険診療) 凍結療法 (脂漏性角化症に行われる) 保険適用 2,000~3,000円 治療法① 薬剤による治療 「ハイドロキノン」を配合した塗り薬をシミに塗り、シミの色を薄くさせます。 ハイドロキノンには、シミの元となる「メラニン」の生成を抑えたり、メラニンを生成する「メラノサイト」そのものを減少させたりする効果があります。 「ハイドロキノン」を含む市販品と、どう違うの?   医療機関で取り扱う薬の方が、ハイドロキノンの濃度が高いです。 「シミにしっかりと働きかける」という点で、市販品よりも優れているといえます。 費用は? 薬剤を使ったシミ治療は保険適用外です。 医療機関によって差はありますが、2,000円〜3,000円程度の場合が多いでしょう。 治療法② レーザー治療 色の濃いものに反応するレーザーをシミに照射します。 1週間ほどでシミがかさぶたのようになり、はがれ落ちると色が薄くなります。 費用は? 基本的に保険適用外です。 シミ1つにつき数千円〜、数が多い場合は数万円などの様々な料金設定があります。 ※脂漏性角化症の場合は保険適用となり、イボの個数にもよりますが2,000〜3,000円です。 治療法③ 凍結療法(脂漏性角化症の場合) 液体窒素を使ってシミを凍結させ、切除します。 「脂漏性角化症(加齢によるシミ)」と診断した場合に検討される治療法です。 費用は? 脂漏性角化症の場合は保険適用です。 シミの個数にもよりますが、2,000〜3,000円です。 皮膚科を探す ▼参考 一般社団法人日本形成外科学会 しみ

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