【かさぶたが治らない】早く治すには?自然に剥がれる期間は?繰り返すときの対処法も

更新日:2023-01-18 | 公開日:2022-11-28
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【かさぶたが治らない】早く治すには?自然に剥がれる期間は?繰り返すときの対処法も

かさぶたが治らない…。
早く治す方法は?

かさぶたが治らない原因について、お医者さんに聞いてみました。

治癒を早める方法も紹介するので、かさぶたを早く治したい人は必読です。

監修者
金城 里美 先生

CRO企業

金城 里美先生

経歴

2010年 東京医科歯科大学卒業
その後、皮膚科医として大学病院、一般病院、クリニックで勤務。2022年7月よりCROの安全性情報センターのMDとして勤務。

 かさぶたが治らない!原因は?

医師女性

かさぶたがなかなか治らない場合、

  • 傷が深い
  • かさぶたを剥がしている
  • 患部が乾燥している

などの原因が挙げられます。

浅い傷であれば、かさぶたは2週間以内に治ると考えられます。
皮膚表面にある「表皮」は、4週間のサイクルで新しい細胞に生まれ変わるため、この期間内で自然とかさぶたも剥がれ落ちます。

ただし、傷が深かったり、かさぶたが剥がれて患部が乾燥したりすると、かさぶたの治癒に時間がかかってしまうことがあります。

かさぶたを早く治すには、どうしたらいい?

  • かさぶたを乾燥させない
  • かさぶたを剥がさない

かさぶたを早く治すには、上記の2つを心がけることが大切です。

対処法① かさぶたを乾燥させない

傷パッド

医師女性

傷パッドなどの「ハイドロコロイド製剤」「軟膏」を使い、傷口を乾燥させないようにしてください。

できれば、かさぶたができる前に処置を行うのが望ましいです。

ハイドロコロイド製剤は、1~3日おきに交換するようにしてください。また、浸出液が漏れた場合にも交換するようにしましょう。傷口周辺の皮膚がふやけてしまうと、かえって傷の修復が遅れるおそれもあります。
皮膚の状態をこまめに確認しながら取り替えるようにしましょう。

また、軟膏で処置する場合は、塗った後に絆創膏やガーゼで傷口を覆いましょう。

対処法② かさぶたを剥がさない

かさぶたを剥がさない

医師女性

かさぶたは無理に剝がさないで、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。

軟膏などで湿潤させると、傷の修復が早くなり、かさぶたが剥がれ落ちやすくなります。

一年以上治らないかさぶたは病気の疑いも…

医師女性
  • 乾癬(かんせん)
  • 日光角化症

上記の病気により、「かさぶたが治らない」という状態に陥ることがあります。

危険な病気① 乾癬

乾癬の皮膚との比較

医師女性

乾癬(かんせん)とは、赤い皮疹(※)を伴う皮膚病です。

症状の一つとして、垢のようなかさぶたができることがあり、乾癬の治療をしないと治りません。

※肉眼で見える発疹のこと。

乾癬の主な症状

  • 関節の腫れ・痛み
  • 皮膚の一部が充血して赤くなる
  • 皮膚の下に白や黄色みがかった膿が溜まって盛り上がる
  • 全身の倦怠感
  • 悪寒

乾癬を発症する要因は?

医師女性

乾癬の原因は、はっきりと分かっていません。

しかし、ストレス過多や妊娠など免疫力が弱くなっている状態に、喫煙・肥満・生活習慣の乱れなどが加わると、発症しやすいと考えられています。

乾癬の疑いがある場合は皮膚科へ

医師女性
乾癬が疑われるときは、皮膚科を受診しましょう。

症状が進行すると、日常生活で不便な場面も増えてしまいます。

一度医療機関で相談されることをおすすめします。

皮膚科を探す

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危険な病気② 日光角化症

医師女性

日光角化症とは、長期的に日光を浴びることで発症する皮膚ガンの一種です。

顔や手の甲に発症することが多いです。

日光角化症の主な症状

  • 皮膚の表面にかさぶたのような「ざらつき」がある
  • 皮膚の表面にかさぶたのような「赤いイボ」がある
  • 紅斑(※)がある
  • 肌の色素沈着がある

※皮膚の浅い層での血管拡張によってできる、赤い斑のこと。

日光角化症になりやすい人は?

医師女性
60歳以上の高齢者や、日光に浴びる機会が多い人、紫外線対策を行っていない人はなりやすい傾向にあります。

日光角化症の疑いがある場合は皮膚科へ

医師女性
心当たりがあるときは、皮膚科で診察を受けましょう。

早期発見であれば、薬物療法や、液体窒素で壊死させる凍結療法などにより治療が可能です。

しかし、進行すると悪性の「有棘細胞ガン」に移行し、手術が必要になります。
命に関わるおそれもあるので、放置せずに病院で相談してください。

皮膚科を探す

上記以外にも、糖尿病の合併症などが原因で、かさぶたが慢性化したような状態になるケースもあります。(糖尿病性皮膚潰瘍)

重い病気を見逃さないためにも、長期間治らないかさぶたがある場合は、病院で相談することをおすすめします。

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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この記事は、医療健康情報を含むコンテンツを公開前の段階で専門医がオンライン上で確認する「メディコレWEB」の認証を受けています。

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