「脇の下が痛い…!」
「しこりはないけど、大丈夫?」
痛みの原因や何科を受診するべきかを、医師が解説します。
乳がんなど重い病気の可能性もあるので、要注意です。
監修者
経歴
北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任
脇の下が痛いけどしこりはない…これ大丈夫?
生理前に痛みがではじめ生理と共に消失する場合は、あまり心配いらないケースが多いです。
脇の下の痛みは、女性ホルモンの影響によって生じることがあります。
乳腺が生理周期に合わせて発達すると、脇の下付近にある副乳(※)も一緒に発達するため、脇の下に痛みを感じることがあります。
※副乳…本来、消えるはずだった乳腺組織のなごりで、その多くは脇の下にあります。
こんな症状は要注意!
しこりがない痛みでも
- 症状が2週間以上続いている
- 症状が日に日に悪化している
- しこりや痛み以外の皮膚の症状が出ている
という場合は、乳がんなど病気の可能性があるので、一度医療機関で検査を受けましょう。
しこりがなくても、乳がん…?
脇の下にしこりがなく、痛みがあるだけでも乳がんの可能性はあるのでしょうか?

乳がんの可能性は、大いにあります。
乳がんで、脇の下が痛くなることはよくあります。
脇の下のリンパ節は乳房の近くにあるので、乳がんが転移しやすいのです。また、副乳にできる乳がんの可能性もあります。
実際、ご自身でしこりを確認できないケースでも、検査によって乳がんが発見されることがあります。
乳がんになりやすい体質
40歳代後半〜60歳代後半になりやすい傾向にあります。乳がんは、女性が発症するがんの中で最も多いがんです。男性でも発症することはあります。
乳がん発症には、女性ホルモンの一つであるエストロゲンも深く関与しています。
女性ホルモンのバランスが乱れやすい更年期の女性や、エストロゲンが多い人は注意が必要です。
- 40歳代後半〜60歳代後半の女性
- 体内のエストロゲンが多い人
- エストロゲンを含む経口避妊薬を使用している人
- 長期のホルモン補充療法を閉経後に受けている人
- 自分の親や子どもで乳がんになった血縁者がいる人
- 初潮年齢が低い人
- 閉経年齢が高い人
- 初産年齢が高い人
- 出産経験や授乳経験がない人
- 大量に飲酒する人
- 運動不足な人
- 閉経後に肥満になった人
乳がんの初期症状
乳がんの初期症状に当てはまる方は医療機関での検査をおすすめします。
- 脇の下が腫れる
- 脇の下が熱を持つ
- 乳房にしこりができる
- 乳頭からの分泌物が出る
- 乳頭や乳輪の皮膚がただれる
乳がんの検査方法
乳がんの検査方法は、「問診」と目で見て確認する「視診」、触って確認する「触診」をします。その後「マンモグラフィ(乳房X線検査)」や「乳房超音波」を行うのが一般的です。
問診では「自覚症状」「月経・妊娠などに関する事項」「過去の検診の受診状況」「既往歴や家族の病歴」などを確認します。
検査結果が「要精密検査」となった場合は、必ず精密検査を受けてください。
検査時間は医療機関にもよりますが、来院して帰宅まで1~2時間ほどかかると考えておいてください。
予約制をとっている医療機関もあるので、事前確認をおすすめします。
乳がんの治療方法
乳がんの治療は「手術」「放射線治療」「薬物療法」の3つがあります。治療方法はがんの進行度・体の状態・年齢・本人の希望を考慮した上で、担当医と患者が一緒に選びます。
手術によって、がんを取りきる方法が一般的です。
手術後に病理検査を行い、その後の治療計画を検討していきます。
がんの状態によっては、手術の前にお薬を服用する薬物療法を行うケースもあります。
発見が遅れると命を落とす可能性も…
早めに医療機関を受診し、検査することで痛みの原因をつきとめることができます。
乳がんは転移しやすく、発見が遅れると命を落とす可能性があります。
早期発見と治療が重要になるので、たかが脇の下の痛みだとは思わずに、体に不調がある場合は速やかに医療機関へ行きましょう。
\定期検診を受けましょう/
乳がんの早期発見のためにも、定期的な検診を受けましょう。
特に、40歳以上の女性は2年に1度、検診を受けることを強くおすすめします。
ほとんどの市町村では、検診費用の多くを公費で負担しているため、一部の自己負担のみで検診を受けることが可能です。
医療機関は何科に行けばいい?
脇の下に痛みがあるときは、まずは皮膚科を受診しましょう。
乳がんを疑われる方は、乳腺外科でもかまいません。
皮膚科を探す
乳腺外科を探す
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2021-03-05
脇の下のリンパが痛い…!
痛みの原因は何なのか、お医者さんに聞きました。
「痛みを緩和する方法はある?」「病院は何科?」などの疑問にもお答えします。
乳がんが隠れているケースもあるため、しこりがある方は要注意です。
脇の下のリンパが痛い…これはなぜ?
体に侵入したウイルスや細菌と戦うために、リンパ節が活発に働いている可能性が高いです。
これにより脇の下のリンパ節が腫れ、痛みが起こっていると考えられます。
また、脇の下の痛みはリンパ節が原因でない場合もあります。
女性ホルモンなどが影響し、乳腺によって痛みが起こっているケースもあります。
脇の下の痛みは、何科を受診すればいい?
女性は婦人科を受診しましょう。
男性は内科を受診しましょう。
病気が隠れていた場合、早期に治療を開始することで、悪化を防ぎやすくなります。
婦人科を探す
内科を探す
脇の下の痛みでよくある2つの原因
脇の下が痛む場合、
生理(女性ホルモンの影響)
風邪(リンパ節炎)
といった原因が考えられます。
原因① 生理(女性ホルモンの影響)
ホルモンバランスが変わる生理前に、乳腺が発達して腫れ・張りが起こることがあります。
乳腺が腫れるとその回りの影響が出て、脇の下に痛みを感じやすくなります。
また、乳腺に関わる原因として挙げられるのが、“副乳”の腫れです。
乳腺の発達伴って副乳も発達し、脇の下の痛みを引き起こすケースもあります。
副乳ってなに?
人類の進化過程で残った乳房の痕跡です。
多くの場合、脇の下や肋骨周辺にあります。
※有無には個人差があり、副乳がない人もいれば、両側、片側にある人もいる。
痛みを緩和する方法は?
水で濡らしたタオルなどを脇に挟み、10分程度冷やしましょう。
冷やすと腫れの広がりを抑えられるため、痛みが和らぎやすくなります。
強く触ったり、揉んだりすると悪化するので、触らないようにしましょう。
また、体を温めると痛みが強まるので、激しい運動や長時間の入浴は避けてください。
病院に行く目安
脇の下の痛みがつらい場合は、婦人科・産婦人科で相談するとよいでしょう。
また、しこりがある方は、乳がんの可能性も考えられるため、念のため受診することをおすすめします。
乳がんのしこりの特徴
かたいしこり
表面がでこぼこしている
触っても動かない
など
婦人科を探す
原因② 風邪(リンパ節炎)
風邪を引くと、リンパ節に炎症が起きて脇の下がズキズキ痛む場合があります。
これは体に侵入したウイルスや細菌を侵入させまいと、リンパ節が活発に働いている証拠です。
触らなくても痛い、押すと痛いなど、リンパ節炎の程度によって痛みの感じ方は異なります。
風邪の場合はこんな症状を伴います
発熱
食欲の低下
のどの痛み
鼻水
頭痛
腹痛、下痢
吐き気、おう吐
痛みを緩和する方法は?
水で濡らしたタオルや保冷剤を使って、脇の下を10分程度冷やしてください。
また、風邪のときは消化のいい食べ物を食べて、睡眠をとることが大切です。
ゆっくりと体を休ませ、細菌・ウイルスと戦う免疫力を高めましょう。
病院に行く目安
40度以上の高熱が出ている
腫れがひどく腕を上げられない
といった場合は、早急に内科を受診しましょう。
この場合「蜂窩織炎」や「亜急性壊死性リンパ節炎」など、他の病気の可能性もあります。
内科を探す
この症状は要注意!乳がんの可能性も
脇の下の痛みに加え
乳房にひきつれやえくぼがある
乳房の形が左右非対称になる
乳頭から分泌物が出ている(血が混じったような色)
乳房にしこりがある
といった症状に心当たりがある方は、乳がんの疑いがあります。
乳がんで脇の下に痛み感じる場合、病気が進行している危険性があります。
「乳がんかもしれない…」と思った方は、早急に婦人科か産婦人科、乳腺外科を受診してください。
※乳腺炎の可能性もあります
乳房にしこりが現れる病気には、乳腺炎もあります。
乳腺炎は、乳腺が詰まって炎症を起こしている状態で、乳房の腫れや痛みなどが起こります。
主な原因は“乳腺の詰まり”で、授乳中に発症しやすい点が特徴です。
婦人科を探す
乳腺外科を探す
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
国立がん研究センター乳がん
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2021-03-26
「脇の下に柔らかい腫れができた…」
「これってもしかして、病気?」
腫れの原因と医療機関は何科に行くべきかを、お医者さんに聞きました。
脇の下の痛みは、乳がんなど重い病気の可能性もあるので要注意です。
脇の下に「柔らかい腫れ」ができた…!これ大丈夫?
脇の下にできた「柔らかい腫れ」は必ずしもすべて乳がんや腫瘍などの重篤な病気だけでなく、一時的な炎症や感染などの可能性もあります。
ただし、どのような場合でも自己判断するのは危険です。脇の下に腫れが生じたら、一度医療機関で診てもらうことをおすすめします。
脇の下の「柔らかい腫れ」考えられる原因5つ
脇の下に「柔らかい腫れ」ができた時、考えられる主な原因は
異所性乳腺
リンパ節炎
毛嚢炎、汗腺炎
脂肪種、粉瘤(良性のしこり)
悪性リンパ腫、乳がん
の5つです。
それぞれ、腫れの様子や痛みがあるかないか、腫れ以外の症状などについて説明していきます。
原因① 異所性乳腺
乳腺が乳房以外の場所(腋窩から乳房、足の付け根)に存在する状態で、女性の数%にみられます。生理周期や妊娠、更年期などでホルモン変化が起こると、この異所性乳腺が腫れることがあります。
人間は胎児の時に複数の乳腺の元となる組織を有していますが、成長につれ退化し乳房のみに乳腺が残存します。これが消えずに腋窩に残ってしまったものを「異所性乳腺」といいます。異所性乳腺は生理前や妊娠中などでホルモンバランスが変化すると腫脹することがあります。
腫れの正体
異所性乳腺
腫れの様子
腫れる場所
脇の下の中央より少し前側や、乳房に近い部分
片方だけの場合も両方の場合もある
腫れの大きさ
小さいことが多い
柔らかさ
触ると柔らかく、ぷにぷにした感触
動き
触ると皮膚の下で動く感じがする
痛みはどんな感じ?
痛みはあまりない
赤くなったり熱を持っていることは少ない
脇の下の腫れ以外の症状
乳房が張る
イライラ、落ち込むなど気分の変化
体のむくみ
眠気
原因② 腋窩リンパ節炎
リンパ節炎とは、細菌やウイルスがリンパ節に感染して炎症を起こした状態です。
多くの場合、風邪や傷、虫刺されなどの軽い感染症が原因で腋窩リンパ節炎が起こりますが、まれに重い病気が隠れていることもあります。
細菌やウイルスに感染すると免疫機能が反応し、腋窩のリンパが腫れることがあります。リンパ節炎の原因は風邪やインフルエンザのようなウイルス、怪我や虫刺されなどによる細菌感染などさまざまです。
また、ワクチン接種後の副反応として接種した腕の側の腋窩リンパ節が腫したり、脹アトピー性皮膚炎などの疾患により皮膚症状が強く出ている側の腋窩リンパ節が腫脹することもあります。
腫れの正体
リンパ節
腫れの様子
腫れる場所
脇の下の一部
腫れの大きさ
小さな豆のようなものから大きく腫れることもある
柔らかさ
硬めに感じることも多い
動き
触ると少し動く感じがする
痛みはどんな感じ?
ズキズキとした痛みを伴うことが多い
押したときや動かしたときに痛みを感じる
脇の下の腫れ以外の症状
発熱
倦怠感
腕や肩などのリンパ節の腫れ
原因③ 毛嚢炎、汗腺炎
毛嚢炎や汗腺炎は、皮膚や毛穴、汗腺に炎症が起きる病気です。
脇の下の毛穴や感染が詰まって炎症を起こした場合、脇の下に腫れができることがあります。
汗をかいたりすると毛穴がふさがれ、皮脂や細菌が溜まりやすくなります。するとその毛穴の中で細菌が増えて炎症を起こし、赤く腫れたりするのが毛嚢炎。
汗腺炎は汗腺が詰まって汗が排出されなくなることで炎症が起き、腫れている状態です。
腫れの正体
毛穴、汗腺内の炎症
腫れの様子
腫れる場所
毛穴のある部分
アポクリン汗腺
腫れの大きさ
数ミリ~数センチほど
柔らかさ
柔らかく、小さなしこりのように感じる
動き
動く感じはない
痛みはどんな感じ?
強い痛みやかゆみがあることが多い
赤みがあり、白い膿が見えることもある
しこり自体が炎症を起こしているため、触ると痛むことが多いです。清潔を保ち、時間が経つとしこりが消えてくるのが特徴です。
脇の下の腫れ以外の症状
軽いかゆみ
腫れ部分に膿がみられる
炎症が重症化していない初期であれば、だるさや発熱など全身症状はないことが多いです。
原因④ 脂肪種、粉瘤
脂肪種と粉瘤は、どちらも体の中で発生する良性の腫れやしこりです。
脂肪種は脂肪細胞が増えてしこりを作ったもの、粉瘤は皮膚の下に老廃物が溜まった状態です。
皮脂や脂肪組織が多い脇の下は、脂肪種や粉瘤ができやすい部位。
どちらも基本的には命にかかわるものではありませんが、気になる場合や腫瘍と区別がつかない場合は早めに医師に相談するのも良いでしょう。
腫れの正体
脂肪細胞の塊(脂肪種)
皮脂や角質などの老廃物が溜まったもの(粉瘤)
腫れの様子
腫れる場所
皮膚のすぐ下にできる
腫れの大きさ
数ミリ~数センチ
柔らかさ
基本的には柔らかい
動き
押すと動く感じがする
痛みはどんな感じ?
基本的に腫れ部分に痛みはない
脇の下の腫れ以外の症状
特にほかの症状はないことが多い
原因⑤ 悪性リンパ腫、乳がん
悪性リンパ腫や乳がんなどの悪性腫瘍により、腋窩リンパ節が腫脹することがあります。
悪性リンパ腫はリンパ節に多く存在するリンパ球のがんです。悪性リンパ腫はリンパ節が腫れる病気なので、脇の下にあるリンパ節が腫れることもあります。
乳がんは乳房にある乳腺細胞ががん化する病気で、正確には最初にしこりができるのは脇の下ではありませんが、乳房から近い腋窩のリンパ節は乳がん細胞が最初に転移しやすい場所なので、乳がんが原因で脇の下のリンパ節が腫れることもあります。
どちらも早期の発見と治療がとても重要な病気です。
少しでも違和感や疑わしいことがあればすぐに病院へ行くようにしましょう。
腫れの正体
悪性腫瘍
腫れの様子
腫れる場所
脇の下のリンパ節、または乳房に近い部位
腫れの大きさ
徐々に大きくなる
柔らかさ
硬く、ゴツゴツした触り心地
動き
触っても動きにくい
痛みはどんな感じ?
通常、しこり自体に痛みはない
脇の下の腫れ以外の症状
発や夜間の寝汗(びっしょり濡れるほど)
体重減少(意識せずに痩せる)
倦怠感や疲労感
乳房の変形や皮膚のひきつれ
乳頭からの分泌物
など
「乳房」や「脇の下のしこり」の自己チェックは、がんの早期発見に有用であり推奨されますが、そのしこりの正体を「自分で見分ける」のはとても危険です。
万が一悪性腫瘍だった場合、放置をしていると命に関わるため、少しでも違和感を覚えたらすぐに専門機関へ相談するようにしましょう。
もしかして、乳がん?
乳がんでも脇の下に柔らかい腫れができることはありますが、その場合は乳房自体にもしこりがあることが多いです。
また、乳頭からの分泌物や乳房の皮膚の引きつれなどが一緒に見られることが多いため、脇の下の腫れのみの場合は乳がん以外の可能性も充分考えられます。
乳がんによる脇の下の腫れは、正確には乳房にできたがん細胞が乳房から近い脇の下のリンパ節に流れ込んで起こります。
そのため乳房に何の変化もなく、脇の下の腫れだけの場合は別の原因の可能性も考えられます。
乳がん以外に「悪性リンパ腫」の可能性も
ただし、同じがんの一種である悪性リンパ腫は、脇の下のリンパ節の中にあるリンパ球が「がん化」した状態のため、「脇の下のリンパ節が腫れ、乳房のしこりはない」状態になることがあります。
乳がんではなさそうだから、と安心せず、原因不明の腫れができた場合は医師に相談するようにしましょう。
放置していても大丈夫?
脇の下の腫れが一時的な場合や、腫れが1cm以下と小さい場合は問題ないことが多いです。
ですが、腫れが徐々に大きくなってくる場合や、腫れのしこりが硬い場合は放置せず、早めに病院へ行くのが望ましいでしょう。
大丈夫な場合
腫れが1㎝以下と小さい
腫れが柔らかい
腫れが一時的ですぐにひく
腫れを押すと痛い
風邪の症状が治まると同時に腫れが引く場合は、リンパ節炎や感染症が原因だと考えられます。
また小さい腫れが数日でひく場合は軽い毛嚢炎の可能性があるため、腫れがひけば問題ないでしょう。
要注意な場合
腫れが硬くて痛みがない
腫れが大きくなっていく
赤み、熱感、強い痛みがある
発熱、体重減少など
夜間の大量の寝汗
腫れが動きにくい
特に、数週間のうちに腫れが大きくなる場合や、しこりが硬い場合、腫れた部分が皮膚に固定されて動かない場合は悪性腫瘍やがんのリンパ節転移も考えられます。
早期発見と治療が大切ですので、医療機関へ行くのをおすすめします。
どんなに「問題ない」とみられる特徴が多い場合でも、万が一という可能性も考えられます。
自己診断は危険です。不安な場合や違和感がある場合はすぐに病院へ行くようにしてくださいね。
病院は何科?行く目安は?
どの科を受診すればいいか迷ったら、内科または血液内科、乳腺外科のいずれかの診療科を受診しましょう。
脇の下の腫れはリンパ節や感染症、その他の体の変化が原因であることが多く、最初にかかった診療科から必要に応じて他の適切な科に紹介してくれます。
内科、血液内科、乳腺外科では
腫れの触診や問診
血液検査やエコー検査などの簡単な検査
を行えます。
触った感じでは良性の腫れと悪性の腫れを区別するのは難しいです。病院の検査で原因がはっきりすれば安心できます。受診をためらわず、まずは検査をしてもらうことが大切です。
病院へ行く目安は?
腫れが1~2週間以上続いている
腫れがどんどん大きくなっている
痛みが強い、または膿が出る
発熱、倦怠感、体重減少がある
夜間に寝汗をたくさんかく
他のリンパ節も腫れている
腫れが硬くて動かない感じがする
などの症状が見られたら、すぐに病院を受診しましょう。
たとえ柔らかい腫れでも、時間が経っても小さくならない場合は、何かしらの原因を確認する必要があります。また、腫れが短期間で大きくなっていく場合、炎症や感染症以外の原因がある可能性もあります。早めに病院を受診しましょう。