お医者さんに聞く!30代女性「吐き気」でよくある原因は?ストレス?若年性更年期障害?

更新日:2023-03-02 | 公開日:2022-05-30
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お医者さんに聞く!30代女性「吐き気」でよくある原因は?ストレス?若年性更年期障害?

なぜ?最近、吐き気が続く…。
もしかして、何かの病気?

30代女性の吐き気は、自律神経の乱れやPMS、メニエール病といったさまざまな原因が考えられます。
それぞれに特徴的な症状をお医者さんが詳しく解説するので、吐き気に悩んでいる方は要チェックです。

監修者
経歴

福島県立医科大学卒業

「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。

産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。

30代女性「吐き気」でよくある原因

医師女性

30代女性の方が吐き気を感じるのは、「ストレス」「ホルモンバランスの乱れ」が原因となっているケースが多いです。

この場合の吐き気は、めまい・頭痛を伴いやすい点が特徴です。

これらの不調は、全身の機能を調節する「自律神経」が乱れることで起こると考えられています。
しばらく経つと良くなることも多いので、まずは無理せず安静に過ごすようにしましょう。

また、「生理前に吐き気が起こりやすい」という方は、月経前症候群(PMS)の疑いが強くなります。
女性ホルモンの分泌が影響している場合は、婦人科で治療を受けると症状が落ち着きやすくなります。

吐き気があるときは「腹式呼吸」をしてみよう

 

吐き気を感じるときは、腹式呼吸で深く息を吸って、ゆっくりと息を吐いてみましょう。

ストレスによる吐き気の場合、深呼吸で自律神経を落ち着かせると改善されやすくなります。

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「吐き気が続く」人は、病気の疑いも…

医師女性

30代の女性で「吐き気が続く」場合、

  • 月経前症候群(PMS)
  • 片頭痛
  • 自律神経失調症
  • 若年性更年期障害(プチ更年期)
  • メニエール病

といった病気も考えられます。

病名

どんな状態?

なりやすい人

月経前症候群

(PMS)

月経が始まる3~10日前からさまざまな体の不調が起き、開始とともに軽快ないし消失する女性特有の症状。

ホルモンバランスの乱れが関係していると考えられている。

  • ストレスが多い
  • 几帳面
  • 食生活が乱れている
  • 運動不足

片頭痛

「ズキズキ」「ガンガン」するような頭痛が起こる病気。吐き気を伴うこともある。

ひどい頭痛が起こるが、命に関わることはない。

  • ストレス・疲労が溜まっている
  • 睡眠不足、もしくは寝すぎている

自律神経失調症

全身の機能を調節する「自律神経」が慢性的に乱れてしまっている状態。

吐き気・頭痛・腹痛などさまざまな不調が現われる。

  • ストレスが多い
  • 不規則な生活を送っている

若年性更年期障害

(プチ更年期)

閉経を迎える年齢でないのに、更年期に似た症状が出る病気。

吐き気・発汗・動悸などの症状が現われる。

  • 20~30代の女性
  • ストレス・疲労が溜まっている
  • 過度のダイエットを行っている

メニエール病

体のバランス感覚の調節が上手くいかなくなる病気。

吐き気のほか、ぐるぐるとしためまい・耳鳴りなどの症状を伴う。

  • 30~40代の女性
  • ストレス・疲労が溜まっている
  • 睡眠不足
  • 水分摂取が不足している

いずれも「ストレス」「生活習慣の乱れ」が発症のキッカケとして挙げられることも多く、日々の積み重ねが症状の悪化を招いていることもあります。
それぞれの病気について詳しく解説しますので、心当たりのあるものがないかチェックしてみましょう。

病気① 月経前症候群(生理前に吐き気が起こる)

月経前症候群(PMS)の症状例

  • 下腹部痛
  • 頭痛・めまい・吐き気
  • 胸の張り感
  • 関節痛・筋肉痛
  • むくみ
  • 過食傾向
  • ニキビ・肌荒れ
  • 集中力低下・イライラしやすい
  • 睡眠障害(不眠・過眠)
  • 疲れやすい

など

医師女性
月経が始まる3~10日前から吐き気がある場合は、「月経前症候群(PMS)」が疑われます。

この吐き気には、月経開始前に増える「プロゲステロン」という女性ホルモンが関係していると考えられます。
プロゲステロンが多く分泌されると、胃腸の機能が低下するため、気持ち悪さ・吐き気も起こりやすくなります。

こんなことに心当たりはありませんか?

医師女性
  • ストレスがたまっている
  • 几帳面な性格
  • 不規則な生活をしている
  • 朝食を抜くことが多い
  • 食べることでイライラを解消しがち
  • 脂質・糖質を多く含む食品をよく食べる
  • 運動不足
  • 喫煙している

といった方は、月経前症候群が悪化しやすい傾向があります。

月経前症候群(PMS)の吐き気は、どうすればいい?

医師女性

応急処置として、市販の吐き気止めで対処するとよいでしょう。

生理前の時期は、「仕事を早めに切り上げる」「家事を少し手抜きする」など、いつもより負担を減らすことも大切です。

また、

  • 生理前に吐き気を繰り返す
  • つらい症状のせいで、仕事や家事ができない
  • 症状を少しでも軽くしたい

といった場合は、一度「婦人科」で相談しましょう。
婦人科でお薬の処方等を受けると、症状が改善されやすくなります。

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病気② 片頭痛(ズキズキ・ガンガンする頭痛を伴う)

片頭痛の症状例

  • 「ズキズキ」「ガンガン」するような頭痛に、吐き気を伴う
  • 数時間から数日間(4時間~72時間程度)、頭痛が続く
  • 頭の片側または両側に痛みが生じる
  • 体を動かすと頭痛が増す
  • 光・音・においに敏感になる

など

医師女性

ズキズキガンガンするような頭痛を伴う場合は、「片頭痛」による吐き気が考えられます。

片頭痛は、女性に多くみられる病気です。

片頭痛の発症には、「三叉神経(※)」への刺激が関係していると考えられています。
三叉神経への刺激が、脳幹にある「嘔吐中枢」にも影響を与えると、吐き気を感じやすくなります。

(※)三叉神経…顔の感覚を脳に伝える神経

こんなことに心当たりはありませんか?

医師女性
  • ストレス・疲労がたまっている
  • 睡眠不足
  • 睡眠時間が長すぎる

などに心当たりがある方は、片頭痛が起こりやすいと言われています。

片頭痛かも…どうすれば?

医師女性
  • 安静にする
  • 「冷たいタオル」で頭を冷やす
  • 「市販の鎮痛剤」で頭痛を改善させる

といった対処をとると、片頭痛による吐き気を改善させやすくなります。

ただし、頭痛の症状には脳の病気も考えられます。
激しい頭痛を繰り返す場合は、一度「脳神経内科」で診てもらうことをおすすめします。

病院で片頭痛と診断された場合、症状を緩和させる薬を処方してもらえることが多いです。

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病気③ 自律神経失調症(頭痛・めまいを伴う)

自律神経失調症の症状例

  •  吐き気
  • 腹痛(下痢)を繰り返す
  • 食欲不振
  • のどに何か詰まっているような感覚
  • 動悸・胸が苦しい
  • 頭痛・めまい
  • 不安感
  • 音に敏感・イライラしやすい

など

医師女性

頭痛・めまいを伴う吐き気が続く場合、自律神経失調症も疑われます。

この病気は、心身の健康に関わる「自律神経」が慢性的に乱れてしまうことで発症します。

吐き気が起こるのは、交感神経・副交感神経のバランスが崩れ、胃酸や胃粘膜の分泌状態が悪くなるからだと考えられています。

こんなことに心当たりはありませんか?

医師女性
  • ストレスがたまっている
  • 疲労が蓄積している
  • 睡眠不足・夜更かし
  • 夜間勤務

などに心当たりがある方は、自律神経失調症を発症しやすいといえます。

自律神経失調症は、まず内科で相談を!

医師女性

症状が1週間以上続くときは、自律神経失調症が疑われます。

放置するとさらに悪化する恐れもあるため、一度「内科」で相談してみましょう。

内科を受診すると、検査などを通して体の状態を調べてもらえます。
自律神経失調症と診断した場合、生活指導や薬の処方などで改善を図ります。

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病気④ 若年性更年期障害(ほてり・のぼせを伴う)

若年性更年期障害の症状例

  • 吐き気
  • ほてり・のぼせ
  • 倦怠感
  • 動悸・息苦しさ
  • 頭痛・腹痛
  • 睡眠障害
  • 気分が落ち込む
  • イライラしやすい
  • 生理不順、もしくが3ヶ月以上月経がない

など

医師女性

若年性更年期障害とは、まだ年齢が若いにもかかわらず、更年期に似た症状が見られる状態です。

頻繁に吐き気が起こる」「吐き気にほてり・のぼせを伴う」といった場合、この病気が疑われます。

更年期に似た症状が出るのは、卵巣の機能低下等で女性ホルモンのバランスが乱れているからです。
この場合の吐き気は、自律神経が不安定になり、胃腸の調子が悪くなることで起こります。

こんなことに心当たりはありませんか?

医師女性
  • ストレスがたまっている
  • 過度のダイエットをしている
  • 過度に激しい運動をしている

といったことに心当たりがある方は、若年性更年期障害の発症リスクが上昇します。

若年性更年期障害かも…どうすれば?

医師女性

若年性更年期障害を改善させるには、原因に合わせた対処を行う必要があります。

症状に心当たりがある場合は、一度婦人科で相談しましょう。

若年性更年期障害の原因には、「卵巣機能の低下」「女性ホルモンのバランスの乱れ」「早発閉経」など、複数考えられます。

婦人科で受診すると、血液検査などで原因を調べたうえで、症状改善のための治療を提案してもらえます。

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病気⑤ メニエール病(回転するめまい・耳鳴りを伴う)

メニエール病の症状例 

  • めまい
  • ふらつき
  • 耳が詰まっているような感覚(聞こえにくい)
  • 耳鳴り
  • 吐き気・嘔吐
  • 頭痛

など

医師女性

吐き気に回転するようなめまい耳鳴りを伴う場合は、メニエール病が疑われます。

メニエール病は、「内耳リンパ液」の機能低下により、体のバランス感覚が不安定になって発症すると考えられています。

こんなことに心当たりはありませんか?

医師女性
  • ストレスがたまっている
  • 心配事が多く、不安を抱えている
  • 睡眠不足
  • 不規則な生活
  • 水分摂取が不足しがち

といったことに心当たりがある方は、メニエール病によって吐き気が起こっている可能性もあります。

メニエール病かも…どうすれば?

医師女性
メニエール病が疑われるときは、一度「耳鼻いんこう科」で相談することをおすすめします。

放置すると、難聴・めまいなどの症状が悪化するリスクがあります。
重症化して手術が必要になるケースもあるため、早めに治療を受けるほうがよいでしょう。

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吐き気を繰り返すときは医師に相談を

医師女性
  • 吐き気を繰り返す
  • 頭痛・腹痛・めまいなど、ほかの不調を伴っている
  • つらい症状のせいで、仕事・家事ができない

といった場合は、病院で受診しましょう。

ストレスが原因の場合、自律神経の不調が悪化することで、心の病気を併発してしまうリスクもあります。

また、激しい頭痛を伴っている人は、脳の病気が隠れているケースもあるため放置は危険です。
吐き気がなかなか治らないときは、一度医師による診察を受けてみましょう。

病院は何科?

吐き気に伴う症状

おすすめの診療科

  • ちょっとした頭痛・めまい
  • 腹痛・食欲不振など

内科

  • ガンガンする「激しい頭痛」

脳神経内科

  • ぐるぐると回転するめまい
  • 耳鳴り

耳鼻いんこう科

  • 生理前に吐き気を感じやすい
  • 生理不順、もしくは無月経

婦人科

医師女性

出ている症状によって、おすすめ診療科は変わります。

上の表を参考に、ご自身に合った診療科を選ぶとよいでしょう。

内科を探す

脳神経内科を探す

耳鼻いんこう科を探す

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