もくじ
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「虫歯が悪化してるかも…」
「どのレベルの虫歯なら抜歯をするの…?」
「抜歯が必要になる虫歯」の見分け方を歯医者さんに聞きました。
悪化した虫歯を放置するリスク、歯科での治療方法も併せて解説します。
歯科医
菊地 由利佳先生
歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。
もくじ
「抜くレベルの虫歯」で見られる症状
抜歯が必要と判断される虫歯の状態としては、
等が挙げられます。
(※)根管治療…歯の神経を除去し、歯根の根管内部を隅々まで洗浄、消毒する治療
骨に埋まっている「歯根の長さ」によっては、埋まっている部分を歯茎の外まで出すことで、抜歯を回避できるケースもあります。
神経が死んでしまった後も、歯の中で細菌の感染は広がっていきます。
この場合、放置すると歯の周囲の骨を溶かしたり、重度の病気(顎骨炎、骨髄炎)を起こしたりする恐れがあるため、抜歯などが検討されます。
時間が経てば事態はさらに悪くなり、治療も複雑になりやすいため、できれば早い段階での治療が望ましいです。
抜歯するレベルの歯をそのまま放置した場合、
といったリスクがあります。
麻酔が切れるまでの時間には個人差がありますが、通常3~4時間程度と考えられています。
麻酔が切れる前に鎮痛剤を使用すると、痛みが軽減されるケースが多いですが、痛みの程度には個人差があります。
抜歯後1~4日経過すると痛みが軽くなることが多いです。
※ただし、傷口が細菌感染を起こし腫れている場合は、痛みが1週間程度続く場合があります。
抜歯治療は以下のような流れで行われます。
歯茎表面に麻酔を塗ります。
抜歯時の痛みを軽減させるため歯の周りの歯肉に麻酔液を注入します。
歯と歯茎を結び付けている歯周靱帯を切除し、歯を抜きやすい状態にします。
歯と骨の間にある歯根膜部分に挺子を挿入し、歯根膜線維を断裂させて歯を骨から脱臼させます。
鉗子という器具を用いて歯を抜きます。
歯根部分に残っている汚れや、悪い組織をしっかり除去します。
ガーゼを噛んで止血していきます。
抜歯窩が大きい、血が止まりにくい等の場合には縫合する場合があります。
虫歯の抜歯の「通院回数」はどのくらい?
虫歯の抜歯が決定されてから、3回以上の通院が必要です。
虫歯の抜歯は通常1日で終わり、抜歯した翌日は患部の消毒のため受診します。
縫合した場合は、1週間後に抜糸が行われるケースが多いです。
また、抜歯後は入れ歯等の製作のために通院が必要になります。
初期の虫歯の場合、歯表面が白く濁っているように見えますが、ご自身で気づかないことが多いです。
費用の目安としては、1,500~3,000円程度必要になるケースが多いです。(保険適用)
といった症状があるときは、歯を削る必要があると考えられます。
また、レントゲン検査で「象牙質の厚みの1/3以上虫歯が進行している」と確認された場合も、歯を削る必要があります。
費用の目安としては、2,000~1万円程度必要になるケースが多いです。(保険適用)
といった症状がある場合、歯の神経を抜く治療が行われるケースが多いです。
基本的に「虫歯が神経まで達している」と、神経を抜く治療が検討されます。
費用の目安としては、歯の神経治療代として3,000~7,000円程度必要になるケースが多いです。
また、根管治療を行った場合、被せ物の作製に別途費用がかかります。
<歯の被せ物の費用例>
前装銀歯 |
7,000〜10,000円程度 |
奥歯銀歯 |
4,000~6,000円程度 |
CAD/CAM冠 |
8,000~10,000円程度 |
ジルコニア |
55,000円以上 |
セラミック |
55,000円以上 |
抜歯費用の目安としては、3,000円程度必要になるケースが多いです。(保険適用)
また、抜歯後は「義歯の作製」に別途費用がかかります。
<抜歯後の治療費例>
入れ歯(保険適用) |
8,000~1万円程度 |
ブリッジ(3本) |
1万~15万円以上 |
インプラント |
40万円以上 |
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