歯周病かも…口臭が自分でわかる？大丈夫？臭いをなくすには

「歯周病の口臭は自分でわかる？どんな臭い？」
「なくす方法が知りたい！」

“歯周病の口臭の特徴”を歯医者さんに聞いてみました。
口臭を確認する方法、歯周病の進行レベルも併せて解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

歯周病の口臭って自分でわかる？

歯周病の口臭は、自分ではわかりにくいことが多いです。

歯周病による口臭は、常に口の中で発生しているため、慣れてニオイを感じにくくなってしまい、自分では気づけないことも多いでしょう。

歯周病の口臭はどんなニオイ？

• 卵が腐ったニオイ
• 魚の生臭いようなニオイ

などに例えられます。

歯周病が進んで歯周病菌が多くなると、より口臭はひどくなります。

歯周病になると、なぜ「口臭」がするの？

歯周病になると、歯周病菌が「臭いガス」を作り出すため、そのガスがもとになり「口臭」がするようになります。

臭いガスとは「硫化水素」や「メチルカプタン」のことを指します。
これらは歯と歯茎の間に “嫌気性菌”と呼ばれる菌が住み着くことで発生します。

自分の口臭を確認する方法

注意！口臭を悪化させる生活習慣

1. 喫煙
2. ストレスが多い
3. 不規則で偏った食生活

などは、口臭を悪化させます。

その①　喫煙

喫煙は、歯周病を悪化させる原因となります。
また、タバコに含まれるニコチンやタールもニオイがするため、口臭につながります。

タバコを吸うと歯茎の血流が悪くなります。
その結果、歯茎に十分に酸素や栄養が行き届かなくなって歯周病を悪化させます。

その②　ストレスが多い

ストレスがあると、交感神経が強く働いて唾液の分泌が抑制されます。
口の中が乾くと細菌が増殖しやすくなるため、口臭が悪化します。

その③　不規則で偏った食生活

不規則で偏った食事をしていると体の抵抗力が弱くなり、口の中の細菌が増えやすくなるため、口臭や歯周病を悪化させます。

歯周病の口臭って、自分で治せる？

歯周病の口臭を自分で治すことは困難でしょう。

マウスウォッシュなどで一時的に口臭を抑えることはできます。
ただし、ニオイの原因となる「細菌」を取り除かない限り、口臭の根本的改善は期待できません。

歯周病の口臭をなくす方法は？

口臭が出るほど歯周病が悪化している場合は、歯医者での治療が必要です。

歯周病の原因となる「歯石」は歯に固く張り付いているため、ご自身では落とせません。
歯医者では「歯石の除去」に併せて「歯磨き指導」も行い、口内環境の改善を図ります。

重度の歯周病は手術が必要になるケースもあります。
まずは歯医者で相談して、歯周病の状態を確認してもらいましょう。

歯周病の進行レベルチェック

• 初期
• 中等度
• 重度

であらわれる症状などから、進行レベルをチェックしていきましょう。

それぞれの進行レベルの対処法も解説します。

初期

歯茎の炎症が起こる「歯肉炎」の状態です。
歯と歯茎の境目辺りに歯垢が溜まることで、歯茎が赤く腫れるなどの炎症が起こります。

「初期」の歯周病の対処法

丁寧に歯磨きをして口の中をきれいに保つようにしましょう。

あわせて歯医者でクリーニングなどのケアをしてもらうことで、歯茎が正常な状態に戻ります。

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中等度

歯茎の炎症が強くなります。
歯と歯茎の間の歯周ポケットも深くなり、歯茎や歯を支えている骨などが破壊され始めている状態です。

歯周ポケットが深くなるため、歯石や歯垢が蓄積されやすくなり、症状がどんどんと進行していきます。

「中等度」の歯周病の対処法

歯医者で受診して、適切な治療を受けましょう。

歯医者では、歯周病の原因となっている歯石の除去などの治療を行います。
あわせて正しい歯磨きのやり方の指導も行い、進行を防ぎます。

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重症

歯茎の炎症が歯を支える骨にまで進行している状態です。
歯のグラつきや、その他の症状も強くなるでしょう。

そのままにしていると、歯が抜け落ちる恐れがあります。

「重度」の歯周病の対処法

歯医者の受診が必要です。
症状に併せて、手術や抜歯などの治療が検討されます。

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