顔が腫れるのはストレスが原因?もしや病気?病院は何科?かゆい・赤いのはアレルギーの可能性も。

更新日:2023-01-17 | 公開日:2021-08-04
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顔が腫れるのはストレスが原因?もしや病気?病院は何科?かゆい・赤いのはアレルギーの可能性も。

顔が急に腫れた…。
これって大丈夫なの?

それはストレスが関係しているかもしれません。

原因と対処法をお医者さんに聞きました。
「病院に行く目安は?」「何科に行くべき?」
といった疑問にもお答えします。

監修者
経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

なんだか顔が腫れている…原因はストレス?

医師女性
ストレスは血流を悪くするため、顔のむくみの原因になります。
また、アトピー性皮膚炎がストレスが原因で悪化し、「ムーンフェイス」という顔が腫れてしまう症状出るケースもあります。

ストレスによる顔の腫れは、どう対処する?

ストレスが原因で顔が腫れたときは、薬を塗ったり、休憩をとったりしましょう。

対処法① 薬を塗る

医師女性
お風呂上がりや洗顔後、炎症が起きている部分に薬(市販薬や処方薬)を丁寧に塗りましょう。

皮膚疾患が原因の場合、薬を塗ると腫れが快方に向かいます。
アトピー性皮膚炎の場合はステロイドを使用して悪化を防ぎましょう。

対処法② 休息をとる

医師女性
一日の疲れを取るためにも入浴を早めに行い、早寝をしましょう。
寝具や衣類は、体調や気候に合ったものを使用し、ゆっくり眠ってください。

免疫が低下していると、皮膚の炎症は悪化します。
出来るだけ安静にして過ごすことが早い快方に繋がります。

こんなときは病院で相談を

顔が腫れる ストレス

医師女性
  • 顔の腫れが3~4日以上続く
  • 顔の腫れが日に日に悪化する

という場合は、医療機関を受診しましょう。

そのまま放置すると、悪化して重症化につながることもあります。

考えられる2つの病気

医師女性

顔が腫れるのは、

  • アトピー性皮膚炎
  • クッシング病

といった病気が考えられます。

病気① アトピー性皮膚炎

医師女性
皮膚のバリア機能が低下することで、外部刺激が入りやすく、内部の水分が蒸発しやすい肌状態になります。すると、皮膚が炎症を起こして、顔の皮膚が腫れ上がります。

発症原因は詳しくはわかっていませんが、アレルゲンの侵入やストレスなどが重なると発症すると言われています。

アトピー性皮膚炎は顔だけではなく、体のあらゆる部分に発症します。

症状の特徴

  • 赤く腫れる
  • 強いかゆみが出る
  • 皮膚をかきすぎて、出血を起こす
  • ひび割れる
  • ごわつきを起こす
  • かさぶたができる

どんな人に多い?

医師女性
赤ちゃんのときに発症したり、大人になってから発症する人まで様々です。

子どもの頃に発症すると成長とともに症状が軽くなる人が多いですが、大人になってからの発症は長引くケースが多いです。

自分でできる対処法は?

医師女性
腫れやかゆみが少ないときは丁寧に保湿しましょう。
保湿をしっかり行うことで、重症化を防ぐことができます。

ただし、出血・腫れ・かゆみがあるときは、治療薬が必要ですので、医療機関を受診しましょう。

病院は何科?

医師女性
アトピー性皮膚炎が疑われる時は皮膚科を受診しましょう。

医療機関ではステロイド剤、かゆみどめ、保湿剤の処方が中心です。
また、生活指導も同時に行われます。

どのぐらいで治る?

個人差がありますが、治療を行うと数ヶ月で徐々に快方に向かうことが多いです。
しかし、ストレスや疲労などを溜めていると快方に時間がかかる傾向があります。

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病気② クッシング病

医師女性
コルチゾールというホルモンが異常に分泌されてしまい、顔や腹部などに脂肪が蓄積されていく内分泌異常の病気です。なぜ異常が起きてしまうのかはわかっていません。

症状の特徴

  • 顔に脂肪がつき、丸く大きくなる(満月様顔貌)
  • 腹部・肩周りに脂肪が大量につく
  • ニキビができる
  • 手足の筋力が落ちて細くなる
  • 皮膚が弱くなり、あざができやすくなる
  • 高血圧になる
  • 月経異常が起こる
  • 骨折や骨粗しょう症を発症する
  • むくむ

どんな人に多い?

中高年以降(40〜50歳以上)の女性に発症しやすい病気です。

自分でできる対処法は?

医師女性
ご自身でできる対処法はありません。
医療機関での治療が必要です。

放置すると骨粗しょう症や脳下垂体に腫瘍ができてしまうことがあります。

病院は何科?

医師女性
クッシング病が疑われる時は内分泌内科を受診しましょう。

医療機関では、手術による治療が必要になります。

どのぐらいで治る?

個人差がありますが一般的には手術後、2週間程度で退院できます。
その後は経過観察を続けます。

内分泌内科を探す

病院は何科?

医師女性
顔が腫れた場合、まずは皮膚科を受診しましょう。

症状が軽いうちに治療を開始すれば、重症化せずに塗り薬や飲み薬などの治療で済むことが多いです。

皮膚科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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「急に顔がパンパンに腫れた…。これは何?」 「ただのむくみ?」 顔の腫れの原因と対処法を、お医者さんに聞きました。 病気が隠れているかもしれないので注意しましょう。 顔がパンパンに腫れるのは病気サイン? 顔がパンパンに腫れる症状には、ホルモンの病気や皮膚の病気が隠れていることもあります。 病気の場合、 ホルモン分泌の異常で、顔に脂肪がつきすぎている 皮膚の炎症で腫れている といったいずれかの状態が考えられます。 この腫れ大丈夫?すぐに病院行くべき? 顔の腫れは、水分の溜まりすぎによる“むくみ”のケースが多いです。 お酒の飲み過ぎ 水分の取り過ぎ 塩分の多い食事の食べた などの原因に心当たりがある場合は、一旦様子を見ても良いでしょう。 しばらく経って、顔のむくみが元に戻るようであれば大丈夫です。 こんなときは病院へ ただし、顔が変わるほど腫れている・痛みがあるといった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 特に原因不明の腫れがある場合には、病気を疑う必要があります。 病院は何科? 皮膚表面が腫れているようであれば、皮膚科の受診をおすすめします。 それ以外の症状がでていたり、ご自身で原因が判断できない場合は、内科を受診しましょう。 医療機関を受診せずに放置した場合、症状が悪化して、手術など外科的な治療が必要となる場合もあります。 顔がパンパンに腫れたときは早期受診を心掛けましょう。 ▼皮膚表面が腫れている場合は「皮膚科」へ 皮膚科を探す ▼他にも症状がある/自分では原因がわからない場合は「内科」へ 内科を探す 顔がパンパンに腫れる2つの病気 顔がパンパンに腫れるのは、 クッシング病 アトピー性皮膚炎 といった病気が考えられます。 病気① クッシング病 「コルチゾール」という副腎から作られるホルモンが、過剰に分泌される病気です。 顔に脂肪がつきすぎてしまうため、顔がまん丸に腫れます。 ホルモンの働きをコントロールする「下垂体」という部分に、腫瘍ができることなどが原因だと考えられています。 クッシング病の症状 食べ過ぎていないのに顔だけ丸くなる(満月様顔貌) むくむ 顔・お腹・肩周りに脂肪がついて、大きくなる 顔などに脂肪がつくが、手足の筋力が落ちて細くなる 体に比べ、手足が細く見える 皮膚が弱くなり、あざができやすくなる ニキビができやすくなる 高血圧症になる 月経異常が起きる 骨がもろくなる(骨折・骨粗しょう症など) どんな人に多い? 女性に多くみられる病気です。(男女比1:4) 自分でできる対処法は? 残念ながら、ご自身でできる対処法はありません。 症状に心当たりがある方は、医療機関を受診してください。 放置すると、「免疫力の低下」「病気(骨粗しょう症・高血圧・糖尿病)の悪化」「脳下垂体の腫瘍の巨大化」が起こる可能性があります。 症状の悪化だけではなく、最悪死亡のリスクもあるので、早めの受診をおすすめします。 病院は何科? 内科・内分泌内科を受診しましょう。 クッシング病の場合、脳下垂の腫瘍に対しては手術をするのが一般的です。 2週間程度の入院とその後の経過観察が続きます。 手術できない症例では、お薬を使用します。 骨粗しょう症・高血圧・糖尿病を併発している場合は、同時に治療を行っていきます。 内科を探す 病気② アトピー性皮膚炎 皮膚のバリア機能の低下などによって刺激が入りやすくなり、内部の水分が蒸発しやすい肌状態になります。 その結果、皮膚が炎症を起こして、顔の皮膚が腫れることがあります。 アレルゲンの侵入・皮膚のバリア機能の低下・睡眠不足・ストレスなどが重なって、発症すると考えられています。 アトピー性皮膚炎の症状 皮膚が腫れる かゆみが出る 出血する カサカサする かさぶたができる ごわつきが出る 柔らかい部分(肘の裏や膝の裏など)にかゆみ・ごわつきが出る どんな人に多い? 小さな子どもから大人まで、様々な年代の人が発症します。 子供の場合、成長とともに症状が軽くなる人もいますが、大人の場合は長引く人が多いと考えられています。 自分でできる対処法は? 症状が落ち着いているときは、こまめに保湿してください。 ただし、出血・腫れ・かゆみが出ている場合は、医療機関を受診しましょう。 病院は何科? 皮膚科を受診しましょう。 アトピー性皮膚炎の場合、ステロイド剤(塗り薬)やかゆみ止めを使って治療します。 また、正しい皮膚の洗浄方法など、スキンケアのアドバイスを行うことも多いです。 個人差がありますが、数ヶ月で徐々に良くなるでしょう。 疲れやストレスがたまると再発することも多くあり、その場合は再度、治療する必要があります。 皮膚科を探す ※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。 ▼参考 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018公益社団法人日本皮膚科学会ガイドライン

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