線維筋痛症かも…何科に行くべき?どんな病院がいいの?診断の流れや治療内容も

更新日:2023-02-10 | 公開日:2022-07-04
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線維筋痛症かも…何科に行くべき?どんな病院がいいの?診断の流れや治療内容も

「線維筋痛症かもしれない…。」
「病院に行きたいけど、何科を受診するべき?」

線維筋痛症は何科で受診するとよいか、お医者さんに聞きました。

放置していると、痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあります。
不安な症状がある場合は、早めに病院で相談しましょう。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

線維筋痛症かも…何科に行くべき?

医師男性

線維筋痛症(せんいきんつうしょう)は、「内科」「心療内科」「整形外科」で治療できることが多いです。

迷うときは「内科」で受診することをおすすめします。

また、かかりつけ医がいる場合は、一度そちらで相談してみてもよいでしょう。

【症状別】おすすめの診療科

医師男性

線維筋痛症がある場合、出ている症状に合った診療科で受診すると、症状が緩和されやすくなります。

次の表を参考にして、ご自身に合った診療科を選んでみましょう。

現れている症状

おすすめの診療科

  • 強い倦怠感・疲労感
  • 頭痛
  • 微熱
  • 動悸・息切れ
  • 耳鳴り・めまい
  • 胃腸の不調

内科

  • 悲観的思考が強くなる(うつ状態)
  • 不安感
  • 不眠

心療内科

  • 全身の痛み(肩・背中・腰・肘・膝など)
  • 全身のこわばり感
  • 手足のしびれ

整形外科

いずれかの症状が1週間以上続く場合は、受診を検討することをおすすめします。

内科を探す

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線維筋痛症ってどんな病気?

医師男性

線維筋痛症とは、脳機能の異常によって全身にさまざまな痛みを生じる病気です。

発症の詳しい原因は分かっていません。

一般的な検査だけでは身体の異常を発見できないケースが多く、他の病気と判別しづらいため、確定診断が難しいと考えられています。

以前は治療が難しい病気でしたが、線維筋痛症の研究が進んだことによって、近年では改善が期待できる治療法もいくつかあります。
命に関わるような病気ではないですが、日常生活に支障をきたさないためにも、早めの受診をおすすめします。

線維筋痛症の主な症状

  • 全身の強い痛み
  • 関節・筋肉の痛み
  • 体のこわばり感
  • 手足のしびれ
  • ドライアイ
  • 頭痛
  • 微熱
  • 倦怠感・疲労感
  • 食欲不振
  • 過敏性腸症候群
  • 不眠
  • 気分の落ち込み

など

医師男性
上記の不調が3ヶ月以上続いているにも関わらず、通常の検査を行っても異常が発見されない場合、線維筋痛症と診断されることがあります。
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診断から治療までの流れ

  1. 問診
  2. 痛みの強さの確認
  3. 診察(視診・触診)
  4. 検査(筋力検査・血液検査・画像検査等)
  5. 診断(原因に合わせて、治療方針を決める)
  6. 治療
医師男性

線維筋痛症が疑われる場合、上記のような流れで治療が行われることが多いです。

ただし、医療機関によって検査方法や治療の内容は異なります。

診察の際には、患者さんに特定の動作をしてもらい、症状を確認することもあります。
画像診断では、「X線検査」「CT検査」「MRI検査」などが行われます。

線維筋痛症は「薬を使った治療」が多い

医師男性

線維筋痛症と診断された場合、薬を処方して改善を図ることが多いです。

ただし、薬で痛みを完全に消すことはできないため、あくまでも痛みの緩和を目的として使用します。

処方される薬には、「向精神薬」「抗てんかん薬」「抗けいれん薬」「神経障害性疼痛緩和薬」など、さまざまなものがあります。

薬を使った治療に併せて、

  • 理学療法(マッサージ 等)
  • 運動療法(有酸素運動 等)
  • 認知行動療法
  • 麻酔を用いた治療

などが行われることもあります。

放置すると、治療が長期化することも

医師男性

線維筋痛症の治療期間は、現れている症状の程度によって変わってきます。

病院に行かず放置していると、痛みが慢性化して、治療期間も長くなる傾向があります。

悪化させないためにも、早めに病院で受診し、正しい診断を受けて治療を開始することが大切です。
症状が1週間以上続く場合は、一度医師に診てもらいましょう。

医師に伝えるポイント

  • 困っている症状
  • いつから症状があるか
  • 痛みが生じている部位
  • 痛みの程度
  • 痛みが生じるタイミング・頻度
  • 既往歴

­­­­­­­­­受診の際は上記の点を医師に伝えると、診察がスムーズに進みます。

病院に行くまで、どう過ごしたらいい?

医師男性
痛みがある部分をマッサージすると、痛みがある程度和らぐことがあります。

生活面では、

  • 栄養バランスのよい食事
  • 十分な睡眠
  • ゆとりのあるリラックスした状態

を心がけましょう。
悪化の恐れがあるため、激しい運動は控えるようにしてください。

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