【手の震えと動悸】原因はストレス?病気?病院は何科?息切れやめまいも|医師監修

更新日:2023-02-13 | 公開日:2022-05-24
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【手の震えと動悸】原因はストレス?病気?病院は何科?息切れやめまいも|医師監修

「手の震えと動悸がある…」
「これって何かの病気?」

手の震え・動悸の原因を、お医者さんに聞いてみました。

バセドウ病を発症している場合、放置すると心不全を起こすリスクもあります。
心当たりのある症状がないかチェックしてみましょう。

手が震えて動悸がする…原因は?

医師男性

手が震えて動悸がする原因には、

  • ストレス
  • ホルモン分泌に関わる病気

のいずれかが考えられます。

よくある原因としては、緊張・不安による一時的な震え・動悸が挙げられます。
症状が出たときは、まず深く息を吸ってゆっくりと息を吐いてみましょう。

気持ちがリラックスしているときに症状が出ないのであれば、ストレスの可能性が高くなります。
生活でストレスを感じることが多い方は、できるだけ休憩を挟むようにすることが大切です。 

症状を繰り返す場合は「病気」の疑いも

医師男性

手が震え・動悸が頻繁に起こる場合、

  • パニック障害
  • バセドウ病

といった病気が疑われます。

病名

どんな病気?

症状の特徴

パニック障害

ストレスなどが原因で、パニック発作を起こしてしまう病気

強い不安・恐怖とともに、震え・動悸が起こる(5~20分程度)

バセドウ病

甲状腺ホルモンの分泌が過剰になってしまう病気

震え・動悸が長時間続く

病気① パニック障害(動悸・震えに強い不安を伴う)

医師男性

パニック障害の人は、突然なんの前触れもなく動悸・震えなどの発作が起こります。

発作は5~20分続くことが多く、長くても1時間程度で症状が治まります。

これらの症状は、心理的要因・脳の機能異常が関わって発症していると考えられています。

 「疲れやすい人」「ストレスを感じやすい人」は、パニック障害の発症リスクが上昇すると言われています。
また、18歳〜60歳の女性に発症しやすい傾向があります。

パニック障害で起こる発作

  • 動悸
  • 体の震え
  • 汗が出る
  • 息切れ・窒息感
  • 胸部・腹部の不快感
  • 吐き気
  • めまい(気が遠くなる感じ)がする
  • 現実でない感じ・自分が自分でない感じがする
  • コントロールを失う恐怖・死への恐怖がある

パニック障害が疑われるときは、「心療内科」で相談を

医師男性

パニック障害に心当たりがある方は、心療内科で相談しましょう。

治療が遅れると完治が難しくなったり、うつ病を併発したりするリスクがあります。

パニック障害の治療は「薬物療法」「認知行動療法」の二軸で行われます。

「薬物療法」では、抗うつ薬・抗不安薬の服用によって、不安やストレスなど心理的な症状を落ち着かせます。
「認知行動療法」では、物事の受け取り方や考え方に焦点を当て、ストレスに対して柔軟に対処できるように考え方を修正していきます。

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病気② バセドウ病(震え・動悸が長時間続く)

医師男性

バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。

交感神経系の活動が上昇するため、手の震え・心拍数の上昇に伴う動悸があらわれます。

発症の原因には、遺伝・ウイルス感染・ストレス・妊娠・出産などが挙げられます。
20代~30代の女性に多い病気です。

バセドウ病で起こる症状

  • 長時間、手足が震える
  • 動悸
  • 体重が減る
  • 下痢
  • 疲労感
  • 食欲が増える
  • 汗が出る
  • 眼球が出る
  • イライラして落ち着かない

バセドウ病は「内科」で相談を

医師男性

バセドウ病を放置すると、心不全など命に関わる合併症を引き起こすリスクがあります。

心当たりのある方は、早めに内科で受診しましょう。

バセドウ病の場合、薬物療法・放射線療法・手術などの治療法があります。

最初は薬物療法から始めるケースが多いです。
飲み薬での治療は最短でも2年程かかります。

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「手の震え」の病院に行く目安

医師男性
  • 手の震えと動悸を頻繁に繰り返す
  • 他にも体調不良を併発している

場合は、一度病院で診てもらうことをおすすめします。

ストレスなどによるパニック障害は、治療が遅れると治りにくくなります。
また、ホルモン分泌の異常の場合、心臓に負担をかけてしまうため、早めの治療が大切です。

何科で相談したらいい?

医師男性
  • 強い不安を伴った症状を繰り返す(1回5~20分程度) → 心療内科
  • 震え・動悸が長時間続く → 内科

の受診をおすすめします。

お医者さんには、どう伝える?

  • どんな症状が出ているか
  • 症状がいつ始まって、どのように変化しているのか
  • どんな時に症状があらわれるのか
  • どんな時に症状が強くなるのか
  • 今までかかったことのある病気
  • 現在使用している薬

診察時は、上記の点を伝えると診療がスムーズに進みます。
「うまく説明できないかも」と思う方は、メモに書いておくと良いでしょう。

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