なぜ?頭が重い…気持ち悪い原因。どう対処する?病院は何科?

更新日:2023-01-25 | 公開日:2020-12-04
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なぜ?頭が重い…気持ち悪い原因。どう対処する?病院は何科?

頭が重い…気持ち悪い…。
もしかして、病気? 頭重感と気持ち悪さの原因は何なのか、お医者さんに聞きました。
どう対処すべきかも解説します。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

頭が重くて気持ち悪い…私は大丈夫?

医師男性
二日酔い寝不足など、原因が一時的な症状の場合は、そこまで心配しなくても大丈夫です。


ただし、

  • 原因がわからないのに何度も症状を繰り返す
  • 他にも気になる症状がある

という場合は、病院の受診をおすすめします。

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「頭痛が治らない…」 「頭痛は何科に行けばいいの?」 頭痛のタイプ別に何科を受診すればいいのか、医師が詳しく解説します。 頭痛で病院に行くなら、まずは何科? 頭痛そのものに悩んでいて、自分では原因が判断できない場合は、まずは頭痛に特化した病院を受診しましょう。  ここからは、よくある頭痛の種類別に、何科の病院を受診すべきかを解説していきます。 \注意!/ 激しい激痛が続く 吐き気や意識障害がある といった症状もある場合には、脳血管障害などによる頭痛も疑われます。脳神経外科などを受診するとよいでしょう。 脳神経外科を探す 「緊張型頭痛(ストレス性頭痛)」は何科? 緊張型頭痛の場合は、「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのがよいでしょう。 かかりつけの医師がいる場合は、相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。 緊張型頭痛頭痛とは 毎日~週に2・3回の頻度で出現し、“慢性頭痛”と呼ばれる分類に入ります。 肩こりや目の疲れ、ストレス等が原因となり、筋肉が硬直していると起こりやすい頭痛です。 ▼緊張型頭痛の特徴 重く締め付けられるような痛み ぎゅーっと圧迫されるような痛み 軽度あるいは中等度の痛み ▼緊張型頭痛がおきやすい場所 後頭部の両側 目の奥 など ▼緊張型頭痛の症状 肩こりや首こり 光や音どちらかに敏感になる 発症しやすい人の特徴 デスクワークが中心の方 パソコンやスマートフォンを長時間見続けている方 ストレスに弱い方 メガネが合っていない方 内科を探す 脳神経内科を探す 「片頭痛」は何科? 「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」などを受診すると的確な検査を受けることができます。 自分では片頭痛だと思っていても、その判断が間違っていたり、重要な病気が隠れていることもあるため、緊張型頭痛と同様に、頭痛専門医が望ましいです。 片頭痛とは 月に1〜2回から数ヶ月に1回の頻度で起こり、1日に1時間、長いときは3日間続くこともある頭痛です。 女性に圧倒的に多い頭痛の一つです。片頭痛は頭部の血管が何らかの要因により拡張することで、血液の流入量が増えること、あるいは血管周辺の炎症によるものと考えられています。気圧の変化や天気によって頭痛が起こるという方もいます。 食べ物・運動・光や音などの刺激・月経前後・睡眠・ストレスなど様々な要因が考えられます。これは月経やホルモンバランスの乱れも関係してくると考えられます。 ▼片頭痛の特徴 ズキンズキンと脈打つような痛み 頭の片側が脈打つように痛み 生活に支障が出るほどの痛み ▼片頭痛がおきやすい場所 片側、あるいは両側 ▼片頭痛の症状 吐き気 光に過敏になる 発症しやすい人の特徴 女性に多い 身体や環境の変化に敏感な方 ストレスや気候の変化を受けやすい方 内科を探す 脳神経内科を探す 「群発頭痛」は何科? 「群発頭痛」は、「脳神経内科」「脳神経外科」を受診すると検査を受けることができます。また、「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのもよいでしょう。 他の頭痛と同様に、まずはかかりつけ医に相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。 群発頭痛とは 頭痛の中でも最も痛いといわれている頭痛の一つです。 目の奥の方をえぐられるような激しい痛みが、毎年決まった時期、決まった期間に集中して起こります。男性に多いです。 頭部の血管が拡張することで起こると言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。体内時計の不調が関わっているという説もあります。発作が起こる期間に少量のアルコールを摂取するだけで頭痛が起きてしまうので注意が必要です。 ▼群発頭痛の特徴 目の奥の方をえぐられるような激しい痛み 一度発作が起こると1〜2ヶ月にわたって、同じ時間帯に毎日のように起こる ▼群発頭痛がおきやすい場所 片方の目の奥 ▼群発頭痛の症状 流涙 発汗 目の充血 鼻詰まり まぶたが下がる 発症しやすい人の特徴 男性に多い 内科を探す 脳神経内科を探す 「自律神経失調症」は何科? 「自律神経失調症」は、かかりつけ医や「内科」を受診しましょう。 そこで原因がわからない場合や、検査で異常が見られない場合は、「心療内科」や「ペインクリニック内科」を受診するとよいでしょう。 自律神経失調症とは ストレスなどにより、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こる症状の総称です。 身体的な症状と精神的な症状のどちらも現れることがあります。精神的・肉体的ストレス、環境の変化が原因と言えるでしょう。 ▼自律神経失調症による頭痛の特徴 ズキンズキンと脈打つような痛み 頭が重いような感覚 ▼自律神経失調症による頭痛がおきやすい場所 こめかみのあたり 後頭部 など ▼自律神経失調症の症状 倦怠感 低体温 慢性的な微熱 不眠 うつ 胸痛 動悸 窒息感 息切れ 発汗 不安 頻尿 肩こり めまい 吐き気 手足の痺れ 皮膚の痒み など 発症しやすい人の特徴 虚弱体質の方 低血圧の方 片頭痛持ちの方 ストレスに敏感 几帳面・完璧主義の方 くよくよしがちな神経過敏の方 内科を探す 「事故や転倒後の頭痛」は何科? 事故や転倒後の頭痛は、「整形外科」や「脳神経外科」、「ペインクリニック内科」で痛みの原因を調べるのが的確です。 事故や転倒後の頭痛とは 交通事故や転倒による頭の外傷によって、頭痛が引き起こされることもあります。脳のダメージによっては命に関わる場合もあります。 ※このような、事故や転倒による怪我などが原因となる頭痛を二次性頭痛と言います。 ▼事故や転倒後の頭痛の特徴 ズキンズキンと脈打つような痛み ▼事故や転倒後の頭痛がおきやすい場所 外傷を受けた部位 頭頂部 側頭部 前頭部の片側、あるいは両方 ▼事故や転倒後の頭痛の症状 ぼんやりする 物忘れ 尿失禁 吐き気 意識混濁 手足の痺れ 鼻血や耳から出血 記憶喪失 など 発症しやすい人の特徴 交通事故にあった方 ラグビーやサッカーなど、怪我の多いスポーツをする方 慢性硬膜下血腫(※)の場合は高齢者に多い ※慢性硬膜下血腫…軽い頭部への外傷などにより、ゆっくり1〜2ヶ月ほどかけて、頭蓋骨の下にある脳を包む膜と、脳の表面との間に血液が溜まる状態。認知症と間違われやすい。 整形外科を探す 脳神経外科を探す 頭痛で…病院行くべき?受診の目安は? 頭痛が慢性的に起こるという方は、早期に受診をおすすめします。 なぜなら、受診することで頭痛の原因や頭痛の種類などがわかり、対処ができるようになるからです。 自己流で市販薬に頼っていても、原因を排除しない限りは頭痛なくなりません。 間違った対処法を続けていると、かえって症状を悪化させてしまったり、治りにくくなってしまう可能性があります。 我慢せずに病院を受診することをお勧めします。 「たかが頭痛」放置するリスク よくある症状だから…と言って頭痛を放置するのはやめましょう。 放置していると、次のリスクが生じる可能性があります。 痛みが増して、日常生活が難しくなる 命に関わるような深刻な病気を見逃す 症状や病気が悪化する 頭痛薬を必要以上に服用し続ける事で起こる薬物乱用頭痛につながる   診察時の「症状の伝え方」 事前に症状チェックシートや頭痛ダイアリーを書き込んでおき、受診の際に渡しておくとよいでしょう。 具体的には以下の内容を伝えましょう。 初めて頭痛が起きたのはいつ頃か 頭のどの辺りが痛いか 痛みはどのくらいの時間続くか 痛みの頻度(1日/週に何回等) どのような痛みか(ズキンズキンと脈打つ/締め付けられるような痛み等) 痛みの程度、度合い 頭痛の他の症状(吐き気/嘔吐/前兆など) どういう状況で、痛みが起きたか 生活へどのくらい影響が出たか 市販の頭痛薬は効果を感じられるか 頭痛に特化した病院の問診票では、おおよそこれらの質問が書かれています。 慢性頭痛の方は、頭痛が起きたときに、「続いている期間」に記録をしておくと受診の際にスムーズに伝えることができるでしょう。 救急診療に行くべき目安 救急の判断基準としては「今までに経験したことのない痛み」です。 慢性頭痛を持っている方でも、そうでない方でも、今までに経験したことのないほどの激しい痛みがある場合は、救急診療を受診しましょう。 頭痛に伴う症状がいつもと違っていたり、痛む位置や痛み方が違っていたりすると、それは別の原因による痛みだと考えられます。 命にかかわる頭痛も 頭痛が命に関わる病気に繋がっている可能性もあります。 <くも膜下出血> 脳にある血管が何らかの理由で突然破裂し、脳を覆うくも膜に血がたまることです。ガーンと頭が割れるような激痛が起きます。発作が起きる数日から数週間前に軽度の頭痛が前兆として起こることがあります。吐き気や嘔吐、意識低下などが併発します。 <脳腫瘍> 脳にできた腫瘍が大きくなるにつれて、頭痛の程度も増してくるのが特徴です。腫瘍の部位によっては手足の痺れや言語障害・視覚障害などの症状が併発します。脳に水がたまる場合もあります。 <脳出血> 高血圧により脳血管から出血し、急に頭痛が起こります。短時間で痛みはピークに達しますが、頭痛そのものは軽度のことが多いようです。吐き気、めまい、手足の痺れ、言葉のもつれなどを併発します。 <脳炎(髄膜炎)> ウイルスや細菌に感染した際に、髄膜にまで感染が広がり、高熱と共にズキンズキンと激しい頭痛が引き起こされます。首の後ろが硬くなるのが特徴的です。麻痺や意識障害が併発します。 ▼参考 痛み・鎮痛の基本としくみ 第2版:伊藤和憲著(株式会社秀和システム) 精神疾患の理解と精神科作業療法第3版:堀田英樹編著(中央法規出版株式会社) 一般社団法人 日本頭痛学会 頭痛online 厚生労働省 e-ヘルスネット 自律神経失調症を乗り切ろう! 困った頭痛・危ない頭痛 - 総合南東北病院

受診するのは何科?

医師男性
まずは内科を受診してください。

内科を探す

※胃腸の気持ち悪さが強い場合は胃腸内科、頭の重たい感じが強い時は脳神経外科脳神経内科を受診するとよいでしょう。

胃腸内科を探す

脳神経外科を探す

頭重感と気持ち悪さの原因

医師男性
頭が重くて気持ち悪いのは、
  1. 自律神経失調症
  2. 熱中症
  3. 一酸化炭素中毒
の可能性もあります。

原因①自律神経失調症

医師男性
ストレス過度な疲労によって、自律神経の働きが調節できなくなったときに、頭の重さや気持ち悪さなどを発症することがあります

なりやすい人

ストレスを感じている人や、日常の生活で疲労が溜まっている人がなりやすいです。

主な症状

  • 気分不良
  • 起きられない
  • 頭痛
  • うつ症状

自分でできる対処法

医師男性
できるだけ、ストレスから離れて生活をしましょう。

休暇を取って、疲れを取り除くことが必要です。

病院に行く目安

上記の対処法を実践しても1ヶ月以上改善が見られない場合や、うつ状態無気力といった症状があらわれている場合は、早めに病院に行きましょう。

何科を受診する?

まずは内科を受診して、病気がないか確認をしましょう。

内科を探す

特に問題がないのに体調不良が続いている場合は、心療内科の受診がおすすめです。

心療内科を探す

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原因② 熱中症

医師男性
水分不足暑さで体がやられて熱中症になってしまうと、気持ち悪くなったり頭が重くなったりします。

なりやすい人

暑い時期に野外で過ごす人や、室内でもエアコンをつけていない人は発症のリスクが高くなります。

主な症状

  • 頭痛
  • 気分不良
  • 倦怠感
  • 意識障害
  • 嘔吐

自分でできる対処法

医師男性
体に異常を感じたら、すぐに涼しい場所に移り、水分を補給しましょう。

体を冷やすことが必要なので、水がある場合は体に直接かけてもよいでしょう。

病院に行く目安

熱中症は重症化することがあるので、できるだけ早く病院を受診しましょう。

何科を受診する?

内科の受診をおすすめします。

内科を探す

原因③一酸化炭素中毒

医師男性
寒い時期に換気をせずに、暖房器具を使用すると一酸化炭素中毒を起こします。

重症の場合は死亡することもあり、軽症の場合でも、気分不良や頭が重いといった症状が現れます。

なりやすい人

石油ストーブガスストーブ、ファンヒーターなど空気を燃やして室内を暖める機械を使用しているとなりやすいです。

主な症状

  • 頭痛
  • 気分不良
  • 意識障害

自分でできる対処法

医師男性
体に異常を感じたら、すぐに窓を全開にして外気を入れてください。体調が悪くなった時は救急車を呼びましょう。

通常時は、30分ごとに5分間の換気を行ってください。

病院に行く目安

後々症状が出る場合もあります。
一度、一酸化炭素中毒になったと考えられるときは、救急車を呼んでください。

何科を受診する?

呼吸器内科の受診をおすすめします。

呼吸器内科を探す

心配な症状は早めに病院で相談しよう

医師男性
早めに病院に行き、原因を特定することで、症状改善が期待できます。

重い病気が原因であった場合、治療を受けずに放置していると、入院手術などが必要になる可能性も出てきますので、早めに診察を受けましょう。

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