もくじ
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はちみつの栄養成分には、どのようなものが含まれているのでしょうか。
「砂糖よりも健康に良いの?」「加熱調理しても栄養価は変わらないの?」こういった疑問に管理栄養士がお答えします。
はちみつの栄養効果を高めるレシピや、はちみつに潜む危険性についても解説しています。
株式会社Luce
管理栄養士
望月 理恵子先生
株式会社Luce代表/健康検定協会理事長、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活動をおこなっている。
はちみつは甘味料、砂糖と同じ、主成分は“糖質”です。
糖質の塊だからといって身体に悪いものではありません。
糖質以外にもビタミンやミネラル等、栄養が豊富です。
ブドウ糖と果糖は、消化に負担のかからない、胃に優しい糖質です。
ブドウ糖はそのままの形ですぐに吸収されてエネルギー源となります。
果糖はブドウ糖よりもゆっくり吸収されるので、食後の血糖値の上昇が緩やかになります。
はちみつは砂糖よりも血糖値の上昇が緩やかで、エネルギー源としても活用されますので、脂肪になりにくい糖質でもあります。
美肌に良いとされるビタミンB1、B2などのビタミンが豊富に含まれています。
特に注目すべきは、その90%以上が良質なビタミンのため、少量でも体内で働いてくれる優れたビタミンなのです。
ナトリウムや鉄、カルシウムなどのミネラル類も豊富です。
色が濃いほどミネラルが多いはちみつと言われています。
特に多いミネラルがカリウムです。これは塩分と対をなす栄養素で、カリウムが塩分の余剰分を排出してくれる働きがあります。
その他、マグネシウムや鉄など、血液循環に必要な栄養素も多く含まれています。
体内で作れないアミノ酸であり、たんぱく質の元となるもの、それが9種類の必須アミノ酸です。
食事からのみ摂取できる必須アミノ酸ですが、不足すると疲れが取れない、肌荒れなど、様々な症状が現れます。
はちみつにはこの必須アミノ酸が多く含まれています。
はちみつにも花粉由来のものが多く含まれています。
多種類のポリフェノールが含まれており、抗酸化作用、動脈硬化の予防に良いとされています。
はちみつの有機酸のうち、70%が「グルコン酸」です。
これはブドウ糖が酸化された物質、糖酸の一種で、有機酸の中でも唯一、ヒトの大腸まで届いて善玉菌を増やして悪玉菌を抑えられる、整腸作用のある有機酸です。
また、有機酸には殺菌・消毒作用もあります。
はちみつには蜜蜂由来の天然酵素が約80種類も含まれています。
酵素は体内に多く存在しており、タンパク質等の消化や吸収を手助けしてくれます。
はちみつは過剰摂取による健康障害は今の所報告はされていません。また、副作用も報告されていません。
健康維持のために取り入れるのであれば、ティースプーン1杯(約10g)、1日3回をお勧めします。
ただし、間食や加工品が多い食生活だと、糖質を多く摂取してしまいがちなので、バランスを考えて摂取しましょう。
ビタミンや酵素などは、長時間の加熱や、60度以上の高温に弱いので、加熱している最中に入れず、冷めてから入れるなど、工夫をしましょう。
はちみつは金属に触れると変質してしまうので、ハニーディッパーや金属以外のスプーンを使うようにしましょう。
ブドウ糖は成長ホルモンを分泌して、寝ている間に疲れをとって体を回復させています。
疲労回復のために寝る1時間前に食べると良いです。また、食前に食べると消化不良を防げます。
はちみつを売っている場所として、ドラッグストアがあります。
その理由として、日本薬局方で第3類医薬品として販売されています。
抗菌・殺菌作用が高いため、口唇の亀裂や荒れがあった場合、そのまま患部に塗って使います。
また栄養価も高いため、栄養剤や甘味剤として、そのまま、またはうすめて使います。
食用のはちみつを塗っても、医薬品と同じ働きが期待できるとは限りませんので、傷口には医薬品のものを使うようにしましょう。
栄養価の高い食品ですが、落とし穴があります。食べ方や人によっては死の危険もあるので、ご注意ください。
はちみつの注意書きに、“1歳未満の乳幼児には与えないでください”とあります。
これは「ボツリヌス菌」という強い毒素を持つ細菌がはちみつに含まれている可能性があるためです。
大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌によって相殺されるので害はありませんが、赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌の毒素が体内に悪影響を及ぼします。
これにより、乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあり、死に至る危険性もあります。また、ボツリヌス菌は熱にも強いため、加熱しても死滅しない菌でもあります。
1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
腸活にも、美容にも、疲労改善にも良い栄養豊富なはちみつですが、特定の果物や野菜に含まれるアレルゲンの構造は、花粉のアレルゲンと構造がよく似ているため、花粉症の方も注意が必要です。
特によもぎアレルギーの方は、はちみつにより口腔アレルギーになりやすいことがわかっており、多くの人は、口の中で刺激感やかゆみ、喉の奥が詰まるような感じの口腔アレルギー症候群を発症することが分かっています。
天然毒素であるピロリジジンアルカロイドがはちみつに含まれています。
国外では、天然毒素を大量に摂取することによる健康被害が多く報告されているようです。
日本では今の所、この毒素による健康被害は報告されていないとのこと。
日本に流通しているはちみつにおいては、通常の範囲で食べても健康に悪影響を及ぼす懸念はないという報告がされています。ただし、海外ではちみつを食べる場合は注意が必要です。
<参考>
はちみつの甘さと栄養成分/はちみつ/山田養蜂場の蜜蜂健康科学研究所
https://www.bee-lab.jp/megumi/honey/index.html
なぜ、はちみつは栄養たっぷりなの?/はちみつブローカー
http://www.honey-is.jp/trivia/t50.html
はちみつの摂取量って1日どれくらいなの?ベストな量を紹介!
http://shiitaka.com/2018/03/06/hatimitu-sesshuryou/
食品中のピロリジジンアルカロイド類に関する情報/農林水産省HP
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/pyrrolizidine_alkaloids.html
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