【ピリピリ】手のしびれは何科?何の病気?「片側だけしびれる」「めまいもある」ケースも

更新日:2022-07-28 | 公開日:2022-07-28
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【ピリピリ】手のしびれは何科?何の病気?「片側だけしびれる」「めまいもある」ケースも

「手がしびれる…これって何科に行けばいいの?」

手のしびれが出るときの「おすすめの診療科」をお医者さんに聞いてみました。

体の片側のしびれは、脳梗塞・脳出血といった命に関わる病気も疑われます。
要注意な症状に心当たりがないか、チェックしてみましょう。

監修者
河合 隆志 先生

フェリシティークリニック名古屋
医学博士

河合 隆志先生

経歴

’97慶應義塾大学理工学部卒業
’99同大学院修士課程修了
’06東京医科大学医学部卒業
’06三楽病院臨床研修医
’08三楽病院整形外科他勤務
’12東京医科歯科大学大学院博士課程修了
’13愛知医科大学学際的痛みセンター勤務
’15米国ペインマネジメント&アンチエイジングセンター他研修
’16フェリシティークリニック名古屋 開設

手のしびれは何科で受診すればいい?

医師男性
手のしびれは「整形外科」、もしくは「脳神経内科」で相談できます。
下記の表を参考に、症状に合った診療科を選ぶとよいでしょう。

現われている症状

おすすめの診療科

  • 手のしびれのみ
  • 手のこわばり感」を伴っている

整形外科

  • めまいを伴っている

脳神経内科

受診時に説明するとよいこと

  • 手のしびれの感じ方
  • しびれはいつ強くなるか
  • しびれ以外に不調があるか

診察時には、上記の点を医師に聞かれることが多いです。
メモなどでまとめておくとよいでしょう。

整形外科を探す

脳神経内科を探す

放置してはいけない“手のしびれ”の見分け方

医師男性
  • 手のしびれが強くなっている
  • しびれる範囲が広がっている

といった場合、病気の進行が疑われるため放置は禁物です。

整形外科系の病気の多くは、悪化すると体の動作に支障をきたしてしまうこともあります。
放置せず早めに医療機関で受診しましょう。

整形外科を探す

【脳梗塞の疑いアリ】救急車(119)を呼ぶべき症状

しびれと併発していたら危険!

  • 片側の手だけしびれる・同じ側の口や足もしびれる
  • 強い頭痛がある
  • 呂律が回らない
  • 視界が見えにくい
  • 歩きにくい・ふらついてしまう
  • 吐き気・嘔吐
医師男性
上記の症状を伴う場合、脳梗塞・脳出血が疑われます。
放置すると命に関わる恐れがあるため、早急に救急車を呼びましょう。

「手がしびれる」のは何の病気?

医師男性

「手がしびれる」という症状には、

  • 変形性頚椎症
  • 関節リウマチ
  • 脳梗塞・脳出血

といった病気が考えられます。

病名

どのようなしびれが起きるか

変形性頚椎症

手がしびれて細かい動きが難しくなる

関節リウマチ

しびれ痛みなどで手を動かしにくくなる

脳梗塞・脳出血

体の片側のみがしびれる

病気① 変形性頚椎症(首を反ると症状が強くなる)

こんな症状は「変形性頚椎症」かも

  • 手のしびれ
  • 首の痛み
  • 首のだるさ・疲労感
  • 肩こり・背中の痛み
  • 頭痛
  • 吐き気
医師男性
加齢に伴う“首の骨の変形”によって神経を圧迫され、しびれ・痛みが生じる病気です。

「細かい作業をするとき」や「首を反るような姿勢をとったとき」などに症状が強く出ます。

どんな人がなりやすい?

  • 姿勢が悪い
  • スポーツや仕事で首を酷使している
  • 肥満
  • 糖尿病を患っている

上記に当てはまる人は、変形性頚椎症を発症しやすいと考えられます。

「変形性頚椎症かも」と思ったら

医師男性
変形性頚椎症は、自然治癒することも多い病気です。
「スマホ・パソコンは画面の位置を高くして見る」など、首への負担が少ない姿勢を保ちましょう。

しびれ・痛みが改善しないときは、病院へ

医師男性
  • しびれ・痛みの範囲が広がっている
  • 症状が快方に向かわない

といったときは、整形外科で相談しましょう。

悪化することで外科手術が必要になるケースもあるため、早めの治療をおすすめします。

整形外科を探す

病気② 関節リウマチ(起床時に手がこわばる)

こんな症状は「関節リウマチ」かも

  • 手のしびれ
  • 朝起きてから30分以上手足がこわばる
  • 手足の関節が痛む
  • 手足の関節が腫れている
  • 手足がむくむ
医師男性
「自己免疫異常」により、免疫が自分の細胞を攻撃してしまう病気です。
関節の変形によって神経が圧迫されることで、手のしびれの症状が起こると考えられています。

どんな人がなりやすい?

原因は明確に判明していませんが、30代以降の女性に多く発症しています。
また、遺伝や喫煙などの影響もあると考えられています。

「関節リウマチかも」と思ったら

医師男性
症状に心当たりがあるときは、早めに整形外科で受診しましょう。
関節リウマチには特効薬がないので、早い段階で治療を始めて、進行を遅くすることが大切です。

治療を受けずに放置すると、手足が変形して、「物が持てない」「歩けない」といった状態に陥るリスクがあります。

体を冷やさないようにしよう

 

手足・体を冷やすと、関節リウマチの症状が悪化しやすいです。

運動を習慣づけるなど、体を温めて血行をよくしましょう。

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病気③ 脳梗塞・脳出血(体の片側がしびれる)

こんな症状は「脳梗塞・脳出血」の疑いアリ

  • 体の片側のみしびれる
  • 強い頭痛
  • めまい
  • 体がふらつく
  • 歩けない
  • 呂律が回らない
医師男性

脳梗塞・脳出血は、「脳の血管が切れる・破ける・つまる」などにより、血管障害を起こす病気です。
脳の血管に異常が起きることで、感覚神経に障害が出て、体のしびれを引き起こします。

体の片側のみしびれるのが特徴で、両手がしびれることはありません。

どんな人がなりやすい?

  • 高齢者
  • 生活習慣病を患っている(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)
  • タバコを吸う
  • 肥満
  • お酒をよく飲む

上記に当てはまる人は、「動脈硬化」や「血栓の発生」のリスクが高い状態です。
そのため、脳梗塞・脳出血を発症しやすいと考えられています。

「脳梗塞・脳出血かも」と思ったら、早急に病院へ

医師男性
脳梗塞・脳出血が疑われるときは、早やかに受診が必要です。
「体の片側がしびれる」といった場合は、救急車を呼びましょう。

脳の病気を放置すると、後遺症が重く残ったり、命を落としたりするリスクがあります。

「症状が判断しづらい」といった理由で、ご自身で病院に行く場合には、脳神経内科、または内科で受診しましょう。

脳神経内科を探す

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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