もくじ
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「うちの子、起立性調節障害かも…?」
「病院に行くなら、何科?」
子どもに多い起立性調節障害について、お医者さんに聞きました。
症状のセルフチェックリストや、病院での治療法も紹介します。
2017年 筑波大学医学群医学類卒業
2017年 亀田総合病院臨床研修
2019年 昭和大学附属烏山病院精神科
2020年 ベスリクリニック
東京・神田にあるベスリクリニックにて、主に働く世代を対象としたメンタルヘルス診療を行っております。
効果・副作用を総合的に考慮しながら、復職や仕事のパフォーマンス向上につながる様々な治療方法を提供しています。
記事をお読みになる方の困りごとが解決に向かうよう、分かりやすく具体的な情報提供を心がけてまいります。
起立性調節障害は、10〜16歳の子どもに多いです。特に女の子に多いとされています。
起立性調節障害は、「立ちくらみがある」「朝起きられない」「立っていると具合が悪くなり長時間立てない」「頭痛や腹痛があり、立つと気を失う」など多くの症状が見られます。午前中は不調が続くものの午後には改善したり、夜に活動的になって目が冴えて寝つけないという傾向もあります。
通常であれば、立つときに下半身の血管が収縮することで、全身への血流が保たれます。この調節機能がうまく働かないと、立ちくらみなどの諸症状が発生します。
背景として、ストレスによる過度の緊張や精神的負荷があったり、日常的に活動性が低いことや水分摂取不足も指摘されています。
朝起きられない、午前中ダラダラ過ごすということが続くと、親は「怠けている」と感じることもあるでしょう。しかし、起立性調節障害は、自律神経が正常に働いていないことで起きる身体疾患です。気の持ちようや気合いでなくなるものではありません。
怠けていると怒ったり無理に行動させると、失神によってけがをしたり、心に負担がかかるために症状が重くなってしまうこともあります。
親が病気を理解し、サポートをすることが重要です。
心の問題が明らかの場合は、子どもも治療している精神科や心療内科を受診しましょう。
遅刻や欠席が多い、授業に集中できないといった場合は医師に相談しましょう。
第一に、本人および保護者の方が病気について理解することが重要です。
症状が重度になると内服薬も必要になりますが、主には生活改善・生活の中でできる対応の指導を行います。できれば、起立性調節障害を専門にみている先生に相談するのがよいでしょう。
起立性調節障害には、4つのタイプがあります。
起き上がった直後に強い血圧低下がおき、頻脈を伴うこともある低血圧です。立ちくらみと全身の倦怠感を感じることが多いです。
起き上がった時の血圧低下はありませんが、頻脈とふらつき、倦怠感、頭痛などの症状はあります。
起き上がったときや立っている最中に急に血圧が低下し、意識低下や意識消失が起きます。
起き上がった直後の血圧の反応は正常ですが、立っている状態を続けると血圧がだんだんと低下します。
起立性調節障害の子どもは心理的ストレスの影響を受けやすいため、自分の症状の原因がわからずに不安になることや、未来の見通しが持てずに落ち込むことが症状を悪化させます。
まずは親が病気について理解し、子どもが不安に感じていることの把握することをおすすめします。
そのうえで、次の4ポイントを実践しましょう。
1日1.5~2L程度水分をとりましょう。
塩分の制限は必要なく、むしろ多くとりましょう。いつもの食事に3gほど食塩を余分にとると効果的です(1日量で10~12g)。
朝に気分が悪くなり、朝食が食べられないことも多いでしょう。無理強いせず、食べやすいもので少しでも水分や塩分をとりましょう。
寝た状態や座った状態から急に立ち上がらず、ゆっくり立ち上がるようにします。朝起きる時は頭を下げたまま動き始めてください。頭を上げて立ち上がると脳血流が低下して気分が悪くなり、一度気分が悪くなるとなかなか治りません。
また、立って静止する状態を3~4分以上つづけないようにしましょう。学校や保健医の先生に相談をして対応してもらうこともおすすめです。
体調がいいときは散歩など、軽い運動等を行い、自律神経の働きを整えましょう
子どもの気持ちに寄り添いましょう。起立性調節障害は身体の病気ですが、周囲からわかりづらく、「怠け」と誤解されて傷ついているケースが多くあります。親がまずつらい気持ちに寄り添い、一緒にできることを探してあげましょう。本人の頑張りを受け止めるように心がけてみてください。
「午後からでも学校へ行けた」「部活だけなら出られる」「遊びには出かけられる」といったことは、起立性調整障害の子どもには大きな一歩です。
起立性調節障害の子どもにとっては、一緒に歩む周りの人の存在が重要になります。
「うちの子、起立性調節障害かも…?」
「病院に行くなら、何科?」
子どもに多い起立性調節障害について、お医者さんに聞きました。
症状のセルフチェックリストや、病院での治療法も紹介します。
起立性調節障害は、10〜16歳の子どもに多いです。特に女の子に多いとされています。
起立性調節障害は、「立ちくらみがある」「朝起きられない」「立っていると具合が悪くなり長時間立てない」「頭痛や腹痛があり、立つと気を失う」など多くの症状が見られます。午前中は不調が続くものの午後には改善したり、夜に活動的になって目が冴えて寝つけないという傾向もあります。
通常であれば、立つときに下半身の血管が収縮することで、全身への血流が保たれます。この調節機能がうまく働かないと、立ちくらみなどの諸症状が発生します。
背景として、ストレスによる過度の緊張や精神的負荷があったり、日常的に活動性が低いことや水分摂取不足も指摘されています。
朝起きられない、午前中ダラダラ過ごすということが続くと、親は「怠けている」と感じることもあるでしょう。しかし、起立性調節障害は、自律神経が正常に働いていないことで起きる身体疾患です。気の持ちようや気合いでなくなるものではありません。
怠けていると怒ったり無理に行動させると、失神によってけがをしたり、心に負担がかかるために症状が重くなってしまうこともあります。
親が病気を理解し、サポートをすることが重要です。
心の問題が明らかの場合は、子どもも治療している精神科や心療内科を受診しましょう。
遅刻や欠席が多い、授業に集中できないといった場合は医師に相談しましょう。
第一に、本人および保護者の方が病気について理解することが重要です。
症状が重度になると内服薬も必要になりますが、主には生活改善・生活の中でできる対応の指導を行います。できれば、起立性調節障害を専門にみている先生に相談するのがよいでしょう。
起立性調節障害には、4つのタイプがあります。
起き上がった直後に強い血圧低下がおき、頻脈を伴うこともある低血圧です。立ちくらみと全身の倦怠感を感じることが多いです。
起き上がった時の血圧低下はありませんが、頻脈とふらつき、倦怠感、頭痛などの症状はあります。
起き上がったときや立っている最中に急に血圧が低下し、意識低下や意識消失が起きます。
起き上がった直後の血圧の反応は正常ですが、立っている状態を続けると血圧がだんだんと低下します。
起立性調節障害の子どもは心理的ストレスの影響を受けやすいため、自分の症状の原因がわからずに不安になることや、未来の見通しが持てずに落ち込むことが症状を悪化させます。
まずは親が病気について理解し、子どもが不安に感じていることの把握することをおすすめします。
そのうえで、次の4ポイントを実践しましょう。
1日1.5~2L程度水分をとりましょう。
塩分の制限は必要なく、むしろ多くとりましょう。いつもの食事に3gほど食塩を余分にとると効果的です(1日量で10~12g)。
朝に気分が悪くなり、朝食が食べられないことも多いでしょう。無理強いせず、食べやすいもので少しでも水分や塩分をとりましょう。
寝た状態や座った状態から急に立ち上がらず、ゆっくり立ち上がるようにします。朝起きる時は頭を下げたまま動き始めてください。頭を上げて立ち上がると脳血流が低下して気分が悪くなり、一度気分が悪くなるとなかなか治りません。
また、立って静止する状態を3~4分以上つづけないようにしましょう。学校や保健医の先生に相談をして対応してもらうこともおすすめです。
体調がいいときは散歩など、軽い運動等を行い、自律神経の働きを整えましょう
子どもの気持ちに寄り添いましょう。起立性調節障害は身体の病気ですが、周囲からわかりづらく、「怠け」と誤解されて傷ついているケースが多くあります。親がまずつらい気持ちに寄り添い、一緒にできることを探してあげましょう。本人の頑張りを受け止めるように心がけてみてください。
「午後からでも学校へ行けた」「部活だけなら出られる」「遊びには出かけられる」といったことは、起立性調整障害の子どもには大きな一歩です。
起立性調節障害の子どもにとっては、一緒に歩む周りの人の存在が重要になります。