ストレスが原因の「過活動膀胱」を治すには?病院に行く目安も

更新日:2021-05-25 | 公開日:2021-03-31
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ストレスが原因の「過活動膀胱」を治すには?病院に行く目安も

トイレが近いのは、ストレスのせい?

過活動膀胱の原因を、お医者さんが解説します。
医療機関に行く目安や対策法もあわせてチェックしましょう。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

過活動膀胱はストレスが原因って本当?

医師男性
ストレスによって、過活動膀胱が引き起こされるケースもあります

膀胱の周辺にはある“排尿筋”は、尿を溜めやすくするために普段はゆるんでいます。
しかし、ストレスによって排尿筋の収縮が促されると、膀胱の中にそれほど尿が溜まっていなくても、急に尿意を催してしまいます。

緊張するとトイレに行きたくなる人がいるのは、そのためだと考えられています。

加齢や妊娠がきっかけになることも

膀胱や子宮を支える骨盤底の筋肉が弱くなることによって、過活動膀胱を発症するケースもあります。
そのため、出産を経験した方や高齢者は、発症リスクが高いといえます。

病院に行くべき?

医師男性
  • 仕事や学校、会議中などに尿意を催してしまう
  • 尿意を我慢できないことがある
  • 1日に8回以上、トイレにいく
  • 尿意で夜中に何度も起きてしまう

といった症状がある方は、受診をおすすめします。

頻繁な尿意でお困りの場合は、一度医療機関で相談してください。
膀胱がんなど、命に関わる病気が隠れているケースも稀にあるため、早めに受診しましょう。

なお、上記のように重い症状でなければ、膀胱のトレーニング生活習慣の見直しによって改善できる場合もあります。

何科を受診すればいい?

医師男性
過活動膀胱の場合は、泌尿器科を受診してください。

泌尿器科を探す

過活動膀胱を改善するためにできること

過活動膀胱 原因 ストレス

その① 膀胱のトレーニング

医師男性
尿意をできるだけ我慢して、膀胱に尿をためて、膀胱の容量を大きくする訓練です。

低下した膀胱の働きを元に戻すことができるため、過活動膀胱の改善につながります。

まずは尿意を感じたときに、トイレに行くのを5分ほど我慢してください。
最初は短時間から始め、慣れてきたら15~60分など、我慢する時間を長くしていきましょう。
尿意を2~3時間我慢できるようになったら、トレーニングは終了です。

万が一尿が漏れてしまっても良いように、自宅にいるときに取り組みましょう。
また、どんな間隔で、どれくらいの量の尿をしているかを知るために、「排尿日誌」をつけると良いでしょう。

最初は尿意を我慢することが難しいことがありますが、継続することが大切です。

その② 利尿作用のある飲み物を控える

医師男性
カフェインカリウムを含む飲み物は、尿意をもよおしやすくなるため、しばらく控えましょう。

控えたほうが良い飲み物

<カフェインを含むもの>

  • 緑茶
  • コーヒー
  • 紅茶
  • 烏龍茶

<カリウムを含むもの>

  • トマトジュース
  • 赤ワイン

その③ 骨盤底体操 

医師男性
膀胱や子宮を支えている“骨盤底筋”を鍛えましょう
この筋肉が強くなると膀胱や尿道が引き締められ、尿もれや頻尿の症状が改善すると言われています。

骨盤底体操の方法(1セット10回)

  1. 仰向けに寝て、膝を立てた体勢になる
  2. 肛門と膣、尿道を締める
  3. 呼吸しながら、胃に吸い上げるように力を入れる
  4. そのまま10秒間キープ

上記の内容を、1日に5セット以上、何回かに分けて行いましょう。
慣れてきたら、さらに素早く肛門・膣・尿道を締めて、緩めてください。

なお、この体操はすぐに効果が出るものではないため、2~3ヵ月ほど継続する必要があります。
諦めずにこつこつと続けましょう。

病気が隠れているケースも…

医師男性

過活動膀胱を引き起こす病気には

  • 前立腺肥大症
  • 尿路感染症(膀胱炎など)
  • 膀胱がん
  • パーキンソン病
  • 脊髄の病気
  • 脳梗塞

などが挙げられます。

上記の場合、病気による膀胱の過剰反応や、脳と膀胱をつなぐ神経のトラブルなどが原因です。
体を動かす機能や命に関わる病気が隠れているケースもあるため、注意したいものです。

こんな症状がある方は要注意

  • 排尿痛
  • 尿混濁
  • 血尿
  • 下腹部・背部の痛み
  • ふるえ(振戦)
  • 動作緩慢
  • 転倒
  • 便秘
  • 発汗
  • 疲れやすい
  • 嗅覚の低下
  • 立ちくらみ
  • 気分が晴れない
  • 意欲の低下
  • 左右どちらか半身の手足や顔のしびれや麻痺
  • めまい
  • 嘔吐する
  • ろれつがまわらない
  • 言葉が出てこない
  • 他人の言うことがわからない
  • 物が見えにくい/二重に見える

病院で治療を受けるメリット

医師男性
症状に合わせた治療を受けられるという点がメリットです。
また、病医療機関では、頻尿を抑える薬の処方や、骨盤底に電気や磁気で刺激を与える“電気治療”などを行っています。

薬には、抗コリン薬やβ3受容体作動薬、漢方薬といったものがあります。
電気治療は、膀胱や尿道の機能を上げる治療法で、主に薬で改善しない患者さんに行われます。

放置せずに病院で相談しよう!

医師男性
ストレスではなく、隠れた病気が過活動膀胱を引き起こしているケースもあります。

放置すると、さらに悪化したり、命に関わるケースもあるため、一度医療機関に相談することをおすすめします。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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