若い人も!便漏れ(便失禁)はどう治す?病院は何科?ストレスが原因って本当?

更新日:2023-01-30 | 公開日:2021-02-03
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若い人も!便漏れ(便失禁)はどう治す?病院は何科?ストレスが原因って本当?

若い人もでも、便漏れ(便失禁)をおこすことがあります。
正しい対処法について、お医者さんが解説します。

「放置するとどうなる?」「病院は何科に行けばいい?」といった疑問にもお答えします。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

なぜ?まだ若いのに便が漏れる…

医師男性
若い人で便が漏れるという症状は、「急性胃腸炎」「過敏性腸症候群(IBS)」などの病気が原因となっている可能性があります。

①急性胃腸炎

医師男性
ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス感染で発症します。
一過性の急激な便漏・下痢・嘔吐・吐き気がある時は、ウイルス感染を疑いましょう。

体がウイルスを排出するために、嘔吐や下痢を起こしている状態です。
ウイルスを含む食べもの、感染者の便や吐瀉物からの感染が一般的です。

対処法は?

医師男性
下痢止めは、ウイルスの排出を止めてしまうので基本的に使用しません。
症状が強い、脱水症状がひどい場合は、病院を受診しましょう。

病院では、脱水を避けるために点滴や水分補給を中心に行います。

②過敏性腸症候群

医師男性
ストレスや緊張を感じると腸が過敏に反応し、強い腹痛を引き起こします。
自分では我慢できない便意をもよおすことがあります。

はっきりとした原因はわかってはいませんが、ストレス緊張などによって発症するといわれています。

対処法は?

医師男性
便漏れがある場合は、病院を受診して早期治療を行いましょう。
病院では、生活習慣の指導、漢方薬やビフィズス菌を処方されることが多いです。

生活習慣の改善方法

  • バランスの良い食事を3食摂る
  • 脂肪・糖分・刺激物・アルコールの過剰摂取を控える
  • 睡眠時間を7~8時間程度摂る
  • ウォーキングなど適度な運動を毎日行う
  • ストレスを溜めないようにする
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過敏性腸症候群をわかりやすく解説。症状チェックも。原因はストレス?なりやすい人は?
2023-01-30
過敏性腸症候群とは、どのような病気なのかを分かりやすくまとめました。 過敏性腸症候群の主な症状も紹介するので、当てはまるものがないかチェックしましょう。 過敏性腸症候群とは 過敏性腸症候群とは、腹痛・腹部の不快感・便秘・下痢などを何度も繰り返してしまう病気です。 特にストレスを感じたときに発症しやすい傾向があります。 以前はなかった病気で、近年では若い人を中心に発症を増やしています。 検査で異常が見つからない点も特徴です。 過敏性腸症候群の症状チェック お腹の痛み お腹の不快感 下痢 便秘 吐き気・嘔吐 過敏性腸症候群の原因 根本的な原因は未だ不明ですが、発症にストレスが関わっていると言われています。 どの年代でも発症しますが、20〜30代の若い世代を中心に患者さんが増えています。 特に、ストレスに敏感な人、仕事が忙しい人に発症しやすい傾向があります。 過敏性腸症候群になりやすい人 不規則な生活を送っている 疲労・ストレスがたまっている 睡眠時間が短い 不規則な生活や疲労・ストレスは自律神経を乱しやすいため、過敏性腸症候群を引き起こしやすくなります。 過敏性腸症候群は自分で治せる?病院行くべき? 過敏性腸症候群の場合、腸自体に問題はないため、すぐに治療が必要なわけではありません。 ただし、長期間症状が続くと、それ自体がストレスとなって自律神経がさらに乱れる原因となります。過敏性腸症候群を疑う症状が続く場合は、病院で相談しましょう。 過敏性腸症候群の治し方 一日三回バランスの良い食事を摂りましょう 十分な睡眠をとりましょう ストレスは溜めずに発散しましょう 定期的に運動をしましょう 市販薬を使ってもいい? 過敏性腸症候群に対する市販薬もあるため、症状が軽い場合は使用してもよいと考えられます。 ただし、市販薬を使用できるのは、医師による診断を以前に受けたことがある人に限ります。 また、市販薬を使用する場合は、自己流の治療で症状を悪化させる可能性もあると念頭に置いておきましょう。市販薬で症状が良くならない場合は、必ず病院を受診してください。 こんな症状は早く病院へ 排便のリズムが定まらない ストレスを感じると便意を催す 急に便意を催すことが頻繁にある 腹痛を伴う下痢、便秘を数日間で何度も発症している 上記に該当する人は、医療機関の受診をおすすめします。 病院は何科? 過敏性腸症候群が疑われる場合は、消化器内科を受診しましょう。 まずは、他の消化器疾患がないかを確認することが大切です。過敏性腸症候群が疑われる場合、一度は胃腸内科、消化器疾患を受診することが望ましいでしょう。 消化器内科を探す 胃腸内科を探す 病院での治療法は? 生活習慣を見直しても症状が良くならない場合、薬を使用して治療します。 過敏性腸症候群では、一般的には消化管の機能を調節する薬や、プロバイオティクス(※)などが処方されます。 ガス型の症状に対しては、ガスを吸着する薬としてガスコンという薬が使われます。その他、漢方薬の処方で症状が良くなる人もいます。 また、ストレスが原因の場合や、うつ症状がある場合には抗不安薬や抗うつ薬を使います。 プロバイオティクスと抗不安薬を組み合わせた治療をすることもあります。 (※)プロバイオティクス…人間や動物の体に対して、良い働きをする生きた微生物のこと

受診するのは何科?

便漏れ 若い

医師男性
便漏れの原因を特定するために、まずは消化器内科、肛門外科へ行きましょう。

市販の下痢止めは、一時的に症状を止めることができても、根本的な治療はできません。

消化器内科を探す

「便漏れ」で病院に行くのが恥ずかしい…

医師男性
便漏れは隠れた“病気のサイン”になっているケースがあります。
病院に行かずに症状が悪化すると、治るまでのもっと時間がかかってしまいます。

病気は早期治療が大切です。症状が悪化すると、治るまでのもっと時間がかかってしまいます。症状が悪化する前に、お近くのクリニックに相談しましょう。

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