もくじ
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汗をかくと痩せるって本当?
汗をかく人とかかない人の違いってなに?
夏は汗をかくから何もしなくても痩せるの?
サウナや半身浴で痩せるのは汗をかくから?
「汗をかく」ことと「痩せる」ことの関係性について、専門の医師に聞きました。痩せるやめにはどのように汗をかけばいいのか、汗をかきやすい人とかきにくい人の違いなども解説しています。
森 しほ先生
日本皮膚科学会、日本抗加齢医学会所属。専門分野は精神医療、皮膚科。
産業医 ・抗加齢医学会専門医 ・公認心理師の資格を持ち、著書「発達障害ママの子育てハック」の監修も行っている。
また、汗をかくと脂肪が燃焼されるというイメージもあるかもしれませんが、汗と脂肪燃焼には直接の関係はありません。
そのため「汗をかく」=「脂肪が燃焼する」ではないので、汗をかいたら痩せるというわけではないのです。
サウナに入った後に体重が落ちているのは、単純にサウナで汗をかくことで体の中の水分が大量に抜けているから。これはあくまでも水分の減少なので、水分補給をすれば元の体重に戻ります。
ですが、体温が上がることで血液の循環が良くなったり、代謝が上がることで痩せやすくなることは考えられます。
人の身体には、脂肪を燃焼させる効果のある「リパーゼ」という酵素があります。「リパーゼ」は、体温が1-2℃上がると活性化すると言われていますので、身体を少しあたためることは脂肪燃焼に効果的です。
ただし、あまりに高温になると逆に働きが弱くなってしまいますので、痩せたいからと長くサウナに入ることはあまり意味がないでしょう。
他にも、運動をすることで筋肉量が増え、基礎代謝が上がって脂肪を燃焼しやすい身体を作ることにつながるため、実際に「痩せる」ことにつながっているんです。
さらに体を動かして体温を上げ、代謝も良くなることでエネルギーが消費され、脂肪燃焼しやすくなります。
先述の通り、体温が上がり、代謝が良くなればその分脂肪燃焼につながります。また、代謝が良いということは筋肉量が多い可能性があります。筋肉量が多いほど痩せ体質につながることから、その面でも「痩せやすい」傾向にあることがあります。
ですが、汗のかきやすさには個人差があり、体型や代謝の差、汗腺の発達など、様々な要素によって決まります。
「単純に汗腺が発達しているだけ」「熱を溜めこみやすい体型で少し動くと汗をかく」などの可能性もありますので、汗の量だけで痩せやすいとは言えません。
ただし、汗っかきであるからといって必ずしも体型との関係があるわけではありません。汗をかく量や体型は、個人の遺伝的な要素や生活習慣、食事内容などによっても影響を受けます。
汗腺が発達していたり、体型、服装などにより熱を溜めこみやすい場合、特に何もしなくても汗が出てくることもありえます。
「汗っかき」な人は、主に
という3つの特徴のどれかに当てはまることが多いです。
基礎代謝は、身体が安静時に消費するエネルギー量のこと。
通常、人は寝ていたり、座っていたり、動かなくてもエネルギーを消費しています。そのため、基礎代謝が高い人は特別な運動をしていなくてもエネルギーをよく消費しているということ。
そのため、基礎代謝が高いほど痩せやすい体質ということです。
多くのエネルギーを消費すると体温が上がります。
その体温を下げるために体は汗をかくため、「基礎代謝が高い=汗をかきやすい」ことにつながります。
体温が上がると、それを下げるため体を外に熱を逃がそうとします。
一般的に体内の熱はすぐに皮膚に伝わり外へ逃げるのですが、皮膚の下に分厚い皮下脂肪があると体が熱を発散できず、こもってしまいやすくなります。
そのため脂肪が多いと体温が上がりやすくなり、体温を下げるために「汗をかく」ことが多くなるのです。
筋肉は体の熱産生の約40%を担っています。つまり、体内の熱の半数近くは筋肉を動かすことで発生するということ。そのため、筋肉量が増えるほど体温が上がりやすくなります。
そのため、筋肉量が多い人は体温が上がりやすく、それを下げるために汗をかきやすくなるのです。
代謝が良くて汗っかきな人もいますが、代謝が良い人が必ずしも汗っかきであるとは限りません。同じく汗っかきの人が必ずしも代謝がいいとは限らないため、「代謝がいい=汗っかき」とは言えません。
反対に「汗をかきにくい人」はその逆、
という3つの特徴があります。
汗をかきやすい人の中には皮下脂肪により体の外に熱を逃がしにくく、体温が上がりやすいために汗っかきな人もいます。
同じように皮下脂肪に関係なく、体温調節が上手くできない体質などの場合も汗をかきやすいですが、この場合でもやせ型であるとは限りません。
ただ先述の通り、筋肉量が多かったり、基礎代謝が高くてそれによりエネルギーをより多く消費するために汗をかきやすい人は、エネルギー消費量が多いため痩せ型であることが多いです。
体脂肪は断熱材のような役割を果たすため、熱が体の外に放出できず体内にこもります。そのため体温が上がりやすく、汗をかくことが多くなります。
厚着していると汗をかきやすくなるのと同じです。
皮下脂肪が多い人は同じ体重の筋肉質な人と比較すると、基礎代謝が低い傾向があります。基礎代謝が低いため、軽い運動で大量の汗をかいたとしても、消費カロリーが多いわけではありません。
そのため、少し歩いただけで汗が噴き出す、駅の階段を上っただけで汗をダラダラかく、というぐらい汗をたくさんかいていたとしても、それはたくさんのエネルギーを消費しているから汗をかいているわけではありません。
動いたことで熱が体内にこもっているため、大量に汗をかいていることが多いのです。
汗をかくと、
というような、ダイエットや美容、健康に嬉しい効果が期待できます。
「汗をかく=痩せる」ではありませんが、「汗をかくくらいの運動をする」ことで筋肉量をつけ、エネルギー消費をするとダイエットにつながります。
さらに、汗をかくことで毛穴の詰まりが解消されるというメリットも。ホットヨガやサウナなどで肌がきれいになるといわれるのはそのためです。
ほかにも汗をかくことで体内の余分な塩分や老廃物が排出され、体内を綺麗に保ちバランスを整える効果もあります。
無理に汗をかこうとする必要はありませんが、しっかり水分補給をしながら適度な運動をすることで汗をかくことは、心臓や血管の健康も促します。
健康的に汗をかくには、
の3つを意識するのがおすすめです。
心拍数を上げ、体温を上昇させることがポイントです。運動の強度や時間は個人の体力や目標に合わせて調整しましょう。最大心拍数の40~60%を目安にするといいでしょう。
さらに筋トレを合わせて行うものおすすめ。筋肉量が増えると代謝が良くなり痩せやすくなります。
ただし、長時間・高温のサウナには注意が必要です。無理をすると心血管系の発作を招いたり、逆に健康が害される可能性があります。
しっかりと水分補給をして、意識して休憩を挟み、心地よい程度を心掛けましょう。半身浴のほうがより安全に行うことができます。
少し体を動かすのが好きな人は、ホットヨガもおすすめです。体温の上昇と筋力トレーニングの両方を同時に行うことができます。
特に赤身肉などは、脂肪燃焼効果が高いカルニチンが多く含まれているので積極的に摂りましょう。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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