歯医者の歯石取りの費用｜保険適用？”歯石取りだけ”の値段は？麻酔の有無、適切な頻度も

「歯石取の費用の相場はどれくらい？」
「保険は適用される？」

歯石取りの費用について、歯医者さんに聞いてみました。
歯石取りは、保険適用に「なるケース」と「ならないケース」があります。
また、歯石取りは1回で終わるのか、治療の痛みなどについても解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

歯石取りの費用は？保険は適応される？

基本的には、保険が適用されます（3割負担）。
初診だと3,000～4,000円程度が相場になります。

※上記の費用は、歯石取りだけではなく、虫歯の検査や歯周病の検査、レントゲンの検査なども合わせた費用です。

「歯石取りだけ」は保険の適用外

歯石取りは、歯医者さんで診察を受けて「歯周病」などの病気と診断されると保険適用になります。
したがって、「歯石取りだけ」行う場合は、保険適用外になります。

歯石取りは痛い？1回で終わる？

基本的には、痛みはありません。
回数は、1回で終わることもありますが、1回以上かかることがほとんどです。

歯石取りの回数は「歯石がついている部分」によって異なり、以下が目安となります。

• 歯茎の外側（目に見える部分）→1回で終わることもある
• 歯茎の内側（目に見えない部分）→1回以上かかる（1～6回程度）

こんな場合は、痛みを感じることも

• 歯石が歯に強くこびりついている
• 歯茎に炎症がある

などの場合は、歯石を取る際に一時的に痛みを感じることがあります。

歯石がたくさん溜まって硬くなればなるほど、取り除く際に痛みを感じるため、定期的に歯石を取り除くことが望ましいでしょう。

麻酔はかけてもらえる？

痛みを強く感じる場合には、局所的に麻酔をかけることがあります。
しかし、一般的には麻酔はかけません。

歯石はどうやって取るの？

「スケーラー」というフックのような形の器具で、丁寧に取り除きます。
また、微細振動を利用した「超音波スケーラー」を併用することもあります。

歯石取りの頻度はどれくらい？

頻度は3～6ヶ月に1回を目安に、定期的に通うことがすすめられます。

ただし、歯石のつきやすさは個人差もあるため、通院の頻度はかかりつけの歯医者で相談するとよいでしょう。

歯医者を探す

歯石を放置すると…

放置して歯石が溜まると、細菌が増えやすくなり、「歯周病」や「虫歯」の症状が進行してしまいます。

特に、「歯周病」は、自覚症状が少ないため気がつきにくいですが、悪化すれば抜歯や手術が必要になるケースもあります。

歯石の放置は「口臭」の原因にも！

歯石があると細菌が増えやすくなるため、口の中の環境が悪くなり、「口臭」がひどくなることがあります。

歯石による口臭は、うがいやタブレットでは一時的にしか取り除けません。
根本的に解決するためには、歯医者で歯石をきれいに取り除く必要があります。

自分で歯石を取るのは危険！

市販のスケーラーを使用して自分で歯石を取ることは、非常に危険です。
歯茎を傷つけるリスクが高く、出血を起こしたり、傷つけた部分から炎症を起こす可能性があります。

また、歯石は目に見えない部分にまで付着していることが多いため、すべて綺麗に取り除くことは困難です。
歯石を綺麗に取り除くことができないと、歯が凸凹としてしまい、再び歯石がつきやすい状態になることもあります。

歯石は気になるときは、自分で無理に取ろうとせずに歯医者で正しい処置を受けましょう。