なぜ?「体のあちこちがつる」原因。甲状腺の病気?病院は何科?

更新日:2023-01-27 | 公開日:2022-05-24
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なぜ?「体のあちこちがつる」原因。甲状腺の病気?病院は何科?

「体のあちこちがつる…」
「これって何かの病気?」

体のあちこちがつる原因を、お医者さんに聞いてみました。

脱水症状・甲状腺の病気など「要注意なケース」も解説します。
心当たりのある症状がないかチェックしてみましょう。

監修者
荒牧 竜太郎 先生

荒牧内科
院長

荒牧 竜太郎先生

経歴

福岡大学病院
西田厚徳病院
平成10年 埼玉医科大学 卒業
平成10年 福岡大学病院 臨床研修
平成12年 福岡大学病院 呼吸器科入局
平成24年 荒牧内科開業

体のあちこちがつる…これって大丈夫?

医師男性
体がつるのは、健康な人にも起こる生理的な現象です。
基本的に運動に伴う一時的な症状であれば、過剰に心配しなくてよいでしょう。

特に激しい運動の最中・運動後に体がつるのは、よくある症状といえます。

体がつって痛むときは、患部の筋肉を伸ばすと痛みが和らぎやすいです。
ふくらはぎがつっている場合は、手を使って足やつま先を上の方に引っ張ってみましょう。

ただし「腕・腹筋・背中・胸が急につる」人は要注意!

医師男性

運動をしていないのに、腕や体幹の筋肉がつる場合、

  • 脱水症状
  • 甲状腺の病気

などが原因となっている可能性もあります。

特に脱水症状は悪化すると命に関わることもあるため、早急な対応が必要です。
水分不足に心当たりがある人は、経口補水液・スポーツドリンクなどを飲むようにしましょう。

「お酒の飲み過ぎ」が要因になることも!

 

アルコールには利尿作用があり、アルコールの分解にも水分が必要になるため、お酒をたくさん飲むと脱水を招きます。

体があちこちつる人は、お酒を飲み過ぎによる脱水症状に注意しましょう。

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「疲労感・むくみ」がある人は、甲状腺の病気の疑いアリ

医師男性

体があちこちつる症状には、甲状腺機能低下症(橋本病)も疑われます。

「甲状腺ホルモン」が不足していると、筋繊維に変化が起こり、首・腕・腰まわり・ふくらはぎがつりやすくなります。

甲状腺機能低下症は、免疫機能の異常によって起こる病気です。
発症の明確な原因はわかっていませんが、30~40代の女性に発症しやすいといわれています。

ある程度進行しないと症状を自覚しにくい点が特徴です。
進行に従って疲労感などを伴い、日常生活に支障をきたす人もいます。

甲状腺機能低下症で起こりやすい症状 

  • 疲労感・無気力
  • むくみ
  • 皮膚の乾燥・皮膚が鱗状に厚くなる
  • 声が枯れる
  • 目や顔が腫れぼったくなる
  • 髪の毛が薄く・粗くなる
  • 便秘
  • あまり汗をかかなくなる
  • 手のひらが黄色くなる
  • 眉毛の両端が薄くなる

甲状腺の病気かも…どうすれば良い?

医師男性

甲状腺の病気が疑われるときは、内科で相談しましょう。

悪化すると、重い合併症を発症して命に関わることもあるため、放置は危険です。

医療機関では、まず血液検査等で診断を行います。
甲状腺機能低下症と診断した場合は、「ホルモンを補充する治療」「ヨード制限」などの方法で症状の緩和を図ります。

内科を探す

症状を繰り返すときは、まず「内科」で相談を!

医師男性

「体のあちこちがつる」という症状を繰り返している場合、甲状腺の病気なども疑われます。

隠れた病気の悪化を防ぐためにも、一度「内科」で診てもらいましょう

甲状腺の病気の治療は「内分泌内科」が専門となりますが、標榜している医療機関はそこまで多くありません。
まずはお近くの内科のクリニック・医院で診てもらうと良いでしょう。

内科で受診すると、問診・血液検査などを通して原因を調べてもらえます。

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