頭がぼーっとする…ふわふわする…。
その症状は「浮動性めまい」かもしれません。
ふわふわ感の原因と対処法を、お医者さんに聞きました。
病院に行く目安も解説します。
監修者
経歴
平成14年福井医科大学(現福井大学医学部)卒業
岐阜大学高齢科神経内科入局後松波総合病院にて内科研修、
岐阜大学高次救命救急センター出向。
美濃市立美濃病院内科。
東京さくら病院及び同認知症疾患センター勤務の後
令和元年7月かつしかキュアクリニック開業。
頭がぼーっとしてふわふわ…これ大丈夫?
なんだか頭がぼーっとしてふわふわした感じがすることがあります。病院に行った方がいいでしょうか…?
「症状が一時的に出現した場合」や、「それ以外の症状がない場合」は、一旦様子をみるという選択肢もあります。
ただし…
- 頭痛
- 意識障害
- 視覚障害等
- めまいや嘔吐を繰り返す
といった場合には、病院の受診をおすすめします。
浮動性めまいの対処法
めまいが起きた場合は、慌てずに、まず深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。
できるだけ光を遮断できる涼しい場所で、自分が最も楽な体勢で安静にしてください。
「浮動性めまい」の原因
浮動性のめまいは
- 自律神経失調症
- 緊張型頭痛
- 椎骨脳底動脈循環不全
の症状として現れていることが多いです。
原因①自律神経失調症
自律神経のバランスが崩れることで身体に様々な不調が出現する状態です。
脳や耳に何も異常がないにもかかわらず、フワフワするようなめまい(浮動性めまい)が起こるケースが多いです。
過度のストレス等により、自律神経のバランスが崩れると、筋肉の緊張を招き、血管が細くなって血液の流れを妨げます。
すると、血中の栄養分や酸素が身体の隅々まで届けられない状態になります。
その結果、耳の働きが低下することで、めまい症状が出現すると考えられています。
発症しやすい人の特徴
- ストレスを抱えやすい
- 疲労が溜まっている
- もともと自律神経が過敏
- 更年期等、女性ホルモンが乱れている
- 真面目で責任感が強い
- 環境の変化があった
主な症状
- 頭痛、頭重感
- 耳鳴り
- 喉がつまる感じ
- 動悸、息苦しい
- 胸痛
- 慢性疲労
- 肩こり
- 手足のしびれ
- 冷え
- 多汗
- 頻尿
- 下痢、便秘
- 不眠
- ほてり感
- イライラする
- 憂鬱
- 不安感、ネガティブ思考になる
何科を受診する?
出現している症状に合わせて診療科を選ぶことをおすすめします。
例)
めまいが気になる場合→耳鼻いんこう科
耳鼻いんこう科を探す
動悸や息切れ等が気になる場合→循環器内科
循環器内科を探す
精神的不調が気になる場合→心療内科等
心療内科を探す
※上記の診療科目を受診した場合でも、診察が可能かどうかは、各医療機関の設備やご自身の症状によって異なります。
原因②緊張型頭痛
ストレス等が原因で、筋肉が凝り固まり、頭を締め付けることで起こる頭痛です。
筋肉が緊張状態になり血管を圧迫することで、血液の流れが滞ってしまいます。
その結果、脳に必要な血液が届けられない状態になり、めまいが生じると考えられています。
発症しやすい人の特徴
- 10~50歳代の女性に多い
- ストレス過多
- 運動不足
- 日々の悪い姿勢
- 高すぎる枕を使用している
主な症状
- 頭がぼーっとする
- 頭痛、頭重感
- 目の奥の痛み
- 倦怠感
- 首筋の痛み
- 肩こり
- 顎関節症
何科を受診する?
脳神経内科の受診をおすすめします。
脳神経内科を探す
原因③椎骨脳底動脈循環不全
首の後ろを通る椎骨動脈が狭くなり、脳に必要量の血液を送ることができず、めまい等の症状を引き起こす状態です。
首を回す、体位を変える等により、めまいが生じやすくなると考えられています。
発症しやすい人の特徴
- 50歳以降に多い
- 頸椎が変形している
- もともと椎骨動脈が細い
- 日頃から姿勢が悪い
- 脂質異常症
- 動脈硬化
- 椎骨動脈解離
- 高血圧
主な症状
- 意識が遠のく等の意識障害
- 吐き気、嘔吐
- 視界がぼやける等の視覚障害
- 手や腕のしびれ、麻痺
- 立ちくらみ
- 脱力感
何科を受診する?
脳神経外科の受診をおすすめします。
脳神経外科を探す
何が原因かわからないときは
ご自身で判断ができない場合、まずは、内科または耳鼻いんこう科を受診し、必要な場合は適切な診療科を紹介してもらうとよいでしょう。
内科を探す
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2020-05-11
「頭痛が治らない…」
「頭痛は何科に行けばいいの?」
頭痛のタイプ別に何科を受診すればいいのか、医師が詳しく解説します。
頭痛で病院に行くなら、まずは何科?
頭痛そのものに悩んでいて、自分では原因が判断できない場合は、まずは頭痛に特化した病院を受診しましょう。
ここからは、よくある頭痛の種類別に、何科の病院を受診すべきかを解説していきます。
\注意!/
激しい激痛が続く
吐き気や意識障害がある
といった症状もある場合には、脳血管障害などによる頭痛も疑われます。脳神経外科などを受診するとよいでしょう。
脳神経外科を探す
「緊張型頭痛(ストレス性頭痛)」は何科?
緊張型頭痛の場合は、「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのがよいでしょう。
かかりつけの医師がいる場合は、相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。
緊張型頭痛頭痛とは
毎日~週に2・3回の頻度で出現し、“慢性頭痛”と呼ばれる分類に入ります。
肩こりや目の疲れ、ストレス等が原因となり、筋肉が硬直していると起こりやすい頭痛です。
▼緊張型頭痛の特徴
重く締め付けられるような痛み
ぎゅーっと圧迫されるような痛み
軽度あるいは中等度の痛み
▼緊張型頭痛がおきやすい場所
後頭部の両側
目の奥 など
▼緊張型頭痛の症状
肩こりや首こり
光や音どちらかに敏感になる
発症しやすい人の特徴
デスクワークが中心の方
パソコンやスマートフォンを長時間見続けている方
ストレスに弱い方
メガネが合っていない方
内科を探す
脳神経内科を探す
「片頭痛」は何科?
「脳神経内科」「脳神経外科」「内科」「ペインクリニック内科」などを受診すると的確な検査を受けることができます。
自分では片頭痛だと思っていても、その判断が間違っていたり、重要な病気が隠れていることもあるため、緊張型頭痛と同様に、頭痛専門医が望ましいです。
片頭痛とは
月に1〜2回から数ヶ月に1回の頻度で起こり、1日に1時間、長いときは3日間続くこともある頭痛です。
女性に圧倒的に多い頭痛の一つです。片頭痛は頭部の血管が何らかの要因により拡張することで、血液の流入量が増えること、あるいは血管周辺の炎症によるものと考えられています。気圧の変化や天気によって頭痛が起こるという方もいます。
食べ物・運動・光や音などの刺激・月経前後・睡眠・ストレスなど様々な要因が考えられます。これは月経やホルモンバランスの乱れも関係してくると考えられます。
▼片頭痛の特徴
ズキンズキンと脈打つような痛み
頭の片側が脈打つように痛み
生活に支障が出るほどの痛み
▼片頭痛がおきやすい場所
片側、あるいは両側
▼片頭痛の症状
吐き気
光に過敏になる
発症しやすい人の特徴
女性に多い
身体や環境の変化に敏感な方
ストレスや気候の変化を受けやすい方
内科を探す
脳神経内科を探す
「群発頭痛」は何科?
「群発頭痛」は、「脳神経内科」「脳神経外科」を受診すると検査を受けることができます。また、「内科」「ペインクリニック内科」を受診するのもよいでしょう。
他の頭痛と同様に、まずはかかりつけ医に相談すると頭痛専門の先生や医療機関を紹介してくれます。
群発頭痛とは
頭痛の中でも最も痛いといわれている頭痛の一つです。
目の奥の方をえぐられるような激しい痛みが、毎年決まった時期、決まった期間に集中して起こります。男性に多いです。
頭部の血管が拡張することで起こると言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。体内時計の不調が関わっているという説もあります。発作が起こる期間に少量のアルコールを摂取するだけで頭痛が起きてしまうので注意が必要です。
▼群発頭痛の特徴
目の奥の方をえぐられるような激しい痛み
一度発作が起こると1〜2ヶ月にわたって、同じ時間帯に毎日のように起こる
▼群発頭痛がおきやすい場所
片方の目の奥
▼群発頭痛の症状
流涙
発汗
目の充血
鼻詰まり
まぶたが下がる
発症しやすい人の特徴
男性に多い
内科を探す
脳神経内科を探す
「自律神経失調症」は何科?
「自律神経失調症」は、かかりつけ医や「内科」を受診しましょう。
そこで原因がわからない場合や、検査で異常が見られない場合は、「心療内科」や「ペインクリニック内科」を受診するとよいでしょう。
自律神経失調症とは
ストレスなどにより、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こる症状の総称です。
身体的な症状と精神的な症状のどちらも現れることがあります。精神的・肉体的ストレス、環境の変化が原因と言えるでしょう。
▼自律神経失調症による頭痛の特徴
ズキンズキンと脈打つような痛み
頭が重いような感覚
▼自律神経失調症による頭痛がおきやすい場所
こめかみのあたり
後頭部 など
▼自律神経失調症の症状
倦怠感
低体温
慢性的な微熱
不眠
うつ
胸痛
動悸
窒息感
息切れ
発汗
不安
頻尿
肩こり
めまい
吐き気
手足の痺れ
皮膚の痒み など
発症しやすい人の特徴
虚弱体質の方
低血圧の方
片頭痛持ちの方
ストレスに敏感
几帳面・完璧主義の方
くよくよしがちな神経過敏の方
内科を探す
「事故や転倒後の頭痛」は何科?
事故や転倒後の頭痛は、「整形外科」や「脳神経外科」、「ペインクリニック内科」で痛みの原因を調べるのが的確です。
事故や転倒後の頭痛とは
交通事故や転倒による頭の外傷によって、頭痛が引き起こされることもあります。脳のダメージによっては命に関わる場合もあります。
※このような、事故や転倒による怪我などが原因となる頭痛を二次性頭痛と言います。
▼事故や転倒後の頭痛の特徴
ズキンズキンと脈打つような痛み
▼事故や転倒後の頭痛がおきやすい場所
外傷を受けた部位
頭頂部
側頭部
前頭部の片側、あるいは両方
▼事故や転倒後の頭痛の症状
ぼんやりする
物忘れ
尿失禁
吐き気
意識混濁
手足の痺れ
鼻血や耳から出血
記憶喪失 など
発症しやすい人の特徴
交通事故にあった方
ラグビーやサッカーなど、怪我の多いスポーツをする方
慢性硬膜下血腫(※)の場合は高齢者に多い
※慢性硬膜下血腫…軽い頭部への外傷などにより、ゆっくり1〜2ヶ月ほどかけて、頭蓋骨の下にある脳を包む膜と、脳の表面との間に血液が溜まる状態。認知症と間違われやすい。
整形外科を探す
脳神経外科を探す
頭痛で…病院行くべき?受診の目安は?
頭痛が慢性的に起こるという方は、早期に受診をおすすめします。
なぜなら、受診することで頭痛の原因や頭痛の種類などがわかり、対処ができるようになるからです。
自己流で市販薬に頼っていても、原因を排除しない限りは頭痛なくなりません。
間違った対処法を続けていると、かえって症状を悪化させてしまったり、治りにくくなってしまう可能性があります。
我慢せずに病院を受診することをお勧めします。
「たかが頭痛」放置するリスク
よくある症状だから…と言って頭痛を放置するのはやめましょう。
放置していると、次のリスクが生じる可能性があります。
痛みが増して、日常生活が難しくなる
命に関わるような深刻な病気を見逃す
症状や病気が悪化する
頭痛薬を必要以上に服用し続ける事で起こる薬物乱用頭痛につながる
診察時の「症状の伝え方」
事前に症状チェックシートや頭痛ダイアリーを書き込んでおき、受診の際に渡しておくとよいでしょう。
具体的には以下の内容を伝えましょう。
初めて頭痛が起きたのはいつ頃か
頭のどの辺りが痛いか
痛みはどのくらいの時間続くか
痛みの頻度(1日/週に何回等)
どのような痛みか(ズキンズキンと脈打つ/締め付けられるような痛み等)
痛みの程度、度合い
頭痛の他の症状(吐き気/嘔吐/前兆など)
どういう状況で、痛みが起きたか
生活へどのくらい影響が出たか
市販の頭痛薬は効果を感じられるか
頭痛に特化した病院の問診票では、おおよそこれらの質問が書かれています。
慢性頭痛の方は、頭痛が起きたときに、「続いている期間」に記録をしておくと受診の際にスムーズに伝えることができるでしょう。
救急診療に行くべき目安
救急の判断基準としては「今までに経験したことのない痛み」です。
慢性頭痛を持っている方でも、そうでない方でも、今までに経験したことのないほどの激しい痛みがある場合は、救急診療を受診しましょう。
頭痛に伴う症状がいつもと違っていたり、痛む位置や痛み方が違っていたりすると、それは別の原因による痛みだと考えられます。
命にかかわる頭痛も
頭痛が命に関わる病気に繋がっている可能性もあります。
<くも膜下出血>
脳にある血管が何らかの理由で突然破裂し、脳を覆うくも膜に血がたまることです。ガーンと頭が割れるような激痛が起きます。発作が起きる数日から数週間前に軽度の頭痛が前兆として起こることがあります。吐き気や嘔吐、意識低下などが併発します。
<脳腫瘍>
脳にできた腫瘍が大きくなるにつれて、頭痛の程度も増してくるのが特徴です。腫瘍の部位によっては手足の痺れや言語障害・視覚障害などの症状が併発します。脳に水がたまる場合もあります。
<脳出血>
高血圧により脳血管から出血し、急に頭痛が起こります。短時間で痛みはピークに達しますが、頭痛そのものは軽度のことが多いようです。吐き気、めまい、手足の痺れ、言葉のもつれなどを併発します。
<脳炎(髄膜炎)>
ウイルスや細菌に感染した際に、髄膜にまで感染が広がり、高熱と共にズキンズキンと激しい頭痛が引き起こされます。首の後ろが硬くなるのが特徴的です。麻痺や意識障害が併発します。
▼参考
痛み・鎮痛の基本としくみ 第2版:伊藤和憲著(株式会社秀和システム)
精神疾患の理解と精神科作業療法第3版:堀田英樹編著(中央法規出版株式会社)
一般社団法人 日本頭痛学会
頭痛online
厚生労働省 e-ヘルスネット
自律神経失調症を乗り切ろう!
困った頭痛・危ない頭痛 - 総合南東北病院
病院に行く目安
頭がぼーっとしてふわふわする症状に伴い、意識が朦朧とする、吐き気や嘔吐を繰り返す、めまいが長く続く、激しい頭痛があるといった場合は、病院で相談しましょう。
<特に注意する症状>
- 意識消失
- ろれつがまわらない
- からだにしびれや麻痺が起きている
- 物が二重に見える場合
- 体、顔の半分に感覚異常が起きている
浮動性めまいは早期受診がオススメ
早期に病院を受診することで、浮動性のめまいが起きる原因が判明すれば、医師による最適な治療を受けられます。すると、不快な症状の解消や早期改善が期待できます。
めまいの裏に重篤な疾患が隠れている場合、自己判断で放置すると、その疾患を見逃してしまう可能性もあります。
命をかかわるリスクを避けるためにも、早めの受診をオススメします。
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2020-05-21
初めて心療内科に行くけど…実際には何を話すの?
心療内科で初診を受ける際の流れについて、お医者さんに聞きました。
当日準備していくことをはじめ、初診でかかる料金、診断書はもらえるのかどうかも解説します。
心療内科の初診の流れ
初めてで緊張する方もいらっしゃるかと思いますが、基本は一般の内科などと変わりません。
問診→診察という通常の病院受診と同じ流れで行われます。
<治療開始までの流れ(一例)>
電話やウェブで予約
来院、問診表を書く
診察を受ける
必要であれば検査
治療の開始
心療内科の予約のしかた
電話予約が一般的かと思われますが、最近ではウェブ予約ができるところも増えてきています。
時間がなくて電話ができない、電話が苦手という方でも予約することができます。初診は日時が決まっているところが多いため、調べてから行くのがよいでしょう。
心療内科を探す
受診前に準備しておいたほうがいいことはある?
次のことが伝えられるように準備しておくと良いでしょう。
今、何に困っているのか
受診に至った経緯
いつから困っているのか
どのようなときに、どのような症状がでるか
思い当たるストレス要因 等
初診で聞かれること
(症状や状態にもよりますが)ストレス要因に関連するような質問をされる可能性があります。
例えば、家族との関係や本人の職業・仕事内容、交友関係や休日の過ごし方、趣味などの話です。あくまで関連のある事柄に対してなので、あまり言いたくないことは言わなくても大丈夫です。
いずれにしても専門家がお話を聞くので、安心して相談してみてください。秘密は守られます。
初診で持っていくもの
心療内科の初診には、次のものを持参すると良いでしょう。
保険証
お薬手帳(あれば)
現状「困っていること」や「医師に相談したいこと」を受診の経緯をスムーズに話せるようにメモを持っていくのもよいでしょう。
初診の費用目安
自己負担3割の方で、初診時は約2,500円~3,000円、2回目以降は1,500円程度です。
薬を処方された場合、診察とは別に薬代が5000円前後かかります。
検査を行った場合には別途1,000~3,000円かかりますが、検査の種類にもよります。
こんなときは、悩まず心療内科に相談してください
「ストレスで胃が痛い」「悩み事があり夜眠れず、不眠気味だ」「ストレスが多く髪が抜ける」「イライラが収まらない」などの症状がある場合は、早めに専門医に相談してみましょう。
心配事や悩み事、ストレスがあり、気持ちや情緒が不安定で「いつもと違う」と感じられているのであれば、受診することをお勧めします。
辛い、苦しい、不安な状態を長く我慢してしまうと、症状がより重いものになる可能性もあります。
早期受診のメリット
早期に治療を始めることで、治療期間が短く済む、正常な状態に戻るのも早くなる、通院の回数や医療費も安く済むというメリットがあります。
ストレスが要因の病気は特に、放置し続けることで症状が悪化してしまうケースが多く、うつ病もそのうちの一つです。
何よりも、軽い症状のうちに治療を受けた方が心身の負担もあまりかからずに済みます。
心療内科を探す
はじめての心療内科「よくある質問」
「診断書はもらえるの?」「心療内科に行ってはいけないと言われるのはなぜ?」
心療内科に関するよくある質問にお答えします。
質問1.診断書が欲しいのですが…
休職等の申請に診断書が必要な場合、すぐにもらえるものなのでしょうか?
診断書は本来診断がついて初めて発行されるものです。しかし診断書は医師に申し出れば、比較的速やかに発行されるところも多いです。
休職や職場に提出が必要な書類として、すぐに必要な場面が多いためです。病院によっては別に窓口が設けられている場合もあるため、受診の際に確認すると良いでしょう。
質問2.よく「心療内科に行ってはいけない」と言われるけど…
「行ってはいけない」「行ったら最後」と言われているのは、なぜなのでしょうか?
「行ったら最後」ということはありません。
そう言われるのは、精神科や心療内科のお薬を服用すると、患者さん自身の判断で勝手にやめることができず、飲み続けなければならないことが要因となっている可能性があります。
もしくは、薬の副作用が強くて日常生活により支障が出るなどという想像での発言かもしれません。
また、精神科・心療内科に行って診断を受けた時に、自分が精神病患者なのだと認めてしまうのが怖いと思ったり、周りの目を不安に感じる方もいらっしゃいます。
精神科や心療内科は、重い精神疾患を持つ人が行く場所というネガティブなイメージが少なからずあるというのが背景にあるようです。
つらい時は我慢せずに病院に行った方が良いのでしょうか?
ネット上でも多くの情報が錯綜していますが、自分の体の声を聞き、本当に辛い、苦しいと感じていて、日常生活に支障が出ているのであれば、相談だけでもいいので受診してみてください。
実際に、精神的な症状や心身症が現れているにも関わらず、受診を躊躇している方が多くいらっしゃいます。
しかし、自己判断で市販の漢方薬などの薬を飲み続けていたとしても、根本的な治療にはなりません。その点、専門の医師に相談することで、症状の要因をふまえた治療を受けることができます。
一人で抱え込まずにまずは相談してみましょう。
心療内科を探す
参考URL
・心療内科で初診を受ける場合の流れを分かりやすく解説!/ひだまりこころクリニック栄院
https://hidamarikokoro.jp/sakae/blog/心療内科で初診を受ける場合の流れを分かりやす/
・精神科・心療内科の診察料金 | こころみ医学
https://cocoromi-cl.jp/knowledge/other/psychiatry/cost/
・診察にはどれくらいの費用がかかりますか? | 心療内科・精神科
https://namba-minato.com/faq/faq09/
・心療内科に行くべきかどうか迷う。受診すべき兆候とは?/神楽坂こころのクリニック
https://www.kagurazaka-mc.com/colum/psychosomatic-medicine/
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2021-06-18
「一日中めまいがする…」
「これって危険な病気…?」
一日中続くめまいについて、お医者さんに聞きました。
脳梗塞の可能性や、めまいの原因についても解説します。
めまいが一日中続く…大丈夫?
軽いめまい以外の症状がなく、一日安静して翌日には気にならなくなった場合は、一旦は様子を見てもいいでしょう。
睡眠不足や、一時的な低血圧によって、1日めまいが続くこともあります。
こんなめまいは早めに病院へ
めまい症状が重い(日常生活を送れないレベルのめまいが断続的に続いている)
長時間めまいを感じる
起き上がるのが辛い
めまいを何度も繰り返す
体調不良
がある場合は、早めに医療機関に行きましょう。
めまいを繰り返す場合、メニエール病(※後述)などの病気の可能性があります。
他にも脳出血、脳梗塞などによるめまいの可能性もあり、放置すると危険です。
また、目の異常、首の異常、血圧など様々な要因でめまいは発症しますので、少しでも不安な場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
病院は何科?
めまいが一日中続く場合は、「耳鼻いんこう科」を受診しましょう。
脳梗塞の疑いがある場合は、「脳神経外科」を受診しましょう。
耳鼻いんこう科を探す
脳神経外科を探す
めまいを引き起こす2つの原因
一日中続くめまいは、
メニエール病
前庭神経炎
が原因となっているケースが多いです。
それぞれ詳しく解説していきます。
原因① メニエール病
メニエール病により、耳の中の水分量のバランスが崩れることで、めまいを発症します。
メニエール病の原因は、長期的なストレスや疲労、睡眠不足などとされています。
主な症状
めまいが繰り返し起きる
耳鳴り
難聴
閉塞感
どんな人に多い?
メニエール病は、
生真面目な人で神経質な面がある
ストレスが多い人
疲れている人
などに多いと考えられています。
自分でできる対処法は?
断続的にでもめまいが続く場合は、医療機関の受診をおすすめします。
医療機関での治療をするまでは十分な休養を心がけ、ストレスを溜めないように発散を心がけ、めまいがないときは適度に体を動かすようにましょう。
こんな時は早めに病院へ
特に、次のような症状がある場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
難聴がある
めまいが2日以上続く
動くことが難しい
メニエール病は、反復性、慢性の病気です。治療をせずに放置したことにより、発症するたびに症状が悪化し、進行の早い人では5~10年で日常生活に支障をきたすほどの難聴になってしまう可能性もあります。
少しでも心配な症状がある場合には医療機関で検査を受けましょう。
病院は何科?
メニエール病の疑いがある場合は、「耳鼻いんこう科」を受診してください。
耳鼻いんこう科を探す
原因② 前庭神経炎
前庭神経炎により、脳と耳になる内耳をつないでいる前庭神経という部分に炎症が起きることで、めまいを発症します。
前庭神経炎の原因は、明らかになっていません。
しかし、発症前に風邪の症状がみられることが多いため、ウイルス感染が原因と疑われています。
主な症状
激しいめまい(ぐるぐると回る)
めまいが、3~4日間断続的に続く(症状がよくならない)
吐き気がする
どんな人に多い?
前庭神経炎は、風邪をひいた人に発症します。
発症する年齢層は、30〜70代と幅広いです。
自分でできる対処法は?
安静にすることが大切です。1週間程度はめまいを感じることが多く徐々におさまります。
しかし、めまいが長く続いてつらいときは医療機関での薬物治療が必要です。
こんな時は早めに病院へ
激しいめまいなので、2日以上続いてつらいときは医療機関を受診しましょう。
病院は何科?
前庭神経炎の疑いがある場合は、「耳鼻いんこう科」を受診しましょう。
耳鼻いんこう科を探す
キケン!こんな症状があったら脳梗塞かも
次のような症状がある場合は、脳梗塞の危険性があります。
体の片側のしびれ
しゃべりにくい
頭痛
嘔吐
吐き気
ふらついてうまく歩けない
ものが重複して見える
脳梗塞は、早期に適切な治療をしないと後遺症が残ることや、死に至る可能性があります。
少しでも心配な症状がある場合は、すぐに医療機関に行きましょう。
脳梗塞の原因は?
脳梗塞は、塩分過多の食事、脂分の多い食事、運動不足、肥満、喫煙、飲酒などによって、血管が固くなり、動きがにぶくなる「動脈硬化」が原因としてあげられます。
動脈硬化によって、脳の血管がつまったり、血栓ができることで脳梗塞を引き起こします。
こんな人は要注意!
特に動脈硬化を引き起こす、
糖尿病
高血圧症
脂質異常症
と診断されている人は注意が必要です。
また、動脈硬化が悪化しやすい50代以降の人は脳梗塞のリスクが高くなります。
▼参考
日本めまい平衡医学会 メニエール病