「何もしてないのに痩せた…これはなぜ?」
心配いらないケース、病気を疑うべきケースをお医者さんに聞きました。
体重減少を引き起こす病気には、糖尿病や悪性腫瘍などがあります。
当てはまる症状がないか、チェックしてみましょう。
監修者
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医
岡村 信良先生
経歴
平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
何もしてないのに痩せた…これはなぜ?
体重減少の原因には、ストレスや病気が考えられます。
ストレスによって消化能力が落ち、空腹を感じにくくなると、気づかないうちに食事量が減って痩せることがあります。
ストレスによる体重減少は、年齢に関係なく起こる症状です。
また、体重減少を引き起こす病気には“糖尿病”が挙げられます。
糖尿病の方は、インスリンの作用不足によって糖が体の外に排泄されるため、エネルギー不足の状態となって体重が減少しやすいです。
30代以上の体重減少は要注意!
30代以降の体重減少は、糖尿病によって起こっている可能性が高くなります。
特に肥満傾向の方や、乱れた食生活を送っている方は注意が必要です。
大丈夫?病院に行くべき?
半年で5%未満の体重減少であれば、一旦様子を見ても大丈夫です。
様子を見る場合は、規則正しい生活とバランスの良い食事を心がけてください。
食欲が湧かない方は、消化の良い食べ物や食べやすいものを少しずつ摂りましょう。
なお、半年で体重の5%(もしくは5kg)以上痩せた、という場合は要注意です。
体重減少に加え、
- 発熱が続いている
- 寝汗をたくさんかく
- 骨の痛みがある
- 息切れやせきがある
- 血を吐いた
- 強いのどの渇きを感じる
- 尿の量が増えた
- 頭痛、視覚の異常
- ものを噛むときのあごの痛み
といった症状を伴う方は病気が疑われるため、早めに受診してください。
体重減少の原因が病気である場合、放置すると命に関わるケースもあります。
何科で受診すればいい?
原因不明の体重減少がある場合、まずは内科を受診しましょう。
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考えられる3つの原因
何もしてないのに痩せてしまう場合、
- ストレス
- 糖尿病
- 悪性腫瘍
が原因となっているケースがあります。それぞれ詳しく解説していきます。
原因① ストレス
ストレスが溜まっていると、何もしていないのに痩せることがあります。
これは、ストレスによって交感神経が優位になってしまうためです。
交感神経が優位になると内臓の消化機能が低下し、消化管の中に食べ物がとどまる時間が長くなり、空腹を感じにくくなります。
これにより、気づかないうちに食事回数や食事量が減ると、体重が減少することがあります。
こんな人に起こりやすい
ストレスを溜め込みやすい人に起こりやすいです。
また、
などの習慣は、ストレスによる体重減少を引き起こしやすいです。
自分でできる対処法は?
まずは、生活習慣を見直してみましょう。
ストレスを溜め込まないようにするには、規則正しい生活、バランスの良い食事、十分な睡眠が大切です。
生活を見直したうえで、しばらく経っても改善しない場合は、一度医療機関で相談しましょう。
気分の落ち込みや不眠の症状を伴うのであれば、心の病気の可能性もあります。
「心の病気かもしれない…」と思った方は、心療内科・精神科を受診してください。
原因② 糖尿病
糖尿病を発症していると、原因不明の体重減少が起こる場合があります。
糖尿病による体重減少は、尿の中に糖が排出され、エネルギー不足になることで起こります。
こんな症状に心当たりはありませんか?
- 強い喉の渇きをよく感じる
- 尿の量が増えた
- 空腹感が強くなった
- 目がかすむ
- 強い眠気を感じる
- 吐き気
- 運動持久力が低下した
こんな人は糖尿病に注意
- 30歳以上
- 太っている
- 家族や親戚に糖尿病患者がいる
- 血糖値が正常よりも高い
といった人は、糖尿病を発症しやすい傾向があります。
糖尿病(2型)は年齢が高くなるにつれて発症リスクが上昇します。
特に太っている人に発症しやすく、糖尿病患者(2型)のうち8~9割が過体重や肥満です。
また、糖尿病の発症には遺伝や持病、薬の副作用も関わっていると言われています。
糖尿病には1型と2型がある
<1型糖尿病>
免疫機能の異常によって、すい臓の細胞が破壊されて発症する糖尿病。
発症に生活習慣は関係なく、発症の原因ははっきりとわかっていない。
子どもや青年に見られることが多い。
<2型糖尿病>
遺伝的要因や、乱れた生活習慣によって発症する糖尿病。
体を動かさない生活、血圧・コレステロール値を高くさせる食生活などによって、発症リスクが上昇する。
自分でできる対処法は?
糖尿病を疑う場合、ご自身での対処はおすすめできません。
まずは内科を受診して検査を受けましょう。
糖尿病が悪化すると脳や眼、心臓、腎臓、神経にまで悪影響を与え、深刻な合併症を発症します。
命に関わるケースもあるため、早めの治療によって悪化を防ぐことが重要です。
原因③ 悪性腫瘍
原因不明の体重減少には、悪性腫瘍の可能性も考えられます。
悪性腫瘍による体重減少は、食欲不振や代謝機能の異常によって起こります。
こんな症状に心当たりはありませんか?
- 食欲が湧かない
- 筋力が落ちた気がする
- 原因不明の疲労感がある
※上記は悪性腫瘍の代表的な症状です。体重減少以外の諸症状は、悪性腫瘍の種類によって異なります。
こんな習慣がある人は要注意
悪性腫瘍の種類により異なりますが、
- 喫煙
- 過度の飲酒
- 塩分の多い食生活
- 熱いものをよく食べる
- 野菜・果物の摂取不足
- 暴飲暴食
などの習慣があると、発症しやすい傾向があります。
自分でできる対処法は?
悪性腫瘍には、ご自身でできる対処法はありません。
医療機関での治療が必要ですので、早急に受診しましょう。
悪性腫瘍を放置すると命に関わります。
悪性腫瘍を疑う場合は、まず内科を受診して検査を受けてみましょう。
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「原因不明の体重減少」は、早めに病院で相談しよう!
原因不明の体重減少には、重い病気が隠れているケースもあります。
悪化すると入院が必要になったり、命に関わったりする場合もあるため、放置は危険です。
特に「半年で体重の5%(もしくは5kg)以上痩せた」という方は、病気の可能性が高くなります。
心当たりがある場合は、一度内科で相談してみましょう。
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2019-10-01
冬は太りやすい、というイメージがありますよね。
その理由を、「寒さで脂肪を蓄えてしまう」「代謝が落ちてしまうから仕方ない」と考えている人がいますが、本来は、冬こそ痩せるチャンスなのです。
今回は、冬に痩せるメカニズム、おすすめの食材や運動方法までご紹介します。
冬に太りやすくなる理由
冬に太りやすくなるのはなぜ?
寒いと脂肪を溜めやすくなるというイメージが先行してしまいますが、カロリーを動いた量より余分に摂らない限り脂肪はつきません。
冬は、寒いので外出が減り室内で過ごす時間が多く、ついつい間食をしてしまう機会が多くなります。
加えて暴飲暴食しやすい忘年会や新年会、クリスマスやお正月というイベントが多く、カロリーオーバーになりがちな季節。
また、寒くて必要以上に動きたくない、年末年始の長期休暇がある=「通常より運動量が減る」という現象が重なり、冬太りする人が多いのです。
実は、冬は痩せやすい季節
冬になり気温が下がると、人間の体温も必然的に下がります。体温が下がると、体温を保とうとしてエネルギーを使います。
このように、実は冬は、普段通りの生活でも代謝が上がっており、脂肪を燃やしやすいのです。この時期に上手に食べ、動けば、痩せやすい季節といえるのです。
空調の整った室内にいるよりも、外で動いて体温を上げると、より脂肪が燃焼しやすくなります。
食事で冬太り対策|食材・料理
ダイエットに向く冬の食材
ブロッコリー
クロムというミネラルを含まれています。脂肪の燃焼や筋肉を作る働きがあり、ダイエットの味方です。
生姜、ネギ
代謝は上がっていても、寒い冬は体が冷えがちです。体を温める生姜やネギもおすすめです。
生姜は、チューブでも販売されているので、持ち歩いて外で食事をするときにも使えます。
他にもシナモンも体を温める働きがあります。飲み物やスープにふりかけて取り入れましょう。
飲み物では、体を温めるほうじ茶や黒豆茶、生姜湯などがおすすめです。
生の生姜は体の熱をとる働きがあるので、発熱のときにはオススメですが、体を暖めるためには、加熱、または乾燥生姜を使いましょう。
冬のダイエットにおすすめ料理
冬は、パーティーなど人が集まる席で、油を使った料理や揚げ物をよく食べるため、太りやすいと感じる人も多いのではないでしょうか。
その分、普段の料理では、あっさりして温かい食べ物を摂るようにしてはいかがでしょう。
ネギたっぷりの鍋や、スープにポトフ、おでんなど、食材を煮込むだけの料理が美味しいのも冬です。
具材には、根菜野菜(人参、ごぼう、玉ねぎ)や赤身の部分の肉、タコなどがヘルシーでさらに体を温めます。ぜひ、ダイエット食に取り入れてください。
その際、スープは糖分や油分がたっぷりなので残しましょう。
運動|特に冬は血圧の急上昇に注意
ウォーキング
せっかく基礎代謝が上がっている冬場なので、さらに脂肪を燃やし、血行を促進してくれるウォーキングが手軽でおすすめです。
ウォーキングは、有酸素運動で脂肪を燃やしやすくしてくれます。姿勢良く、特に太ももを持ち上げて歩くようにすると、筋肉をしっかり動かすことができます。
朝、一駅分歩く、階段を使う、ちょっと遠回りをする、など少しずつ動く時間を増やしてみてはいかがでしょうか。
筋トレ
室内では、筋トレを取り入れ、エネルギーを消費する筋肉を増やしましょう。
外の温度が低い冬のウォーキングは、始める前に室内で、準備運動をして外に出るようにしてください。
寒い中で急に体を動かすと血圧の急上昇につながり体や心臓に負担がかかります。準備運動をして冬のダイエットを健康的に行いましょう。
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2022-03-31
「筋肉が落ちてきた…」
「落ちた筋肉を取り戻すには?」
筋肉を取り戻すにはどうすればいいのか、管理栄養士さんに聞いてみました。
おすすめの筋トレ・食事などもご紹介します。
落ちた筋肉を取り戻したい!
筋肉をつけるために最初にやるとよいのは、
立ったまま靴下をはく
なるべく階段を使うようにする
椅子に座ったときは「両足をくっつけて」座る
など、日常生活の中で少しずつ筋肉に負荷をかけることです。
「少しキツイ」と感じる動きで負荷をかけると、日常動作も筋トレになります。
逆に楽な動きばかりしていると、どんどん筋肉は衰えていきます。
落ちた筋肉はすぐには戻りません。
“継続”して徐々に取り戻していきましょう。
筋肉を取り戻す「筋トレの方法」
生活で体を動かす習慣がついてきたら、次はしっかりと筋トレしてみましょう。
筋トレによるケガ防止のために、STEP①~STEP③の順で取り組んでみてください。
STEP① 筋トレ前は「ストレッチ」しよう
まずは
膝を伸ばす
肩・腰など、凝り固まった部分をほぐす
などのストレッチを行いましょう。
使っていなかった筋肉をストレッチでほぐすと、スムーズに動くようになるため、ケガ防止につながります。
STEP② まずは「軽めの筋トレ」から
日常の動きにプラスして
椅子スクワット
もも上げ運動
などの軽い筋トレを行いましょう。
急に負荷をかけすぎないよう、軽く負荷のかかる動きからはじめ、徐々に強度を高めていきます。
日常の動きよりも筋肉に負荷をかけることで、筋肉がつきやすくなります。
「椅子スクワット」のやり方
肩幅くらい足を広げ、椅子の前に立つ
ゆっくり膝とを曲げ、椅子に座る
椅子から立ち上がる
※これを5〜10回ほど繰り返す
「もも上げ運動」のやり方
腰に手を当て、背筋を伸ばして立つ
一定のリズムで片方ずつ太ももを持ち上げ、同時に腕もしっかり振る
※30回ほど繰り返す。
STEP③ 慣れてきたら、負荷を上げてみよう
余裕が出てきたら、
スクワット
プランク
など、強度の高い筋トレも取り入れていきましょう。
筋肉に多く負荷をかけることで、筋肉はより丈夫になろうとするため筋肉が太くなっていきます。
「スクワット」のやり方
足を肩幅ぐらいに広げる
背中を伸ばしてゆっくりと腰を落とす(かかとに体重をかける)
太ももが床と並行になるまで下げて、戻す
※膝はつま先より前に出さないようにしてください。
※腰に力を入れないようにしましょう。
1セットあたり20〜30回程度続けましょう。
「プランク」のやり方
うつ伏せの状態になる
つま先と肘を肩幅程度に開き、床につけて体を支える
②の状態で30秒〜1分程度保つ
※体は一直線な状態を意識して、腰やお腹を下げすぎないようにしましょう。
プランクは1セット3回程度行いましょう。
筋肉を増えやすくする「食事」
食事の中で「たんぱく質」を多く含むもの(肉・魚・卵・大豆製品)を意識して摂るようにしましょう。
目安は体重1㎏あたりたんぱく質1~1.2gです。
(※)しっかり運動している場合は、これよりも多いたんぱく質が必要となります。
たんぱく質は“筋肉を作る材料”です。
筋トレで負荷をかけても材料がなければ、筋肉を作ることはできません。
筋肉を取り戻すために…まず1週間続けてみよう
筋肉を取り戻すために、まずは1週間を目標に続けてみましょう。
この期間で体が動かしやすくなり、習慣化されていくでしょう。
筋肉がついたと実感するまでにはもっとかかりますが、まずは習慣化させることが大切です。
「筋肉がついた」と実感できるのはいつ頃?
個人差がありますが、約3ヶ月間続けていると実感してくる人が多いでしょう。
特に下半身の筋肉は筋トレによる変化を実感しやすい部分です。
「継続できないかも…」そんな人へ!
いきなり負荷の大きい筋トレなどを行わず、簡単にできる動きからはじめ、徐々に強度を上げていくと、少しずつ変化を感じて続けるモチベーションにつながります。
また、筋肉をつけることよりも、まずはトレーニングを継続させることを目標にすると、継続しやすくなります。
▼参考
e-ヘルスネット
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。