耳が聞こえにくい・こもる|突発性難聴やメニエール病かも。病院行くべき?

更新日:2023-03-01 | 公開日:2022-05-24
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耳が聞こえにくい・こもる|突発性難聴やメニエール病かも。病院行くべき?

耳が聞こえにくい・こもる…。
これは何かの病気?

大丈夫なケースと受診が必要なケースを、お医者さんに聞いてみました。

「突発性難聴」の場合、受診が遅れると難聴が残ってしまうケースもあります。
要注意な症状に心当たりがないか、チェックしてみましょう。

なんだか耳が聞こえにくいし、音がこもる…これ大丈夫?

大丈夫なケース

病院に行ったほうがいいケース

  • 半日以内に治った
  • 症状を繰り返していない
  • 他に不調がない
  • 半日経っても治らない
  • めまい・吐き気を伴う
  • 耳鳴りが続いている
医師男性

「耳が聞こえにくい・音がこもる」という症状が出て間もないときは、一旦様子を見てみましょう。

症状が半日以上続かないのであれば、大丈夫だと考えられます。

一方、半日経っても症状が治らない方は、耳の病気が疑われます。
「突発性難聴」の場合、治療が遅れると難聴が残る恐れがあるため、48時間以内の受診が推奨されています。

耳の聞こえづらさは、「耳鼻いんこう科」で相談するとよいでしょう。

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「ストレス」を溜めていませんか?

医師男性

ストレスによる「自律神経の乱れ」によって、耳が聞こえにくくなったり、音がこもったりする場合もあります。
発症のキッカケとしては、

  • 人間関係の悩み
  • 仕事が上手くいっていない
  • 睡眠不足
  • 騒音の多い生活環境

などが挙げられます。

ストレスによる難聴は、一時的な症状として現れるケース・慢性化するケースの両方があります。

症状が出たばかりのときは、できるだけリラックスして過ごすことが大切です。

「市販薬」の服用もおすすめのケースも

医師男性
「耳の聞こえにくさ」がごく軽い場合は、「ビタミンB群を配合している薬」「漢方薬」を服用することで、改善がみられることがあります。

商品例

「ビタミンB群」配合

  • チョコラBB
  • エスファイトゴールド
  • キューピーコーワ

漢方薬

  • 加味帰脾湯(カミキヒトウ)
  • 苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)

上記の薬は、あくまでも「一旦様子をみる」ことを目的としておすすめしています。
症状が半日以上続くようであれば、病院で診てもらうようにしましょう。

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「急に片耳が聞こえにくい」は、“突発性難聴”という病気かも

「突発性難聴」の症状

  • 耳鳴り
  • 耳の聞こえが悪い
  • 耳詰まりのような感覚
  • 高音だけ聞こえにくい(気がつかない場合もある)
  • 吐き気・めまい

 

※難聴は片耳から生じるケースが多いです。

医師男性

突発性難聴は、音を感知する組織(有毛細胞)に傷がつくことで、難聴や耳閉感を起こす病気です。

治療が遅れると難聴が残ってしまう人もいます。

どんな人に多い?

医師男性

突発性難聴は、

  • 40~60代の忙しい人
  • ストレス・疲労を溜め込みがちな人
  • 睡眠不足な人
  • 糖尿病を患っている人

に多いと考えられています。

現段階では、ウイルス感染が主な原因として考えられています。
そのため、免疫力の低下・耳の中の血行不良が発症を招きやすいとされています。

突発性難聴は「48時間以内」の受診をおすすめします

医師男性

突発性難聴は、発症から48時間以内に治療を受けることで、後遺症が残りにくくなります。

放っておくと難聴になったり、耳鳴りが残ったりするリスクがあるため、できるだけ早めに「耳鼻いんこう科」で受診しましょう。

※発症して1週間以内に治療を受けた人の40%が治り、50%が快方に向かう傾向にあります。

病院で受ける治療法は?


薬を使った治療が中心です。
副腎皮質ステロイド薬・ビタミンB12製剤・血管拡張薬などを使用します。
ストレスが関係しているのであれば、安静にして過ごすことも大切です。

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「ぐるぐるしためまい」と伴う人は、“メニエール病”かも

メニエール病の症状

 

  • 耳の閉塞感
  • 回転性のめまい
  • 耳が聞こえにくい(特に低い音)
  • 吐き気・嘔吐
医師男性

メニエール病は、「内リンパ液」という体液が溜まりすぎて、耳の中にむくみが生じている状態です。

難聴の症状に、めまい・吐き気などを伴いやすいのが特徴です。

どんな人に多い?

医師男性

メニエール病は、

  • 30〜50歳代の女性
  • 自分をおさえ、熱心に仕事をする人
  • ストレスを溜め込みやすい人
  • 忙しい生活をしている人

に多い傾向があります。

「メニエール病かも」と思う方は、早めに病院へ

医師男性

メニエール病は、繰り返したり慢性化したりする病気です。

悪化すると、生活に困るレベルの難聴になってしまうケースもあるため、早めの受診を心がけましょう。

病院で受ける治療法は?

 

薬を使って治療することが多いです。

浸透圧利尿薬・循環改善薬・抗不安薬などを使用します。

「内耳へ直に薬を投与する治療」や「手術療法」を行うこともあります。

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