「閉経後の不調がつらい…」
「女性ホルモンは増やすには?」
閉経後に女性ホルモンを増やす方法はあるのか、お医者さんに聞いてみました。
更年期におすすめのサプリや食べ物についても解説します。
監修者
経歴
医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院
閉経後に減る女性ホルモン…増やし方はある?
女性ホルモンの分泌を増やす方法はありません。
ホルモンの分泌量は年齢によって決まっており、加齢とともに減少するためです。
女性ホルモンの分泌を増やす「サプリ」があると聞きましたが…。
女性ホルモンの分泌を増やすと認められたサプリはありませんが、女性ホルモンの減少による症状の緩和をサポートする成分が含まれたものはあります。
「更年期の症状」がつらい…どうすればいい?
女性ホルモンは増やせませんが、食生活・睡眠・運動の習慣を整えることで、更年期の症状が和らぎやすくなります。
また、婦人科で治療を受けると、「ホルモン補充療法」などで改善を図ってもらえます。
「症状が続いてつらい」という方には、まず婦人科で相談してみることをおすすめします。
更年期にあらわれやすい症状
- 気分の落ち込み・イライラ
- 髪の毛や皮膚の乾燥
- ほてり
- 疲れやすい
これらは、女性ホルモン(エストロゲン)の減少で起こりやすい症状の例です。
症状には個人差があり、さまざまな不調が出るといわれています。
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2022-05-30
なぜ?更年期に全く眠れない…
どうすれば眠れるの?
「更年期に不眠になる原因」をお医者さんに聞いてみました。
不眠改善の対策・NG行動などを詳しく解説しますので、ぐっすり眠りたい方は必読です。
全く眠れない…原因は更年期障害?
40代以降の女性の「夜に全く眠れない」という症状は、更年期障害が原因となっている疑いがあります。
この場合、女性ホルモンの減少に伴う症状、例えば
のぼせ
発汗
動悸
などが不眠のキッカケとなっているケースが多いです。
また、眠れない日が続くことで“不眠恐怖”が生じ、さらに悪化するケースもあります。
更年期だけじゃない!「うつ病」が隠れているケースも…
更年期になるとメンタルも不安定になりやすいものですが、気分の落ち込みがひどい場合は「うつ病」も疑われます。
うつ病の症状チェック
抑うつ気分
不安感
涙もろくなる
喜びや興味の喪失
無気力、何事も億劫に感じる
集中力の低下
消えてしまいたいと思う
うつ病は不眠の症状を伴いやすく、自分を責める気持ちが強くなって日常生活を送るのがつらくなる方もいます。
放っておくと、状態が悪化して治療が長期化することもあるため、早めに受診するようにしましょう。
「うつ病かもしれない」と思うときは、精神科で相談することをおすすめします。
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ぐっすり眠るための「4つの生活ルール」
更年期の不眠の症状は、自律神経を整えたり、日中に体を動かしたりすると改善されることがあります。
ぐっすりと眠るためにも、
起床時間・就寝時間を毎日同じにする
軽めの運動を毎日続ける
就寝の2〜3時間前に入浴する
ストレスをこまめに発散する
などを意識して生活しましょう。
対策① 起床時間・就寝時間を毎日同じにする
夜に眠れたかどうかにかかわらず、毎日の起床時間・就寝時間を一定にすることが大切です。
起床後はカーテンを開けて太陽の光を浴び、体内時計をリセットさせましょう。
前日眠れなかったからといって翌日に昼過ぎまで寝てしまうと、生活リズムが乱れて不眠が悪化しやすいです。
対策② 軽めの運動を毎日続けよう
ウォーキング
ストレッチ
など、無理なく続けられる運動(有酸素運動)を毎日継続して行いましょう。
体が適度に疲労を感じることで、夜に眠りやすくなります。
前日の睡眠状態にかかわらず、日中はなるべく活動的に過ごし、夜に眠れるような状態を作りましょう。
対策③ 就寝の2〜3時間前に入浴する
就寝時間の2〜3時間前に、38〜40度くらいの「ぬるめのお湯」に浸かりましょう。
入浴の際にアロマオイルを使用すると、リラックスしやすいのでおすすめです。
人は、体の深部の温度が下がるときに眠気を感じやすくなります。
2〜3時間前に入浴して一時的に体の温度を上げると、就寝時間に下がり始め、寝付きがよくなります。
対策④ ストレスをこまめに発散する
ストレスを発散方法の例
友人や家族とおしゃべりする
ウォーキングやヨガ、ストレッチなどの軽い運動をする
熱中できる趣味の時間を作る
自分に合ったリフレッシュの方法で、ストレスをこまめに発散しましょう。
ストレスを感じていると、寝ている間も体が緊張してしまい、眠れなくなることがあります。
眠れないときは…ベッドから出てみよう
ベッド・布団で休む時間をあらかじめ決めておき、もし眠れなければ一度寝床を離れてみましょう。
眠れないのに我慢して無理に寝床にいると、不眠の症状が悪化することがわかっています。
寝床から離れたら、照明を暗くした部屋でリラックスして過ごしてみてください。
夜の時間のお供には「読書」をおすすめします。
スマホ・パソコン等は刺激になりやすいため、控えてください。
しばらく過ごしてウトウトしてきたら、再び寝床に戻りましょう。
これはダメ!睡眠を妨げるNG習慣
夕方以降にカフェインを摂取する
寝る直前に夕食を食べる
寝酒をする
といった習慣は、睡眠を浅くしやすいので避けましょう。
夕方以降は、カフェイン入りの飲みもの(コーヒー/紅茶/エナジードリンクなど)は控えましょう。
また、夕食の時間と就寝時間の間隔が短すぎると、食べたものを十分に消化できず、睡眠を妨げる要因となります。夕食は、寝る2~3時間前までに済ませるのが理想です。
寝酒もやめましょう。お酒を飲むとアルコールの代謝によって生じる「アセトアルデヒド」によって、睡眠の質が悪くなりやすいです。
「眠りにつきやすくするため…」とお酒を飲むのはおすすめできません。
セルフケアで改善しないときは、「婦人科」で相談を
セルフケアで不眠が改善しないときは、「婦人科」で相談してみましょう。
更年期による不眠の症状は、病院で治療を受けると徐々に改善していくケースが多いです。
漢方薬
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
加味逍遥散(かみしょうようさん)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
などの漢方薬を用いた治療法。
睡眠障害は心と体のバランスの乱れが原因で起こるケースが多いため、漢方薬の使用により症状改善が期待できると考えられている。
ホルモン補充療法
分泌が減少している「エストロゲン」を補充する治療法。
のぼせ・発汗・ほてり等により睡眠障害が起きている場合に有効と考えられている。
プラセンタ注射
ヒトの胎盤から抽出した「プラセンタエキス」を注射する治療法。
プラセンタのもつ、ホルモンを調整する内分泌調整作用や、自律神経のバランスを調整する自律神経調整作用などが役立っていると考えられている。
プラセンタ純末エキス
1日1本を目安に、「プラセンタエキス」を服用する治療法。
プラセンタのもつ、ホルモンを調整する内分泌調整作用や、自律神経のバランスを調整する自律神経調整作用などが役立っていると考えられている。
エクオール
エストロゲンと似たような作用をもつ「大豆イソフラボン」をサプリメントとして摂取する治療法。
漢方薬を使った治療、ホルモン補充療法、プラセンタ注射(※条件有り)には、保険が適用されます。
「プラセンタ純末エキス」、「エクオール」は保険適用外です。
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▼参考
多美クリニック 女性の睡眠障害
更年期の症状を和らげる対策
- 栄養バランスのよい食生活
- 十分な睡眠をとる
- 体を積極的に動かす
などを心がけると、更年期の症状が和らぎやすいです。
対策① 栄養バランスのよい食事を心がけよう
1日3食バランスのよい食事を摂りましょう。
自律神経のバランスの乱れを予防でき、身体の不調の緩和につながります。
食事を選ぶときは“和定食をイメージ”して、副菜・主菜・主食を揃えるとバランスが整いやすいです。
▼「大豆イソフラボン」
→ 女性ホルモンと似た働きをしてくれます
▼「ビタミンE」
→ ホルモンバランスを整える作用が期待できます。
▼「発酵食品・食物繊維」
→ 腸内環境が整い、ホルモンバランスの乱れの緩和につながります。
対策② 十分な睡眠をとろう
7時間程度の良質な睡眠をとりましょう。
睡眠不足は自律神経が乱れる原因になり、女性ホルモンにも悪影響になります。
質のよい睡眠のために、
- 夜は11時(遅くても12時)には寝る
- 夕食は就寝の2~3時間前に済ませる
- 夜はできるだけパソコン・スマホを触らない
- 就寝前に熱めのお風呂に浸かるのは避ける
などを意識してみましょう。
対策③ 体を積極的に動かそう
ストレッチ・ヨガ・ウォーキング・水泳等の運動を毎日行うようにしましょう。
体を積極的に動かして血行の改善や体の代謝を高めることで、女性ホルモンに有効に作用すると考えられています。
【更年期の症状】どんなサプリを選べばいい?
おすすめのサプリ
|
効果・効能
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大豆イソフラボン
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ほてり・発汗・悪寒の改善など
|
エクオール
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首こり・肩こりの改善/骨密度の減少を抑える/悪玉コレステロールを減少させる など
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ビタミンB群
|
新陳代謝改善/疲労改善
|
ビタミンE
|
血流改善/抗酸化作用がある
|
カルシウム
|
骨を作る原料になり、骨粗しょう症予防になる
|
オメガ3脂肪酸
|
うつ気分改善/ホットフラッシュ軽減に有効
|
マルチビタミン
|
全身の代謝の活性化に有効
|
プラセンタ
|
自律神経やホルモンバランスを調節する作用がある
|
中でも「大豆イソフラボン」「エクオール」は、体の中で女性ホルモン(エストロゲン)と同じような働きをすると考えられています。
エクオールを生成するための腸内細菌は、日本人女性の2人に1人しか持ち合わせていないため、サプリメントを摂取することエクオールを補うケースも多いです。
※服用の際は摂取基準量を守り、過剰摂取はしないようにしましょう。
同じ成分でも、いろんなサプリがあって迷う…
市販のサプリを購入する際には、「成分の配合量・原材料がしっかり表記されているもの」「添加物・防腐剤が含まれていないもの」を選ぶとよいでしょう。
【要チェック】“避けるべきサプリ”の見分け方
- 有効性を示すエビデンスが少ない(科学的に有効性が証明されていない)
- 販売元がはっきりしない
- JHFA認定を受けていない(記載がない)
などのサプリは選ばないようにしましょう。
厳格な規格、基準をクリアしていないタイプや有効性が認められていないサプリメントの使用は、体にとってプラスに働くかどうか不明なため要注意と考えられます。
サプリを使うのは「診断を受けてから」をおすすめします
閉経後の体の不調は必ずしも更年期によるものとは限らないため、自己判断のみで対処するのはリスクがあります。
更年期障害と診断を受けていない場合は、まずは婦人科で受診しましょう。
サプリメントを選ぶ際は医師に相談するのもよいでしょう。
医学的な見識から、症状に合った成分を教えてもらえることもあります。
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病院で「ホルモン補充療法」が受けられるって聞いたけど…?
病院では、閉経後の女性ホルモンの減少による不調に対して、エストロゲンとプロゲステロンを投与する「ホルモン補充療法」を行っています。
治療の対象となる人としては、
- 血管運動系の不調(ほてり・のぼせ・発汗等)
- 自律神経系の不調(動悸・息切れ・知覚異常等)
- 閉経後の骨粗しょう症
- 泌尿器の粘膜が乾燥・萎縮することで起こる不調
- 不眠
などの症状があらわれている人があげられます。
ホルモン補充療法の「治療効果」
治療による改善確率
|
閉経後の症状
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ほぼ改善される
|
ほてり・のぼせ・冷え 等
|
6~8割程度
|
しびれ・イライラ感・うつ・疲労感・不眠・筋肉痛・関節痛 等
|
5割程度
|
動悸・めまい・頭痛 等
|
また、骨粗鬆症予防・脂質異常症予防・肌質改善・大腸がん発症リスク軽減等にも有効と考えられています。
ホルモン補充療法は「保険適用になる?」
病院で検査を行い、更年期障害が原因による症状と判断された場合、保険適用になるケースがあります。
※60歳以降は自費治療になるケースがあるため受診前に確認してください。
費用の目安としては保険適用で1ヶ月あたり3,000円程度必要になるケースが多いです。
閉経後に不調を感じるときは、婦人科で相談を
閉経後に、
- 更年期障害が疑われる症状がある
- 今までなかった体の不調を感じる
などの場合には、一度婦人科で受診することをおすすめします。
些細な症状でも、心身に不調を感じて不安な思いをしている場合は、ためらわずに婦人科で受診しましょう。
受診時に医師に伝えるとよいこと
- 月経について(初潮、閉経に時期等)
- 閉経してからの期間
- 既往歴
- 生活習慣について(食事内容、仕事、家庭環境等)
- 出現している症状について
- 現在服用中の薬剤の有無等について
上記を説明できると、診察がスムーズに進むと考えられます。
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2022-07-28
閉経しているのに、生理のような痛みが…。
これって大丈夫?
「閉経後の生理痛のような痛み」について、お医者さんに聞きました。
不正出血を伴う場合、子宮ガン・卵巣ガンといった命に関わる病気が隠れていることもあります。
病院を受診する目安も解説しますので、当てはまる症状がないかチェックしてみましょう。
閉経後の「生理痛のような痛み」大丈夫?
閉経後に「生理痛のような痛み」がある場合、以下のような症状であれば問題ないケースが多いです。
こんな痛みは「心配いらない」場合が多い
鈍痛(鈍く重い痛み)
チクチクした痛み
痛みが数分程度で、繰り返さない
上記の場合、「一時的に体が冷えた」、もしくは「疲労がたまっている」といった原因で、腹痛が生じていると考えられます。
この痛みを和らげたいときには、お腹を温める・体を休めるなどの対処をおすすめします。
出血を伴う場合は、“深刻な病気”の可能性も
以下の症状が見られる場合、「子宮・卵巣の病気」や「尿路感染症」など深刻な病気が疑われます。
特に注意したい症状
不正出血(生理以外の出血)
おりものの増加
排尿痛・血尿
痛みが繰り返す
痛みが強くなっている
「考えられる病気」に当てはまるものはないか、下の表でチェックしてみましょう。
病名(病気の概要)
症状の特徴
子宮留膿症
(子宮内に膿が溜まっている)
腹痛
不正出血(生理以外の出血)
黄色・薄茶色のおりものの増加
子宮体ガン
(子宮体部と呼ばれる部分のガン)
腹痛
不正出血(生理以外の出血)
おりものの増加
※初期は自覚症状がないことが多い
卵巣ガン
腹痛
お腹の張り
不正出血(生理以外の出血)
おりものの増加
頻尿・便秘
※初期は自覚症状がないことが多い
膀胱炎
(膀胱で細菌が繁殖して炎症を起こしている)
腹痛
排尿痛
頻尿・血尿
腎盂腎炎
(腎臓の尿を溜めておくところや、その周辺で細菌が繁殖して炎症を起こしている)
腹痛
背中・腰の痛み
排尿痛
頻尿・残尿感
尿がにごる
吐き気・嘔吐
発熱
上記の病気を放置していると、「病気が進行して治療に時間がかかる」、「入院・手術が必要になる」といったリスクにつながります。
最悪の場合、命に関わるケースもあるので、早めに病院で診てもらいましょう。
▼「腹痛以外に症状がない」方は…
内科を探す
▼「不正出血・おりものの増加」といった症状を伴う方は…
婦人科を探す
▼「排尿痛・血尿」がみられる方は…
泌尿器科を探す
閉経後に下腹部痛がでたときの対処法
まずは、
お腹を温める
質の良い睡眠をとり、体を休める
といった対処をおすすめします。
閉経後に下腹部痛があり、出血・おりものの増加・排尿痛などがない場合は、「冷え」や「疲労」が原因として考えられます。
上記の対処により、痛みが和らぐかどうか確認してください。
もし痛みが続くようであれば、病院を受診しましょう。
対処法① まずは、お腹を温めてみよう
安静にして、痛い部分を中心にお腹と腰回りを温めましょう。
腹巻きをする
室温を上げる
ゆっくりと湯船に浸かる
といった方法がおすすめです。
また、体が冷える時間を減らすことも大切です。
「入浴前に部屋を暖めておき、入浴後はすぐに髪を乾かして服を着る」などの対策もとりましょう。
対処法② 質の良い睡眠をとり、体を休めよう
腹痛があるときは、気がつかないうちに日々の疲れが溜まっている可能性があります。
質の良い睡眠をとって、体をゆっくり休ませましょう。
ぐっすり眠るためのコツ
寝室を快適な温度・湿度に保つ
衣類・寝具を心地の良いものに整える
眠る1時間ほど前に、深呼吸しながらストレッチを行う(体温を上げる)
就寝の2〜3時間前に湯船に浸かる
眠気があるときを逃さない
眠る前に、あれこれと考えることは避けましょう。
心配事なども今日は見送って、体を休めることに集中してください。
痛みが続く・強くなっているときは迷わず病院へ!
下腹部痛などの痛みが2~3日継続している
痛みが強くなっている
出血・おりものの増加を伴う
排尿痛・血尿がある
といった場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。
上記の症状には、子宮ガン・卵巣ガンといった重い病気が隠れているケースもあります。
命の関わるリスクを避けるためにも、早めの受診を心がけましょう。
病院は何科?
症状
おすすめの診療科
腹痛(その他の症状はない)
内科
腹痛
不正出血
おりものの増加
婦人科
排尿痛
血尿
残尿感
泌尿器科
出ている症状によって、おすすめ診療科は変わります。
上の表を参考に、ご自身に合った診療科を選んでください。
医師に伝えるポイント
「生理痛のような痛み」を感じ始めた時期
1日の中で、いつ痛みを感じやすいか
痛みがおさまるまで、どのくらいかかるか
腹痛以外の症状(出血・おりものの増加・排尿痛など)
閉経の時期
受診の際は上記の点を医師に伝えると、診察がスムーズに進みます。
内科を探す
婦人科を探す
泌尿器科を探す
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
日本産科婦人科学会 更年期障害