株式会社なとりが日本人のタンパク質不足を懸念して、「おやつでちょこちょこたんぱく質」を摂取しようという提案を開始。
その情報によると、日本人のタンパク質摂取量が、毎日10g不足しているんだそう!
近年はプロテインなど、タンパク質摂取は率先してできているかなと思っていまたが…そうでもないんですね。
日本人のタンパク質摂取量は、30年近く減少傾向

出典:1947-1993年:国民栄養の現状 1994-2002年:国民栄養調査 2003年以降:国民健康・栄養調査 (厚生省/厚生労働省)
摂取量は、上の図のとおり1995年をピークに減少傾向。現在は1950年頃の水準まで落ち込んでいます。
理由は、朝食を抜いたり、若い女性の極端なダイエットなどがあげられるそう。
プロテインが定着してきた現代、まさかタンパク質が足りてないとは…意外でした!
タンパク質の不足が男性は顕著、女性も30代から不足気味

出典:日本人の食事摂取基準(2025年版) 活動レベルふつうの場合の目標量(非妊婦、非授乳婦) 令和5年国民健康栄養調査
上の図を見ると、確かに厚生労働省が示す生活習慣病予防を目的とした「たんぱく質の目標量」に対して、10~20g程度届いていません。
特に男性は20代から不足しており、女性に比べると20g近く足りていません。女性は10g増やせば、目標量に達する程度です。
女性は食生活や、健康・美容などに気を遣うところがあるからでしょうか?どういう差なのか気になるところです。
毎日のつまみやおやつで、タンパク質摂取を意識しよう
なとりのおつまみの多くはタンパク質を主素材にしていて、手軽にそのまま食べられるのが魅力。
おつまみには、以下のようなメリットがあるそうです。
1 手軽にたんぱく質が摂れる。
2 素材由来のたんぱく質だから安心。
3 噛む必要があり、噛むことで満腹感が得られる。
4 一度にたくさん食べるのではなく、おやつとして少量ずつ分けて食べることで、たんぱく質の吸収率が高まる。

なとりでは、自社の「いか耳チップ」「ペンシルカルパス」「チーズinかまぼこ」など、タンパク質が含まれる商品に、「おやつでちょこちょこたんぱく質」のオリジナル啓発マークを掲載していくそう。
● 不足しがちなたんぱく質をおやつで手軽に補っていただくことを提案するオリジナルの啓発マークです。製品に合わせて3種類のデザインがあります。
● たんぱく質を含む製品(100g当たりたんぱく質8.1g以上)に段階的に付けていきます。2025年3月10日以降、21製品から展開。
生活習慣病予防にもなるタンパク質+10gを目指して、毎日のおやつやおつまみで補っていきたいですね!
[PR TIMES]
合わせて読みたい
2024-07-01
プロテインを飲み続けると肝臓に悪いって本当?
プロテインを毎日飲んでいて大丈夫?
肝機能に影響はあるの?
プロテインが肝臓や腎臓に与える影響について、実際はどうなのか医師に聞きました。
プロテインは肝臓に悪い?
たしかに、プロテインは飲みすぎると肝臓に負担がかかってしまうことがあります。ですが、これは“プロテインパウダー”の問題ではなく、体の中でのタンパク質の処理によるものです。
プロテインはタンパク質を摂りやすく粉状にしたものです。そのため、プロテインの飲みすぎ=タンパク質の過剰摂取になります。
プロテインで肝臓に負担がかかるのはなぜ?
タンパク質は体内で分解される際、有害物質であるアンモニアが発生します。そのアンモニアを無毒化しているのが肝臓です。そのため、タンパク質を摂りすぎると肝臓が働きすぎる状態になるため、負担をかけてしまいます。
また、タンパク質は体内に入った後、栄養として体内で利用できる形に変換されますが、その役割を担っているのも肝臓。
そのため、タンパク質を摂りすぎると肝臓に過剰な負荷がかかってしまい、上手に栄養素を処理できなくなります。
これが肝臓へのダメージとして蓄積されてしまいます。
長くタンパク質を摂りすぎた状態を続けていると肝機能障害を引き起こす可能性があるため、適量の摂取が重要です
これは「タンパク質の過剰摂取」によっておこることなので、プロテインパウダーなどで摂るのではなく、お肉や卵などでタンパク質を摂りすぎた場合でも同様に肝臓に負担をかけてしまうことがあります。
肝機能の数値に影響がある?
いくつかの研究によると、長期間にわたってタンパク質を摂りすぎた食事を続けた場合、肝臓内に中性脂肪が蓄積しやすくなり、肝障害の指標となる酵素の数値が上昇することが報告されています。
つまり、タンパク質を摂りすぎると脂肪肝の原因になることがあるのです。
プロテイン(=タンパク質)を過剰に摂取すると、体内で使われなかったアミノ酸はそのままの形で蓄積することができません。
体内で使われなかった分の一部はエネルギー源として使われ、最終的には糖や脂肪に変換されて肝臓に貯蔵されてしまいます。
そのため、適量以上のタンパク質を摂っているとやせ型の人でも脂肪肝になり、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)を発症することがあるのです。
特に、急激なダイエットで高タンパク・低カロリーのバランスの悪い食事をしている人は注意が必要です。
プロテインで腎臓に負担がかかるのはなぜ?
たしかに、プロテインを飲みすぎると腎臓に負担がかかることがあります。これは腎臓が、タンパク質がエネルギーとして使われた後に発生する老廃物を取り除く役割があるため。タンパク質を摂りすぎると腎臓がたくさんの老廃物を処理しなくてはならず、負担が増えるので、長期的には腎機能に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
腎臓は不要な物質を排出し、必要な物質を回収する働きをしています。
タンパク質がエネルギーとして使われた後に発生する尿素窒素やクレアチニンなどの老廃物を取り除くのも腎臓の大切な役目。
そのため、タンパク質を過剰に摂取すると腎臓の負担が増え、慢性腎臓病のリスクが高まります。
ですが、これも「プロテインパウダーだから」ということではなく、タンパク質の摂りすぎによるものです。腎臓に負担をかけないためにも、適正量以上に摂りすぎるのは気をつけましょう。
逆効果!プロテインの飲みすぎによる影響
プロテインは摂りすぎても意味はない
プロテイン(タンパク質)は一度に効率よく吸収できる量が決まっています。それ以上、または過剰に摂りすぎると肝臓に負担をかけるだけでなく、肝臓で処理しきれない分は中性脂肪として蓄積してしまいます。
人体にはタンパク質を吸収する能力に限界があり、一度に摂取できるタンパク質の量は限られています。適量より摂りすぎたタンパク質は、肝臓でアミノ酸に分解され、尿素に変換されて排出されますが、このプロセスには限界があります。
筋肉の合成や修復には、一度に適度な量のタンパク質を摂取する方が効果的ですが、過剰に摂取してもその効果が向上するわけではないのです。
タンパク質の1回に接種する量は約20g目安
1日に摂った方がいいと言われるタンパク質の量は、体重1kg=1g。そのため、体重60kgの方だと1日に60gのタンパク質を摂るのがおすすめです。
タンパク質は1度に多く摂っても吸収できずに体外に排出されてしまうため、1日3回ぐらいに分けるとすると、1回20gほどです。
1度に60gを摂るのは避け、1日3回以上に分けて摂るようにしましょう。
プロテインを飲みすぎると起こる4つの影響
体脂肪が増える
肝機能に負担がかかる
腎臓に負担がかかる
消化器系に負担がかかる
1. 体脂肪が増える
プロテイン(=タンパク質)は一度にたくさん摂取しても全てが吸収されるわけではありません。吸収されず、処理もされなかったタンパク質は中性脂肪として蓄積されてしまうことに。
さらに、食事などと一緒にプロテインを摂る場合はタンパク質だけでなく他の栄養素も通常通り摂取することになるので、タンパク質の分だけエネルギー過剰になり、さらに体脂肪の増加に繋がることがあります。
2. 肝機能に負担がかかる
前述の通り、タンパク質は肝臓で処理されるため、過剰なタンパク質摂取は肝臓に負荷をかけることがあります。長期的には肝機能障害を引き起こす可能性も。
肝臓で処理できる量には限界があるので、適正量を守ってプロテインを摂るようにしましょう。
3. 腎臓に負担がかかる
前述の通り、腎臓はタンパク質がエネルギーとして使われた後に発生する老廃物を取り除く役割があります。そのため、タンパク質を摂りすぎると腎臓の処理が追い付かず、負担がかかり腎機能の低下や腎臓病を引き起こすリスクがあります。
高タンパク質ダイエットなどは腎臓の負担を増加させてしまうので気を付けましょう。
4. 消化器系に負担がかかる
タンパク質を摂りすぎると、肝臓や腎臓の他、消化器系にも負担をかけてしまいます。
消化器系に負担がかかると、吐き気や下痢、腹部膨満感などの問題を引き起こす可能性があるので注意が必要。
プロテインを摂って、吐き気がする、下痢になる、などのトラブルがある場合は、タンパク質を摂りすぎているのかもしれません。
プロテインをしっかり摂っているのに、さらにお肉等の食べ物でタンパク質ばかりを摂っていると過剰摂取になる恐れも。
高濃度のプロテインサプリメントを摂る時には気を付けましょう。
「肝臓や腎臓に負担がかかりにくい」プロテインの飲み方
1日3回ともプロテインパウダーで飲んでも大丈夫?
基本的には、メーカーが推奨する量を守って摂る分には、プロテインパウダーを1日数回摂っても特に問題はありません。1日に摂るタンパク質量が同じであれば、食事から摂ってもプロテインで摂っても特に体への影響は変わらないとされています。
ただ、タンパク質はプロテインパウダーだけで摂るのではなく、バランスの取れた食事で補うことを心がけることが大事。
例えば、魚はタンパク質が豊富な他、脂溶性ビタミン、不飽和脂肪酸など体づくりや健康に大切な栄養素が摂れる食材です。
その他、食事でしか摂れない大切な栄養素がたくさんあるので、プロテインパウダーでだけタンパク質を摂るのではなく、まずはしっかり食事からタンパク質を摂れるようにすることが大切ですよ。
毎日飲み続けても体に問題はない?
1日に摂るべきタンパク質量の範囲内であれば、プロテインを毎日飲んでも問題ありません。プロテイン(=タンパク質)の摂取量が適切であれば、肝臓や腎臓に負担をかけることはありません。
たしかにプロテインは加工されているものですが、タンパク質は食事と同じタンパク質です。タンパク質を多く摂りすぎることによる体への負担はありますが、それは“プロテインだから”ではありません。適量であれば問題ありません。
ですが、前述のとおりまずはバランスの取れた食事でしっかりタンパク質を補うことが大切。
本来健康な体を作るために摂るべき1日のタンパク質量を食事だけで摂るのが難しい場合だけ、プロテインを上手に活用していきましょう。
肝臓に負担をかけないようにする4つのポイント
なるべくたくさんのお水を一緒に飲む
食事とプロテインの摂取時間は空ける
一度に大量のプロテインを摂らない
バランスの取れた食事もきちんととるように心がける
1. なるべくたくさんのお水を一緒に飲む
プロテインパウダーを摂取する際にたくさんの水を飲むことで、腎臓がタンパク質を代謝する過程で生成される老廃物の排出を助け、腎臓への負担を減らすことができます。
プロテインパウダーの量が同じであれば、お水の量を増やしてもタンパク質量は変わりません。老廃物の排出を助けるためにも、なるべくたくさんのお水を一緒に飲むように心がけましょう。
2. 食事とプロテインパウダーの摂取時間を空ける
プロテイン=タンパク質なので、食事でタンパク質を摂るのも、プロテインで摂るのも同じタンパク質です。
そのため、プロテインで1回に必要な分のタンパク質を摂れているのに、食事でタンパク質を加えてしまっては、過剰摂取になってしまうおそれがあります。
食事でもプロテインパウダーでも、1回に体内で処理できるタンパク質量は同じです。個人差はありますが、プロテインと食事で摂るタンパク質を合計して約20g程度を超えるようであれば、過剰摂取になってしまう可能性があるので気を付けましょう。
その場合は、プロテインを飲む時間と食事を摂る(食事でタンパク質を摂る)時間を2~3時間程度あけると、肝臓や腎臓への負担を減らすことができます。
3. 一度に大量のプロテインを摂らない
一度に体内で吸収できるタンパク質の量は決まっていて、それを超えると肝臓や腎臓に負担をかけるだけでなく、中性脂肪として蓄積されてしまう可能性も。
プロテインは量ではなく、摂れるタンパク質の量をしっかり確認して、一度に摂るべき適正量を守るようにしましょう。
プロテインを飲むときは1日を通して少量ずつ、メーカーが推奨している量ずつ摂ることで、肝臓や腎臓に過度な負担をかけずにすみ、肝臓で脂肪にかわることも防げます。
4. バランスの取れた食事を心がける
プロテインパウダーに頼りすぎず、バランスの取れた食事を摂ることで、必要なビタミンやミネラルを補い、肝臓や腎臓の健康を維持しやすくなります。そもそもバランスの取れた食事は、全体的な健康維持に不可欠です。
なるべく食事で摂るように心がけよう
食事でタンパク質を摂ることを意識すると、タンパク質以外にも体に良い栄養素が一緒に摂れます。
例えば、鶏肉に含くまれるビタミンB群や鉄分はエネルギー代謝や血液の健康に重要です。プロテインパウダーだけでは摂りにくい栄養素なため、しっかり良質な肉、魚などからタンパク質を摂ることを心がけましょう。
また、自然食品には消化酵素が含まれているため、タンパク質の消化吸収の効率がいいのもメリット。消化吸収が効率的だと消化器官への負担が少ないので、プロテインパウダーを摂ることで吐き気や下痢になりやすい方は特に食事からのタンパク質摂取を心がけるのがいいでしょう。
その他、食品からタンパク質を摂ることで食事の味や満足感を得ることができ、食欲を調整し過食を防ぐ助けになります。
食事からたくさんのタンパク質を摂るにはたくさん食べなければいけないので、当然過剰摂取をしづらくなるのもメリットのひとつ。過剰摂取を防げれば、その分肝臓や腎臓への負担も減らせます。
良質な鶏肉、魚、豆類などからタンパク質を摂ることで、必要な栄養素をバランスよく摂取し、プロテインパウダーはあくまで補助的に利用するよう心がけましょう。
理想は3回食事、1回プロテインの割合
食事だけで1日に必要なタンパク質を補うのは難しいと思いますが、プロテインパウダーの摂取は1日1回までが理想です。できればバランスのとれた食事を1日3回きちんととって、足りない分をプロテインで補うようにするのがいいでしょう。
食事からのタンパク質は自然な形で消化吸収されやすいので、消化器官への負担が少ないです。その他、食事からタンパク質を摂ることで他の重要な栄養素(ビタミン、ミネラル、食物繊維など)を同時に摂取できるため、全体的な栄養バランスを保つことができます。
プロテインパウダーは便利ですが、過剰に摂取すると消化器系のトラブルや栄養バランスの偏りが生じる可能性があります。そのため、1日のうち3回の食事でタンパク質を摂り、補助的に1回プロテインパウダーを利用するようにしてみましょう。
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
合わせて読みたい
2021-02-24
目の充血は、血圧の異常によるものかもしれません。
「目の充血」と「血圧」の関係を、お医者さんに詳しく聞きました。
隠れた病気の可能性や、病院に行く目安もお伝えします。
「目の充血」と「血圧」の関係
重度の高血圧によって、目の充血が起こることがあります。
「高血圧網膜症」になっている可能性があります。
高血圧の場合、網膜の血管の壁が厚くなったり、血管の内側が細くなったりするため、血管に負担がかかります。その結果、結膜の血管が破れ、充血や視力低下が起こります。
目の充血を放置すると…
高血圧による目の充血を放置すると、視力の低下や失明する恐れがあり、大変危険です。
高血圧が原因の場合、目の毛細血管がボロボロになり、治療をしても元の状態に戻らないこともあります。
高血圧と診断され、目に充血が起きたときは、早急に病院を受診し、治療を行う必要があります。
キケンな目の病気の例
高血圧が原因となる目の病気の例として「高血圧網膜症」があります。
「高血圧網膜症」とは
高血圧によって、目の中の毛細血管が損傷している状態です。軽い高血圧の場合でも、長く血圧が高い状態が続くと、この病気になってしまうことがあります。進行すると、視力障害が起こります。
自覚症状がでるころには、病気が進んでいる可能性が高い危険な病気です。いったん視力が低下すると、元に戻すのは困難です。早期受診・早期治療を行なうことが大切です。
眼科を探す
他にも出てない?「高血圧サイン」
充血の原因が「高血圧」の場合、
視力低下
目の痛み
目のかゆみ
といった目の症状が現れます。
高血圧は、自覚症状がないまま進行することが多いです。
ときには、
頭痛
肩こり
めまい
吐き気
頭が重い感じ
といった症状がでることがあります。
高血圧を放置すると、動脈硬化が起こり、より深刻な「脳の病気」や「心臓の病気」につながることもあります。
脳の病気の例:脳梗塞・脳出血など
心臓の病気の例:心筋梗塞など
思い当たる?高血圧の原因
塩分のとりすぎ(インスタント食品の食べ過ぎ)
運動不足
ストレス過多
暴飲暴食
喫煙
肥満 など
すぐに病院に行くべき?
軽度の目の充血の場合は、1~2週間で治まります。
ただし、
充血が悪化している
充血に加え「痛み」「かゆみ」「違和感」がある
1~2週間以上経っても、充血が治らない
という場合は、すみやかに病院を受診しましょう。
何科を受診すればいい?
充血がある場合、まずは眼科を受診しましょう。
その際、医師に高血圧の旨を伝えてください。
目の症状が進行している時は、レーザーによる治療で傷がついている部分を修復するのが一般的です。
高血圧や他の病気の可能性がある場合は、内科などと連携して治療を行なうこともあります。高血圧が原因で充血している場合、血圧を下げる薬を使用します。動脈硬化もある場合は、心臓の収縮を抑える薬も使用します。(これらのお薬は、内科で処方するのが一般的です。)
眼科を探す