更年期障害にならない人の特徴|軽い人・重い人の違い。症状を軽くする方法も 

更新日:2022-12-26 | 公開日:2022-07-04
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更年期障害にならない人の特徴|軽い人・重い人の違い。症状を軽くする方法も 

更年期障害にならない人ってどんな特徴があるの? 
今の内から対策できることは? 

「更年期症状が軽い人と重い人の違い」を、お医者さんに聞きました。 

症状を軽くする「生活習慣のポイント」も詳しく解説しますので、更年期の不調に悩みたくない方は必読です。

監修者
石野 博嗣 先生

石野医院

石野 博嗣先生

経歴

医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院

更年期障害になりにくい人の特徴 

  • 1日3食、バランスの良い食事をとっている
  • 運動習慣がある
  • 質の良い睡眠をしっかりとれている
  • 疲労を感じたときに、ちゃんと休息をとれている
  • ストレスが少ない・上手に発散できている
医師男性

上記が“更年期障害になりにくい人”の特徴です。 

「規則正しい生活を送り、ストレスや疲労を溜め込まない」という習慣がある方は、更年期の症状が軽くなる傾向があります。 

ただし、これらはあくまでも「傾向」です。 
上記のような生活を送っていても、更年期障害に悩む方はいます。 

更年期の症状は、その人の性格や卵巣機能の状態、日常のストレス・疲労など、様々な要素が複雑に絡み合うことで生じます。 
子どもの独立・親の介護など、「ライフステージ」がキッカケとなって症状が重くなるケースもあります。 

更年期障害が「全くない人」もいるの?

 

人によっては、「更年期障害を全く感じない」という場合もあります。しかし、更年期の女性は、女性ホルモンの分泌が低下するため、誰しもホルモンバランスが崩れるものです。 

そのため「更年期障害がない」と感じている方も、全く症状がないのではなく、「更年期症状が軽い」状態であると考えられます。 

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更年期の症状が軽い人と重い人「何が違うの?」 

 

症状が軽い人 

症状が重い人 

食生活 

  • 1日3食食べている 
  • 栄養バランスがよい 
  • 欠食が多い 
  • 食事の時間が不規則 
  • 栄養のバランスが悪い 

運動 

  • 体をよく動かす 
  • 体をあまり動かさない 

睡眠 

  • 十分な睡眠をとっている 
  • 眠りが深い 
  • 睡眠時間が短い 
  • 睡眠の質が悪い 

ストレス・疲労 

  • ストレスが少ない
  • ストレスを発散できている 
  • 疲れたときにちゃんと休む 
  • ストレスを溜めがち 
  • 疲れていても無理してしまう 

生活リズム 

  • 毎日規則正しく過ごしている 
  • 睡眠時間がバラバラ 
  • 夜更かしをする 
  • 昼まで寝ることが多い 
医師男性
更年期症状は自律神経の乱れによって悪化します。 

症状が重い人は、「栄養バランスが悪い」「睡眠時間が短い」といった、自律神経が乱れやすい生活を送っている傾向があります。 

※あくまでも全体の傾向です。更年期症状の現れ方には、生活習慣以外の要素も影響します。 

更年期の症状を軽くする4つのポイント 

  1. 1日3食バランスの良い食事をとる
  2. 1日7〜8時間程度の睡眠をとる
  3. 積極的に体を動かす
  4. 湯船に浸かって体を温める
医師男性

更年期の症状を軽くするためには、ストレス・疲労を軽減して自律神経を整えることが大切です。 

そのために、普段から上記の4つの点を意識して生活しましょう。 

ポイント① 1日3食バランスの良い食事をとる 

医師男性

1日3食、主食・主菜・副菜の揃った食事をとりましょう。 

和定食をイメージしたメニューであれば、バランスよく栄養を摂れるでしょう。 

適切な栄養補給ができていないと、体の機能を正常に保つことができません。 
自律神経やホルモンバランスも乱れやすくなり、更年期障害の悪化につながります。 

主食 

  • ご飯
  • パン など 

主菜 

  • お肉
  • 大豆製品 など 

副菜 

  • 野菜
  • きのこ
  • 海藻 など 

ポイント② 1日7〜8時間の睡眠をとる 

医師男性

1日7〜8時間を目安に睡眠時間を確保しましょう。 

また、質のよい睡眠のために、 

  • 夜は11時(遅くとも12時)には寝る
  • 入浴・夕食は就寝の2~3時間前に済ませる
  • 夜はできるだけパソコン・スマホを触らない

などを意識してください。 

睡眠不足は自律神経が乱れる原因になり、更年期症状を悪化させる恐れがあります。 
心身の不調を和らげるには、質の良い睡眠を十分にとり、自律神経を安定させることが大切です。 

ポイント③ 積極的に体を動かす 

医師男性
ストレッチ・ヨガ・ウォーキング・水泳等の運動を毎日行いましょう。 

忙しくて運動の時間を確保できない場合は、 

  • 外出時に「いつもより長く歩く
  • テレビを観ながら「スクワットする

といった習慣で、日常の中に運動を取り入れてみましょう。 

体を積極的に動かすことにより、「血行の改善」や「代謝の向上」につながります。 
これらは女性ホルモンの働きを助けてくれるので、更年期症状の緩和につながると考えられます。 

ポイント④ 湯船に浸かって体を温める 

医師男性

毎日、湯船に浸かって体を温めましょう。 

体が温まることで、ストレスが軽減され、女性ホルモンの分泌が整います。 

さらに、ストレスが緩和されて自律神経がスムーズに働くと、臓器の血流が良くなってエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌も活発になります。 

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