銀歯の歯茎が腫れている！歯周病かも。膿が出ることも。歯医者に行くべき？

「銀歯の歯茎が腫れている…」
「どうすれば治る？」

銀歯の歯茎の腫れの原因を、歯医者さんに聞いてみました。
対処法に加え、放置した場合のリスクなども解説します。

監修者

歯科医

菊地 由利佳先生

経歴

歯は健康に欠かせません。美味しいものを食べる・会話をする・美しい表情を保つ…、健康な歯は人生の質を高めます。歯の正しい知識を知って、より健康な日々を手に入れましょう。

銀歯の歯茎の腫れは「虫歯・歯周病」かも

銀歯の下で虫歯・歯周病を発症すると、歯茎が腫れることがあります。

以下の人は歯や歯茎のトラブルが起こりやすいので要注意です。

• 銀歯をはめて5年以上経っている人
• 糖分を含む食品の摂取が多い人
• 歯磨きを怠っている人

特に「長年使っている銀歯」は、劣化によって隙間ができやすいため、歯の病気の発症リスクが高いと言えます。

虫歯・歯周病の特徴

いずれの場合も、腫れが悪化すると膿が出てきたり、口臭が強くなったりします。

自分でできる「腫れの対処法」

まずは丁寧な歯磨きと、歯間ブラシ・デンタルフロスでのケアをおすすめします。
軽度の歯周病であれば、口の中を清潔に保つことで改善が見られます。

歯磨きは、最低でも3分間以上行い、歯茎と歯の隙間も磨くようにします。

また、口の中の細菌を減らすために洗口液、デンタルリンスも使うとよいでしょう。

こんな症状はすぐに歯医者へ！

• 3日程度セルフケアをしても改善しない
• 歯に強い痛みがある
• 歯に違和感がある
• 膿が出ている

といったときは、時間を空けずにすぐに歯医者を受診してください。

上記症状には虫歯・歯周病の悪化が疑われます。

特に虫歯が原因の場合、虫歯菌が神経まで到達していると考えられます。
悪化すると抜歯が必要になるケースもあるため、放置せず診察を受けましょう。

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「銀歯を入れたばかりの人」は、噛み合わせが原因かも

治療を受けたばかりなのに腫れる人は、銀歯の噛み合わせが合っていないと考えられます。

噛み合わせが悪いと、食事の度に歯茎に刺激を与えてしまうため、歯茎の腫れが起こりやすいです。

「膿が出ている」ときは要注意！

歯茎の腫れに加え「膿が出ている」場合、虫歯や歯周病が進行している可能性が高いです。

放置せずに早めに歯医者に行きましょう。

早めの歯科受診をおすすめする理由

銀歯の歯茎が腫れている原因が「虫歯」や「歯周病」の場合、放置すると歯を失うリスクがあります。

また、神経を抜いた歯に銀歯を被せている人は、痛みを感じにくく、進行に気づきにくい傾向があります。
ご自身の歯を維持するためにも、早めに治療を受けるようにしましょう。

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歯科医院での治療の流れ

まずはレントゲン検査で内部の状態を確認し、歯茎の腫れの原因を判断します。

虫歯治療

「虫歯」が原因の場合は、銀歯を取り除き、中の虫歯を治療します。

神経まで虫歯が到達している場合は、神経を取り除いて歯の根の中をきれいに清掃し、薬を詰めて再度被せ物を施します。

歯周病治療

「歯周病」による歯肉炎や歯周炎の場合は、溜まった歯石を取り除く必要があります。
歯石が取れると腫れは徐々に治まっていきます。

まずは、歯周ポケットを測り進行度合いを確認して、クリーニングにより歯石を除去します。
あまりにも内部まで歯石が入り込んでいる際は、歯茎に麻酔をして切り開き、歯の根元にある歯石を取る必要があります。

「治療が苦手な人」は歯科医師に相談を

笑気麻酔（※）の導入など、歯科治療への恐怖心に配慮した歯医者もあります。
歯科治療が苦手な人は、事前に連絡して相談してみましょう。

虫歯や歯周病は、早めの治療を行えば通院回数も少なく済みます。
歯を残すためにも進行する前に治療を受けましょう。

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