食べていないのにどんどん太る3つの病気。急に体重が増加したら…何科?

更新日:2023-02-06 | 公開日:2022-02-17
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食べていないのにどんどん太る3つの病気。急に体重が増加したら…何科?

「食べていないのにどんどん太る…」
「これって病気…?」

食べていないのに体重が増える病気について、お医者さんに聞いてみました。
病気の症状例や対処法、相談できる診療科なども解説します。

監修者
岡村 信良 先生

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
内科医

岡村 信良先生

経歴

平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック

なぜ?「食べていないのに太る」主な原因

医師男性

食べていないのに太る場合、

  • 栄養不足で「飢餓状態」になっている
  • 体に水分が溜まって「むくみ」が出ている

といった原因が考えられます。

「飢餓状態」になると、少しでも多く栄養を貯えようと体が働くため、脂肪がつきやすくなります。
過度のダイエットなど、きつい食事制限をしている人に出やすい症状です。

一方「むくみ」は、水分が溜まることで体重が増えます。
むくみのキッカケには、生理前・運動不足・食生活の偏りなどが挙げられます。

病気が隠れているケースも…

医師男性
内臓の機能低下ホルモン分泌の異常など、なんらかの病気が原因で太るケースもあります。

特に、

  • 尿量の変化
  • 食欲低下
  • 汗が出ない、または汗が多く出る
  • 疲労感
  • 吐き気

などを伴うときは、病気が疑われます。
気になる症状があるときは、内科で診てもらいましょう。

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食べていないのにどんどん太る3つの病気

食べていないのにどんどん太る場合、以下の病気が考えられます

病気

伴いやすい症状

腎不全

むくみ/尿量低下/食欲低下/吐き気/体重増加 など

甲状腺機能低下症

疲労感/汗が出ない/食欲低下/寒気/無気力・抑うつ など

更年期障害

疲労感/汗が大量に出る/動悸/めまい/情緒不安定 など

病気① 腎不全

医師男性
腎機能が低下して、「老廃物の排出」「ホルモンの分泌」「血液の生成」が滞っている状態です。
腎不全になると、体がむくんで太ってしまうことがあります。

腎不全は、中高年以降の人に多い病気です。

  • 生活習慣病を持っている人(糖尿病・高血圧症・脂質異常症など)
  • 喫煙者
  • 塩からいものを多く食べる
  • 家族に腎臓病患者がいる

などは発症リスクが高くなるといわれています。

腎不全の症状

  • 睡眠時のトイレの回数が多い
  • むくみ
  • 倦怠感
  • 貧血
  • 息切れ

など

腎不全を疑うときは「腎臓内科」へ

医師男性
腎不全は治療が必要な病気なので、疑われる人は早急に腎臓内科で受診しましょう。
放置すると体に有害な物質が溜まっていくなどして、命に関わる危険性があります。

医療機関では食事療法、運動指導、薬物療法などで治療を行います、

「生活で気をつけたいこと」

 

腎不全の人は、

  • 疲れはためないように生活する
  • 感染症予防
  • 体を冷やさない

といった点に気を付けて生活しましょう。

腎臓内科を探す

病気② 甲状腺機能低下症

医師男性
甲状腺ホルモンの分泌が低下して、不足している状態です。
代謝が悪くなるため、脂肪がついて太りやすくなります。

甲状腺機能低下症は、30~40代の女性に多い病気です。
発症のきっかけには、妊娠・出産をはじめ、ヨードの過剰摂取(海藻・薬など)ストレス過剰なども挙げられます。

甲状腺機能低下症の症状

  • むくみ
  • 太る、体重の増加
  • 首の圧迫感
  • 無気力
  • 疲れやすい
  • 寒がる、冷え
  • 便秘
  • 月経異常
  • うつ状態

疑われるときは「内分泌内科」で相談を

医師男性
甲状腺機能低下症の症状が1週間以上続くときは、内分泌内科で受診しましょう。

医療機関では、甲状腺ホルモンの薬の処方などを行っています。
一過性のものであれば治療の必要がない場合もありますが、まずは診断を受けて太る原因を把握することが大切です。

「生活で気をつけたいこと」

  • 体を温め、冷やさないようする。
  • 薄着は控えて、部屋の温度を調節する。
  • こまめに水分を摂取する
  • 野菜を積極的に食べる
  • 海藻類を避ける

甲状腺機能低下症の人は便秘になりやすいので、水分と食物繊維をしっかりと摂りましょう。

また、海藻類はヨウ素の過剰摂取につながるので控えてください。

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病気③ 更年期障害

医師男性
閉経に伴う「女性ホルモンの急激な減少」によって、体や心に不調が起こる状態を指します。
ホルモンバランスが変化して代謝が悪くなることで、太りやすくなります。

更年期障害は、50歳前後に発症するケースが多いと考えられています。

更年期障害の症状

  • のぼせ・ほてり
  • 手足の冷え・しびれ
  • 動悸
  • 口や目、肌の乾燥
  • 頭痛・肩こり・腰痛・関節痛
  • 食欲不振
  • 月経異常
  • めまい・耳鳴り
  • 抑うつ・不眠
  • 倦怠感

など

症状が出る期間は個人差があり、数ヶ月の人もいれば数年の人もいます。
不規則な生活を送っていると症状が重くなることもあります

更年期障害の対処法

医師男性
早寝早起きをして、栄養バランスの整った食事をとりましょう。
減量したい場合は、有酸素運動・筋トレを行って代謝を促すと良いでしょう。

有酸素運動は、

  • ウォーキング
  • サイクリング
  • 水泳

など無理なく続けられるものをおすすめします。

症状がつらいときは「婦人科」へ!

医師男性
つらい症状が数日から1週間程度続く場合は、我慢せずに婦人科で相談しましょう。

受診すると、ホルモン補充療法などで症状の改善を図ってもらえます。

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何科へ相談に行けばいい?

医師男性
太る原因を判断できないときは、内科で相談しましょう。
ほかにも不調を感じている場合は、診察時に併せて伝えるようにしてください。

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「食べてすぐ寝ると太る」は嘘?本当?ダイエット中の食事と睡眠のポイント
2021-10-29
「食べてすぐ寝ると太るって嘘?本当?」 食べてすぐ寝ると太るのは嘘か本当か、栄養士さんに聞いてみました。 「寝る前に食べるとき」に気をつけたいポイントなども解説しますので、ダイエット中の方は必見です。 「食べてすぐ寝ると太る」は嘘?本当? 「食べてすぐ寝ると太る」可能性があります。 寝ることによってエネルギー消費量が少なくなるため、脂肪として蓄積されやすくなります。 また、直後に寝てしまうような「夜遅い食事」は、特に脂肪の蓄積が促進されます。 これは、体内時計を調節する「BMAL1遺伝子」と、そのたんぱく質が活性化するためです。 20分程度の昼寝ならOK!良い効果も 食べてすぐに寝ると、脳のリフレッシュにつながるというメリットが期待できます。 特に昼食後の適度な昼寝は、午後のパフォーマンスをアップさせてくれます。 ただし、昼寝の時間は15〜20分程度に留めておきましょう。 長時間の昼寝は、逆に目覚めが悪くなってしまうので注意が必要です。 昼寝のコツは「寝る前のコーヒー」   昼寝の前にはコーヒーなどのカフェインを含む飲み物を飲むのがおすすめです。 カフェインは摂取後、15〜20分後くらいから覚醒効果を発揮するためすっきりとした目覚めにつながるでしょう。 夜間、睡眠直前の食事はNG!デメリットは? 脂肪の蓄積につながる 睡眠の質が下がる 病気の発症リスクが上がる などのデメリットがあげられます。 デメリット① 脂肪の蓄積につながる 活動している時間よりも、寝ている時間のエネルギー消費量の方が少ないです。 そのため、エネルギー消費がスムーズに行われず、脂肪の蓄積につながって太る可能性があります。 また、夕方以降から、体内時計を調節する“時計遺伝子”の一種である「BMAL1遺伝子」とそのたんぱく質が活性化します。 このたんぱく質は脂肪を蓄積して、分解を抑える働きを持っているため、直後に寝てしまうような夜遅い食事では、特に脂肪の蓄積が促進されてしまうのです。 デメリット② 睡眠の質が下がる 食べたものの消化にエネルギーが使われることで、睡眠を妨げられ、睡眠の質が下がってしまう可能性があります。 良質な睡眠を取るためにも、就寝の2〜3時間前までに食事を済ませるようにしましょう。 睡眠の質の低下は、疲労を翌日に持ち越すことにつながります。 疲労が溜まった体は代謝が下がりやすくなるため、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。 デメリット③ 病気の発症リスクが上がる 食後は胃酸の逆流が生じやすい時間帯です。 食後すぐ横になると、逆流した胃酸で食道の粘膜がただれてしまい、逆流性食道炎を起こすリスクがあります。 逆流性食道炎を起こすと、胸焼けや胃もたれ、げっぷ、喉の違和感や咳、声のかすれなどが起こり、日常生活に支障をきたす可能性もあります。 ダイエット中の人は、どう気を付ければいい? 忙しいときなど、どうしても晩御飯が遅くなってしまう場合もあります。 そんなときは、 高エネルギーの食事を避ける 脂肪・糖質の多い食事を避ける ボリュームは通常の食事より抑える といった点に気をつけると、ダイエットへの影響が少ないです。 寝る前の高エネルギーの食事、脂肪・糖質の多い食事を避けると、脂肪の蓄積だけでなく、消化不良による睡眠の質の低下も防げます。 また、食事のボリュームも通常の一食分より抑えると、消化がスムーズになります。 食べてすぐ寝るときの「食事選びのポイント」 食べてすぐ寝るときは、 野菜スープや味噌汁 大豆製品 などを選ぶのがおすすめです。 味付けは、さっぱりとしたものを選びましょう。 逆に、ごはんや麺類、パンなどの糖質の多い食品は避けましょう。 ※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。 ▼参考 厚生労働省 e-ヘルスネット 睡眠と生活習慣病との深い関係 厚生労働省 e-ヘルスネット 快眠と生活習慣 日本消化器病学会 胃食道逆流症(GERD)ガイドブック ららぽーと横浜クリニック どうして食べた後すぐ寝てはいけないの? 日本成人病予防協会 昼寝 ~ストレス解消法~ 保健指導リソースガイド 20分の仮眠が脳を活性化する コーヒーを飲んでから寝ると効果的

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