爪を押すと痛い…病院は何科?原因は?なんの病気?医師監修

更新日:2022-08-31 | 公開日:2021-07-05
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爪を押すと痛い…病院は何科?原因は?なんの病気?医師監修

「爪を押すと痛い…」
「化膿しているかも…」

痛みの原因と対処法を、お医者さんに聞きました。
医師が病院は何科に行けばいい?放置するとどうなるの?といった疑問にもお答えします。

監修者
経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

爪を押すと痛いとき、病院は何科に行けばいい?

医師女性
爪を押すと痛みがある場合、まずは皮膚科・整形外科・形成外科を受診しましょう。

爪・爪の中・爪周りの皮膚の異常がある
皮膚科を受診しましょう。

爪の違和感の他に、骨・指に腫れている、ぶつけた・打ち付けたなど心あたりがある
整形外科・形成外科を受診してください。

爪に圧痛がある場合、医療機関で爪に溜まっている血液や膿みを除去することで痛みはなくなります。
ご自身で除去しようとすると、細菌が入りさらに悪化する可能性があります。血液が溜まっている場合、血が固まると痛みが続くだけではなく、爪が変形する可能性もあるので早めに治療を受けましょう。

▼爪・爪の中・爪周りの皮膚の異常がある場合

皮膚科を探す

▼爪の違和感の他に、骨・指に腫れている、ぶつけた・打ち付けたなど心あたりがある場合

整形外科を探す

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爪を押すと痛い4つの原因

医師女性

爪を押すと痛いのは

  1. 爪周囲炎
  2. 陥入爪(かんにゅうそう)
  3. 爪下出血
  4. グロムス腫瘍

が原因となっているケースが多いです。

原因① 爪周囲炎

医師女性
爪の周りの皮膚が細菌感染を起こし、炎症を発症しているから痛みます。
どの爪も発症する可能性はありますが、人差し指や親指などが多いです。

ささくれをむくことで、細菌が入る場合があります。

  • 仕事や家事で水仕事が多い人
  • 紙を触る仕事をしている人
  • 乾燥している人

は発症しやすいといえます。

症状の特徴

  • 爪周りの皮膚に赤み・炎症・腫れが起こる
  • 膿むと黄色っぽくなる
  • 膿むと痛みが強く、皿洗いや入浴で痛む
  • 膿むと汁(浸出液)や膿が出る

どうやって治すの?

軽い症状であれば、軟膏などを塗り、水仕事などを避けていれば数日で快方に向かうでしょう。

3~4日ケアをしてもよくならない場合や膿んでいる場合は、皮膚科や整形外科など医療機関で相談しましょう。膿んでいる場合は、医療機関で切開して膿を出すと早く快方に向かいます。

原因② 陥入爪(かんにゅうそう)

医師女性
爪の角が指の皮膚に食い込んでいるため痛みます。
深爪をしてしまう人、爪を噛む癖のある人などに発症しやすいです。
  • 親御さんが爪を切りすぎてしまう子ども
  • 仕事柄しっかり爪を切る必要がある人(料理人、工事などに関わる仕事)
  • 爪を噛む人

は注意が必要です。

症状の特徴

  • 爪周りの皮膚が赤くなる
  • 爪周りの皮膚が炎症を起こす
  • 爪周りの皮膚から出血がある
  • 爪周りの皮膚が腫れる
  • 膿が出る

どうやって治すの?

軽度であれば、何をしなくても1週間ほどで炎症や腫れは治まります。
深爪ぎみの人は切らず、白いのびた部分の長さが約0.5~1mm残るくらいにしましょう。

出血している、膿んでいるという場合は、早めに皮膚科で治療を受けましょう。
医療機関では食い込んでいる部分を除去して、根本に薬を塗り、爪が生えなくなるようにする(フェノール法)などの治療を行います。

原因③ 爪下出血

医師女性
ぶつけるなど衝撃が原因で、爪の下が出血し、血が溜まっている状態です。衝撃を受けたため、痛みが生じます。手の指でも、足の指でも発症します。

ぶつけた・重い物が落ちたなど衝撃が原因となることが多いです。
また、爪が剥がれる方向に力がかかった場合も発症します。
武道や体操など足を踏まれやすい運動をしている人に多いです

症状の特徴

  • 爪の下が赤黒く見える
  • 爪の下が少し盛り上がる
  • 痛みが出る
  • 出血する

どうやって治すの?

数日様子を見ても、痛みが持続する場合は形成外科や皮膚科で相談しましょう。

原因④ グロムス腫瘍

医師女性
グロムスという血流を調整している組織から、良性の腫瘍が発生する病気です。
腫瘍に圧迫されることで痛みが生じます。手の指でも、足の指でも爪の下に発症します。

症状の特徴

  • 爪に物が触れると激しい痛みが生じる
  • 冷水に触れるなど、冷たい状態になると痛みが強くなる
  • 爪に青みがかった部位がある

どうやって治すの?

数日様子を見ても、痛みが持続する場合は形成外科や皮膚科で相談しましょう。
医療機関では手術で摘出する治療を行います。手術を行っても再発することがあります。

▼爪・爪の中・爪周りの皮膚の異常がある場合

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▼爪の違和感の他に、骨・指に腫れている、ぶつけた・打ち付けたなど心あたりがある場合

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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