婦人科を受診する時「毛の処理」はどうする?陰部は洗うべき?服装やタイミングも

更新日:2022-12-26 | 公開日:2021-08-31
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婦人科を受診する時「毛の処理」はどうする?陰部は洗うべき?服装やタイミングも

「婦人科を受診するときに、毛を処理していく?」
「シャワーを浴びた方がいい?」

婦人科を受診する際のアドバイスやタイミングを、お医者さんに聞きました。
内診が恥ずかしいときの対処法も解説します。

監修者
石野 博嗣 先生

石野医院

石野 博嗣先生

経歴

医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院

婦人科を受診するとき、毛の処理はするべき?

医師男性
婦人科や産婦人科を受診する際は、アンダーヘアの処理をする必要はありません。
そのまま医療機関を受診してください。

妊娠中の毛の処理は控えたほうがいい理由

妊娠中は免疫が低下して、皮膚トラブルを起こしやすくなっています。
また、腹部が大きくなっているとアンダーヘアが見にくく、カミソリや毛抜きの使用によって皮膚を傷めてしまうリスクが高いです。

診察の前に洗った方がいい?

医師男性
診察前に洗浄する必要ありません。
膣の細菌感染などを調べる必要があるので、通常通りの状態で受診しましょう。

受診前に念入りに入浴をしたり、洗浄したり、ビデを使ったりすると、検査結果が正確に出なくなる可能性があります。

服装はどうする?

医師男性
特にNGという服装はありません。
ただし、素早く脱ぎ着できる服装(スカート等)は、内診時の患者さんの負担を軽減できます。

通常、内診台はカーテンで仕切られますが、腹部から下が全部出ている状態になります。
落ち着かないという方も多いので、スカートを履いて診察を受けるのがおすすめです。
スカートであれば、下着や靴下なども脱ぎ着しやすいです。

受診するタイミングは?生理中でも大丈夫?

生理のお悩み病気の診察であれば、生理中に受診していただいでも問題ありません。

ただし、婦人科検診は正しい診断ができないこともあるので、生理中の受診を避けてください。 

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内診は痛くない?

医師男性
体に異物が入るような違和感を覚えることはありますが、通常痛みはありません。
ただし、内診の内容によっては多少の痛みや出血を伴う場合があります。

内診の際には、できるだけ力を抜いてリラックスしていた方が、痛みを感じにくいです。
逆に力を込めていると膣の中が硬くなるため、痛みが出やすくなります。

また、出血に備えて生理用ナプキンを持参すると良いでしょう。
多くの場合、婦人科・産婦人科に用意してありますが、念のためご自身で持っておくと安心です。

内診が恥ずかしい…どうすればいいの?

内診が恥ずかしい場合、足やお腹にタオルをかけておくと気持ちが落ち着きます。
タオルを貸してもらえるようであれば、医師や看護師にお願いしましょう。
また、内診が恥ずかしい旨を伝えておくと、素早く済ませてくれる場合が多いです。

なお、足は機械が自動に開いてくれるベッドもありますが、ご自身で足を開くベッドもありますので、心の準備をしていきましょう。

他にも、こんなことに注意しよう

医師男性

婦人科を受診する際は、

  1. 香水を控える
  2. 質問事項をまとめる

といった2点を心がけましょう。

その① 香水を使わないようにしましょう

膣や生理の異常は、においにあらわれる場合もあります。
香水をつけていくとにおいがわからなくなるので、婦人科や産婦人科を受診する際は、香水はつけないようにしましょう。

その② 質問事項はまとめていきましょう

初めての受診だと、緊張して質問したいことがわからなくなってしまう人も多くいます。
質問したいことは事前にまとめておきましょう。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

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