「この吐き気は“つわり”?」
「つわりはいつから始まるの?」
妊娠初期の症状や妊娠中に気を付けることを医師が解説。
産婦人科を受診するタイミングもご紹介します。
監修者
経歴
医療法人社団 石野医院
日本医科大学
日本医科大学付属病院
日本医科大付属第二病院
国立横須賀病院
東部地域病院
石野医院
生理予定日前に「つわり症状」が出ることはある?
生理前なのですが、なんとなく吐き気が…?
つわりがこんなに早く起きることってありますか?

生理予定日より前につわりがはじまることは、ほとんどありません。
生理予定日前の症状として、吐き気がでていると可能性の方が高いでしょう。
「生理前の吐き気」と「つわりの吐き気」に大きな違いはありません。
どちらの吐き気も、女性ホルモンのバランスが通常期と変わっているために発症します。
つわりはいつから始まるもの?
一般的に、つわりは妊娠5~6週前後から始まる人が多いです。
ただし、現れ方には個人差があり、妊娠5~6週前後よりも遅れてつわりが出る人や、つわりが出ない人もいます。
つわりの吐き気の場合、妊娠で増える「hCG」というホルモンが嘔吐中枢を刺激することも、原因の一つとして考えられています。
妊娠か生理前かを判断できる症状は?
「生理がこない」「基礎体温が高い」の2つの症状がある場合は、妊娠の可能性が高いです。
上記の2つ以外の妊娠初期症状に関しては、どんな症状がでるかは個人差があります。
そのため、吐き気や痛みなど、体調不良で妊娠の有無を判断するのは難しいです。
よくある妊娠初期症状の例
- 胸の張り、痛み
- 着床出血
- 腹痛
- 腰痛
- 頭痛
- 微熱
- 肌荒れ
- 匂いに敏感になる
- 唾液や鼻水が増加する
- 体がだるい、眠くなる
- 不機嫌になる
- 胃腸の調子が悪くなる
※どの症状がでるかは個人差があります。症状が全くでない人もいます
「妊娠かも…」と思ったら
生理予定日を過ぎても生理が来なかったら、市販の妊娠検査薬を使ってチェックしてみましょう。
あまりに早く使うと判定が正確に出ない場合があるため、生理予定日の1週間を過ぎてから使用してください。
産婦人科を受診するタイミング
陽性が出たら、最後の生理から5週後半〜6週前半を目途に行きましょう。
妊娠検査薬と病院の検査の違い
妊娠検査薬は、体の中で妊娠反応が起きているかを調べます。
医療機関の検査では、妊娠の有無と妊娠そのものが正常かを確認します。
妊娠の状態を正しく把握するためには、医療機関の受診が欠かせません。
特に子宮外に妊娠してしまう「異所性妊娠」の場合、出産できないので処置が必要になります。
この状態を放置すると、流産や大きな出血を起こし、母体に危険が及びます。
母体や赤ちゃんの健康を守るためにも、医療機関できちんと検査を受けましょう。
妊娠中は体を大切に!気をつけるべきこと
- 禁煙する
- 禁酒する
- 受動喫煙に気をつける
- 腹部の圧迫に気を付ける
- 重い荷物を持たないようにする
- インフルエンザの予防接種を受ける
- ストレスを発散する
- 疲労をためない
といったことに注意しながら生活しましょう。
お腹の中で成長する赤ちゃんのためにも、負担になることは避けてください。
飲酒がもたらすリスク
飲酒は、低体重・顔面の奇形・脳の障害など、赤ちゃんに多数の障害を引き起こすリスクがあります。
残念ながら、これらの治療法はありません。
赤ちゃんの健やかな育成に支障をきたさないよう、妊娠に気付いたら飲酒は控えましょう。
喫煙がもたらすリスク
喫煙は、胎盤異常・早産・胎児の発育異常などの原因になります。
妊娠がわかったら禁煙しましょう。
どうしてもやめられない場合は、医療機関で治療を受けることが可能です。かかりつけ医に相談しましょう。
お医者さんに伝えるポイント

妊娠検査のために産婦人科に行く場合、初診では
- 飲酒、喫煙の有無
- いつ妊娠検査薬を使用したか
- 最後の生理日
- 妊娠、出産の経験
- これまでにかかったことのある病気(感染症、精神疾患も含む)
- アレルギーの有無
- ワクチンの接種歴
などを答えられるようにしましょう。
初診で行う検査
問診・触診・内診・尿検査・血液検査・超音波エコーなどで、妊娠を検査します。
不安なことがあるときは、事前に医療機関へ相談しましょう。
産婦人科に行くときの服装・持ち物
産婦人科では内診があるので、服装は脱ぎ着しやすいものを着ていきましょう。
下半身の露出が気になる方はパンツではなく、スカートの着用がおすすめです。
妊娠の検査は保険適用外!
妊娠の検査は、病気ではないと判断されるため保険適用外になります。
平均1万円程度かかるので現金を持っていきましょう。
最近はクレジットカードが使える医療機関もあるので、使いたいと考えているようであれば、事前に確認すると良いでしょう。
受診時の持ち物リスト
- 現金またはクレジットカード
- 保険証
- お薬手帳
- 生理用ナプキン(内診で出血する場合もあります)
産婦人科を探す
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
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2025-09-03
※本記事は2022年4月1日に公開された記事を再編集して掲載しています
「生理がきそうでこないのに下腹部痛が続いている」と、妊娠なのか、生理前の症状なのか、それとも病気なのかと気になる方は多いでしょう。
特に、生理予定日を過ぎても生理が来ない場合には、「妊娠の初期症状では?」と考える方も少なくありません。一方で、ホルモンバランスの乱れや婦人科系の病気によって同じような症状が現れることもあります。
この記事では、妊娠の可能性と妊娠初期症状との違い、さらに受診が必要となる病気のサインについて、医師監修のもとで詳しく解説します。
生理がきそうでこないのに下腹部痛があるとき、妊娠の可能性は?
妊娠初期にはホルモン分泌の変化や子宮の反応によって、生理痛に似た下腹部痛が起こることがあります。
これは妊娠初期症状の一つであり、生理が始まりそうで始まらないように感じる原因となります。
妊娠初期に多くみられる症状は?
妊娠初期には女性ホルモンの分泌が大きく変化し、体調や体の感覚にさまざまな変化が現れます。
特に下腹部や胸の違和感は、多くの人が最初に気づく妊娠初期症状のひとつです。
妊娠初期症状の例
下腹部のチクチクした痛みや重い感覚
生理予定日を過ぎても出血が始まらない
胸の張りや乳首の違和感
強い眠気や体のだるさ
少量の出血(着床出血の可能性、生理予定日1週間前ごろ)
「お腹が痛いのに生理が来ない」「生理痛があるのに出血がない」といった症状は、妊娠初期によくみられるものです。
妊娠の可能性がある場合は、市販の妊娠検査薬で確認し、必要に応じて病院(婦人科・産婦人科)を受診しましょう。
妊娠初期の下腹部痛【体験談】
『下腹部の違和感、チクチクするような痛みが不規則にありました。おりものの色が黄色っぽくなり、量も多くなりました。便秘でお腹が張るような様子がありました。』(0歳の男の子と4歳の女の子の40代のママ)
『生理予定日を数日過ぎた頃から体が温かくてほてる感じがありました。それからさらに数日経つと下腹部がつかまれるような痛みがあり、突然吐き気がして飲食がほとんどできなくなりました。』(1歳の男の子の20代のママ)
『妊娠初期は、下腹部がチクチクするような、お腹が張っているような違和感がありました。』(小学1年生の女の子と、小学3年生の男の子のママ)
『下腹部(子宮あたり)が痛くなりました。臭いに敏感になり、吐き気もありました。』(4歳の男の子のママ)
「妊娠かも」と思ったらどうすればいい?
生理開始予定日から1週間以上経過しても下腹部痛が続く場合は、市販の妊娠検査薬を使用するのが一般的です。
妊娠検査薬で陽性反応が出た場合は、高い確率で妊娠していると考えられます。陽性反応が出たら、必ず産婦人科を受診して医師の診断を受けましょう。
妊娠の可能性がある場合には、タバコやアルコールの摂取を避けること、生ものの摂取を控えることが大切です。妊娠中の生活習慣は母体と胎児に影響を与える可能性があるため、早めに注意をしておくことが望まれます。
妊娠以外|生理がこないのに下腹部痛がある原因は?
妊娠ではない場合でも、生理がきそうでこないのに下腹部痛があることは珍しくありません。
月経前症候群(PMS)
女性ホルモンの変化によって、生理予定日前後に下腹部痛や腰痛が出ることがあります。生理が始まると症状が軽くなったり、なくなったりします。
PMSだったらどうすればいい?
体を冷やさないように注意し、入浴などで温めることが大切です。体が冷えると下腹部痛や腰痛が強くなるため、温めて血流をよくすることで症状が和らぐことがあります。
下腹部痛があるときは、無理をせずにゆっくりと過ごしましょう。
痛みが強くなる、または我慢できない場合は、婦人科を受診してください。子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因となっていることもあります。
婦人科系の病気
婦人科系疾患によって下腹部痛と生理不順が同時に起こることがあります。
下腹部痛と生理不順が同時に起こる代表的な病気
子宮内膜症
子宮筋腫
卵巣嚢腫
無排卵月経
ストレスや生活習慣の乱れ
強いストレス、睡眠不足、過度なダイエット、急激な体重変化は排卵に影響し、生理の遅れを引き起こすことがあります。
妊娠初期症状とPMSの違いは?基礎体温で見分けるポイント
「妊娠初期症状なのか、それとも生理前症状なのか」を区別するのは難しいですが、基礎体温をチェックすることで判断の目安になります。
基礎体温でわかる妊娠の可能性と生理前症状の違い
妊娠している場合、基礎体温は高温期を維持し、目安として36.7℃以上が続くことがあります。その結果、生理予定日を過ぎても体温が下がらず、体がポカポカする、頭がぼんやりするなどの感覚が現れることもあります。
一方で、生理が始まるときは基礎体温が下がっていきます。
「生理予定日になっても出血がなく、基礎体温が高い状態が続いている」場合には、妊娠している可能性があります。
妊娠しているときの基礎体温(一般例)
妊娠している場合、生理予定日を過ぎても基礎体温は36.7℃以上を保ち、高温期が続きます。
※体温には個人差があり、基礎体温が低くても妊娠しているケースもあります。
妊娠していないときの基礎体温(一般例)
妊娠していない場合は、基礎体温が下がり、その後に生理が始まります。
※体温には個人差があり、基礎体温が低くても妊娠しているケースもあります。
生理前症状かと思ったら妊娠していた【体験談】
『妊娠超初期は、生理前のような感じでした。とても眠くて寝たりない、とてもだるく動けないのに空腹は感じるという体調でした。』(0歳の子どものママ)
妊娠初期症状と婦人科系疾患による下腹部痛の違いは?
妊娠初期症状と病気による下腹部痛は、症状や痛みの特徴に違いがあります。
症状
妊娠初期症状に多い特徴
病気の可能性が高い特徴
下腹部痛
チクチク・生理痛に似た軽い痛み
強い痛み・長期間続く痛み
出血
少量(着床出血の可能性)
不正出血が続く・量が多い
全身症状
眠気・だるさ・胸の張り
発熱・吐き気・腹部の張り
いつ病院に行く?受診を検討すべき症状
生理が来ない状態で下腹部痛が続くとき、自己判断で放置するのは避けましょう。
次のような症状がある場合には、早めに病院(婦人科・産婦人科)を受診してください。
受診を検討すべき症状
妊娠検査薬で陽性反応が出た(妊娠を確認するために受診)
生理が2週間以上遅れている
強い下腹部痛や腰痛が続いている
出血が長引く、または量が多い
吐き気や発熱など全身症状を伴っている
これらの症状は妊娠初期のトラブルや婦人科系疾患が隠れている可能性があります。早めに医師に相談することで、安心につながり、適切な対応を受けられます。
下腹部痛が強くなるときは危険サイン
正常な妊娠であれば、下腹部痛が急激に悪化することはあまりありません。
「今までにない強い痛み」や「我慢が難しい痛み」を感じるときは、子宮に異常が起きている可能性があります。
特に以下のような症状がある場合は、すぐに病院(婦人科・産婦人科)を受診してください。
すぐに病院に行くべき症状
我慢できないほどの痛み
意識が朦朧とする
冷や汗が出る
歩けないほどの痛み
妊娠している場合の受診の目安
妊娠している場合、受診のベストタイミングは最後の生理開始日から5週後半〜6週前半です。
「妊娠しているかも」と思ったら、生理予定日から1週間待って妊娠検査薬を使用し、陽性反応が出たら産婦人科を受診しましょう。
ただし、受診が早すぎると妊娠が確認できず再診が必要になることもあるため、焦らず受診の時期を見極めることが大切です。
まとめ|生理がこない下腹部痛を感じたら
生理がこないのに下腹部痛があると、不安になる方は少なくありません。妊娠の初期症状に似ていることもあれば、生理前や体調の影響によることもあります。この記事の内容を参考にしながら、ご自身の体の変化と向き合い、必要に応じて医療機関に相談してみてください。
▼ 参考
子宮内膜症|公益社団法人日本婦人科腫瘍学会
妊娠超初期症状はいつから?セルフチェック法とは【医師監修】|ヒロクリニック
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2022-09-29
生理痛がない人は妊娠しやすいってホント?
生理が重いと妊娠しづらい?
「妊娠しやすさと生理痛の重さの関係」について、お医者さんに聞いてみました。
妊娠を妨げる婦人科系の病気や、健康に妊娠・出産するための生活習慣についても解説します。
「生理痛がない人は妊娠しやすい」ってホント?
「生理痛がない人は、妊娠しやすい」と聞きました…。
それって本当でしょうか?
いいえ、生理痛の痛みの度合いで、妊娠のしやすさが決まるということはありません。
個人差がありますが、生理痛は、子宮内膜が厚く作られやすい若い時に重くなる傾向があります。
また、ホルモンの分泌量が減り、子宮内膜が少なくなる40歳以上になると、徐々に生理痛が軽くなる傾向があります。その一方で、妊娠率は下がります。
この様な状況から見ても、生理痛の痛みの度合いで「妊娠しやすい」「妊娠しにくい」といったことが決まるわけではないと言えます。
「妊娠を妨げる恐れのある病気」の中には、「生理痛が重くなる」という症状を持つものがあります。
そのことから、
生理痛が重い=妊娠しにくい
生理痛がない=妊娠しやすい
といった誤解が広まった可能性も考えられます。
妊娠しやすい人の特徴ってある?
子宮に病気等の異常がない
子宮機能に問題がない
排卵している
卵管の働きがスムーズである
ストレスが少ない
体調がいい
適性体重である
適度に運動している
「冷え」症状がない
上記のような特徴を持つ人は、“妊娠しやすい”傾向があると言えるでしょう。
健康体で、適度に運動している人の方が、「妊娠しやすい」基盤があるということです。
※ただし、これらの特徴があるからといって妊娠できるとは限りません。反対に、当てはまらないからといって妊娠しないということも言えません。
妊娠しづらい人の特徴は?
子宮・卵管がスムーズに機能するには、体も正常に働いていることが前提です。
そのため、病気になっていると、妊娠しづらいと言えます。
また、ストレス・冷え・肥満・運動不足などは、体の機能を低下させるため、妊娠しづらくなる可能性があります・
「子宮内膜症」が原因で不妊症になることも
子宮内膜症にかかっていると、「不妊症」になりやすいです。
また、子宮内膜症は生理痛が重くなるという症状が出ることがあります。
子宮内膜症は、骨盤内に慢性的な炎症を起こしている状態です。
その影響により、卵巣が正常に発育しなかったり、卵子の質が下がったりして、不妊になりやすくなります。
また、卵巣内にできた子宮内膜症(チョコレートのう腫)の場合は、卵巣機能を低下させるため、こちらも不妊の原因となります。
子宮内膜症の症状
生理痛がだんだん重くなる
生理の出血量の増加
腰痛
性交痛
排便痛
頭痛
吐き気
便秘
お腹の張り感
不妊
など
子宮内膜症は、発症すると生理が来るたびに症状が重くなります。
「毎月の生理痛が重くなってきた」「出血量が多くなってきた」という場合は、特に注意してください。
※初期の段階では、痛みや生理の異常が出ない人も多いです。
子宮内膜症かも…どう対処すればいい?
子宮内膜症は、早めの治療が必要です。
症状に心当たりがある場合は、「婦人科」または「産婦人科」を受診しましょう。
治療を行うことで、子宮の機能が改善し、生理時の痛みや出血の正常化を目指せます。
妊娠の確率も上がるでしょう。
放置はNG!
放置していると、臓器と子宮内膜が癒着を起こします。
また、生理のたびに大量に出血をするようになり、痛みや出血で通常の生活を送れなくなる人もいます。
進行すると、生理時以外も腹痛を感じるようになります。
妊娠が望めなくなったり、排便痛・性交痛・腰の痛みなどが慢性化したりするリスクも高まります。
妊娠しづらくなる婦人科系の病気
子宮内膜症以外にも、下記のような「妊娠しづらくなる病気」があります。
病名
主な症状
子宮筋腫
生理の出血量の増加/腰痛/下腹部痛/頻尿/便秘/不妊など
子宮内膜ポリープ
生理の出血量の増加/不正性器出血/不妊など
多嚢性卵巣症候群
生理が遅れる/生理がこない/ニキビ/肥満/血糖値上昇/多毛/不妊など
症状に心当たりがある方は、一度病院で相談してみましょう。
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母子ともに健康を目指して!妊娠前の5つの習慣
母子ともに健康に妊娠・出産するために、普段から以下のことを意識して生活することをおすすめします。
妊娠に必要な栄養素を積極的に摂取する
体を温める(冷え改善)
6~8時間程度の質の良い睡眠をとる
こまめに休息をとる
ストレスをこまめに発散する
おすすめ習慣① 妊娠に必要な栄養を充分に摂る
葉酸・亜鉛・鉄分などの妊娠に必要な栄養素を積極的にとりましょう。
栄養素
多く含む食品例
葉酸
ほうれん草/ブロッコリー/とうもろこし/納豆/枝豆/グリーンアスパラ
亜鉛
牡蠣/うなぎの蒲焼き/焼きのり/乾燥わかめ/ひじき/切り干し大根/枝豆/しその葉
鉄分
レバー/あさり/かつお・まぐろなどの赤身の魚/大豆加工品/枝豆/切り干し大根/小松菜/ほうれん草/ひじき
これらの栄養素は、妊娠しやすい体の土台作りに効果的です。
特に「葉酸」は、胎児の発育に大きく関わるので、妊娠を希望する1ヶ月前から摂取するようにしましょう。
全ての栄養素を食事だけで摂取することが難しい場合もあります。
サプリメントなどの「栄養補助食品」も活用するとよいでしょう。
おすすめ習慣② 体を温める(冷え改善)
体を温めて冷えを改善することは、子宮機能の維持や免疫力アップにつながるため、妊娠しやすい体作りのサポートになります。
普段から、体を温めることを意識しましょう。
身体を温めるポイント
毎日、38~40℃の湯に15分程度つかる
薄着を避ける
エアコンの温度設定に注意する
適度な運動を取り入れる
運動の時間を確保できない場合は、「電車に乗るときは目的地の一駅手前で降りて歩く」「買い物の際に自転車を使わない」など、普段の歩数を増やすことを意識してみましょう。
1日の歩数を増やすだけでも、有酸素運動になり、冷えの改善につながります。
おすすめ習慣③ 6~8時間程度の質のいい睡眠をとる
睡眠不足にならないように、6~8時間程度の睡眠時間を確保しましょう。
睡眠の質にもこだわりましょう。
深い眠りは、「疲労回復」「体の機能のアップ」につながり、妊娠しやすい体に整えてくれます。
“深い眠り”を得るためのポイント
朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
昼寝は15時までに30分以内にする
夜は23時(遅くとも24時)には寝る
夕方以降は「カフェインを含む食品」を控える
夕食は就寝の2~3時間前までに済ませる
飲酒は、就寝の3~4時間前までにする
就寝の2~3時間前に入浴する
就寝前はできるだけパソコン・スマホを触らない
眠る部屋の室温・湿度を快適にすることも必要です。
心地よく寝られる寝具も整えましょう。
おすすめ習慣④ こまめに休息をとる
体の機能低下を防ぐために、こまめに休憩を取り、疲労を溜め込まないようにしましょう。
1日の疲れはその日に取るようにしましょう。
疲れた日は、ゆっくり入浴して早めに休むようにしてください。
また、買い物や食事の支度などを完璧にこなそうとしないことも大切です。
無理せず、宅配やネット通販などを活用しましょう。
おすすめ習慣⑤ ストレスをこまめに発散する
ストレスは血流を低下させ、子宮機能の低下を招く恐れがあります。
ストレスを感じやすい状況はなるべく避けて、こまめに発散することを心がけましょう。
好きな音楽を聴いてのんびり過ごす
ゆっくりをお茶を飲みながら読書する
など、一日の中でリラックスできる時間を設けてください。
また、ストレスを感じているときは呼吸が浅くなっています。深呼吸で気分転換しましょう。
なかなか妊娠しない…病院で相談してみよう!
不妊の目安は、ご自身で取り組んで「1年以上自然妊娠がない」場合です。
ただし、現時点で「なかなか妊娠しない」と感じているのであれば、1年を待たずに早い段階での診察・治療をおすすめします。
「婦人科」または「産婦人科」で医師に相談してみましょう。
病院では、
タイミング療法
排卵誘発剤を使った治療
漢方での治療
人工授精
などが行われます。
婦人科を探す
産婦人科を探す
※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。
▼参考
日本女性医学学会 冷え