爪がボコボコ…「爪乾癬」かも。どんな病気？自然治癒する？何科に行くべき？

「爪の表面が点状にへこむ」
「爪が変形してきた…」
その症状は爪乾癬かもしれません。

考えられる原因と対処法を、お医者さんが解説します。

監修者

JUN CLINIC横浜

長谷川 佳子先生

経歴

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院　形成外科、藤沢湘南台病院　形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター　形成外科
横浜栄共済病院　形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長
を経て2024年JUN CLINIC横浜 就任

爪乾癬ってどんな病気？

爪乾癬とは、爪の細胞が過剰に増殖する病気です。
爪が点状に陥没したり、変形・変色したりといった症状があらわれます。

爪乾癬の「初期症状」

爪乾癬って人にうつるの？

爪乾癬は感染症ではないので、人から人へうつることはありません。

爪乾癬の「原因」

原因ははっきりわかっていません。
遺伝的・食事・生活習慣・免疫機能の異常など、様々な原因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

喫煙や飲酒、過剰なストレスなどが発症リスクとなります。

発症しやすい人

男性の方が女性より多い傾向があります。

30代後半から発症する人が増えますが、若年層から高齢者まで発症者がいます。

爪乾癬かも…どう対処する？

爪乾癬は医療機関での治療が必要な病気です。
自然に良くなることはないので、爪乾癬を疑う場合は早めに医療機関に行きましょう。

市販薬では治らないの？

現在、市販薬では治療ができません。

治療はできませんが、悪化を防ぐ意味ではワセリンなど保湿剤を使うと良いでしょう。

放置するとどうなる？

放置すると症状が進み、爪が厚ぼったくなります。
爪が厚くなると薬を浸透させるのが難しいので、治療にも時間がかかることもあります。

また、手指が使いにくくなります。
薬が塗りにくいなど細かい作業が難しくなり、生活に支障をきたします。
見た目の面でも、名刺やお会計時など人前で出しにくくなるので治療をおすすめします。

できるだけ早い段階で、治療を開始して悪化を食い止めましょう。

病院は何科に行けばいい？

爪乾癬が疑われる場合は皮膚科を受診してください。

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病院では、どんな治療を受けるの？

医療機関では塗り薬・光線療法・飲み薬・注射剤の治療があり、症状にあわせて使いわけます。

塗り薬

炎症を抑える効果があるビタミンD3やステロイドを配合した塗り薬を使用します。

光線療法

光線療法とは病変部位に紫外線を照射する治療方法です。塗り薬と併用することがあります。

飲み薬

炎症を抑える効果があるPDE4阻害剤、レチノイド製剤、免疫抑制剤などを使用します。
塗り薬と併用して使うことが多いです。

注射剤（生物学的製剤）

注射剤を使う治療方法です。塗り薬と併用することがあります。

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※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。